シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人が左フック一閃TKO勝ち、山田虎矢太も右ストレートで鮮やかなTKO勝ち、本戦9試合中8試合がKO・TKO決着に=写真&レポート追加

2024/06/15 20:06

▼第6試合 60.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり
×アリ・ザ・シーザー(イラン/KLF61kgトーナメント2023王者)
TKO 3R 0分58秒 ※ドクターストップ
〇笹木一磨(理心塾/NJKFフェザー級3位)


 アリはイラン出身で、アマチュアムエタイで実績を積んでプロに転向。中国の『Kunlun Fight』(KLF)でも活躍し、8選手が参加した「KLF 61kgトーナメント2023」では見事に優勝を果たした。また今年4月にはアメリカの『Karate Combat』にも出場し、左右のフックでダウンを奪うと、最後は強烈なパウンドでKO勝利を収めている。(※Karate Combatは倒れた相手に対して、立った状態からの打撃が認められる)


 過去にイランには、吉鷹弘とも拳を交えたファルシャード・マレキ率いるSBのイラン支部もあり、これまでキック・ムエタイルールで実績を積んできたアリも、以前からSBへの出場を熱望していた。その熱い想いがシーザー武志会長にも届き、待望のSB参戦が実現。しかも“アリ・ザ・シーザー”(Ali The Caesar)という新たなリングネームを授かっての参戦となる。


 そのアリと対戦するのは、4月大会から本格開戦したNJKFからの刺客・笹木一磨だ。笹木はNJKFフェザー級3位の実力者で、今年2月にはNJKFフェザー級暫定王座をかけてONEでも活躍中の大田拓真と対戦している。サウスポーから繰り出す強烈な左ストレートと蹴りを武器とする攻撃的なファイター。


 1R、サウスポーの笹木が左ローを連発していき、アリは右ミドルを返す。笹木は左フックから組みついての投げを狙うが、アリはバックを奪って逆に投げを狙う。笹木は左ミドル、右ロー、アリは右ストレートを伸ばす。右ストレートを連打して前へ出るアリは笹木の投げを防いで後ろへ組み倒す。


 長いリーチからストレートを繰り出すアリは組むと首相撲からのヒジ・ヒザ。笹木の前蹴りにも右ストレートを合わせる。右ストレート連打で前へ出るアリ。


 2R、前に出る笹木が右ローを蹴っていくと、アリは組んでのヒザに持ち込む。右フックを空振りさせて左フックを打ち込む笹木。前に出て左フックを打って行く笹木にアリは組みつくが左ストレートも返す。アリは右ヒジ、組んでの左ヒジ。

 3Rが始まると、笹木がカモンゼスチャーを交えながら前へ出て打ち合いを仕掛ける。首相撲を振り払い、打ち合いに行く笹木は左縦ヒジを打ち下ろしてアリを切り裂く。大流血したアリが自分のコーナーへ行くとセコンドがリングに入ってしまい、アリの血をタオルで拭く。これはレッドカード。


 ドクターチェックでストップがかかり、笹木のTKO勝ちとなった。

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