RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA
2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪
▼メインイベント RISEスーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
〇大﨑一貴(OISHI GYM/王者)
判定3-0 ※49-47、50-47×2
×政所 仁(魁塾/RISE NEW WARRIORSスーパーフライ級トーナメント優勝/挑戦者)
※大﨑が2度目の防衛に成功。
大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者に。2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。2024年3月にはジラリー・キャルービーを破り、ISKAオリエンタルルール世界フライ級王座の初防衛に成功している。戦績は43勝(22KO)6敗2分1無効試合。
政所はバルカン砲とも評される回転の早い打撃と相手の意表をつく技を武器に多くの強豪を破りJ-NETWORKフライ級王座、WBKF世界スーパーフライ級王座を獲得。2021年9月のDoA-53kgトーナメント一回戦で田丸辰にリベンジを果たすも準優勝で風音に判定負け。その後、佐藤執斗と無効試合、花岡竜にはTKO負けと白星から遠ざかったが、2022年12月に滉大から判定勝ちで再起。2023年7月には風音にリベンジし、8月にはルベン・セオアネをKO。2023年11月の「NEW WARRIORSトーナメント」の準決勝で花岡竜をKO、決勝で長谷川海翔を破り今回の挑戦権を手にした。戦績は21勝(7KO)10敗1無効試合。
両者は2020年7月に対戦し、大﨑が延長戦の末に判定勝ちしている。伊藤隆RISE代表は「53kgの国内最強決定戦。国内屈指のカード。勝者が田丸辰と絡んでいくこともあるし、RISEの53kgは激戦区なので素晴らしい戦いになると思う」とした。
1R、圧をかけていくのは大﨑。じりじりと距離を詰めて右ロー&カーフを蹴る。政所は大﨑が入ってくると左右フックと右カーフを蹴り返す。政所は強い左右フックを打つが、大﨑も左ボディを叩いてオープンスコアは10-10×3。
2R,政所は右ローに加えて、一度ヒザを上げてから落とす独特の蹴り方のローキック。政所のカーフに足が流れた大﨑だが、距離を詰めて最後にボディを打つコンビネーションパンチを繰り出していく。
3R、ヒザとパンチでボディを攻める政所だが、圧をかけて前に出る大﨑が左ボディと左ローを的確にヒットさせていく。次第にロープを背負う場面が増えてきた政所。さらに圧をかけて攻める大﨑に政所も左右フックとヒザで反撃する。
4Rも圧をかけて前へ出る大﨑に政所は下がる。ロープを背負ったところで大﨑が左右フックから左右ボディへつなげる。さらに左ローも蹴る。大﨑も打ち返すが、大﨑の前進は止まらず無表情で攻め続ける。
5R、劣勢の政所は勝負をかけての打ち合いを挑む。大﨑も真っ向から受け止めての打ち合い。しかし、回転力とボディへの打ち分け、そして圧力で優る大﨑が打ち勝つ。ラスト10秒、政所が意地で左フックを2度ヒットさせるが大﨑は下がらず、その場で打ち合う。激しい打ち合いは最後まで続いた。
判定は3-0で大﨑が激闘を制し、最強の挑戦者を退けて2度目の防衛に成功。
大﨑はマイクを持つと「マジで最高です。ここ最近調子悪くて今回の試合へ向けて会長やトレーナー、後輩もサポートしてくれて凄い勝たないといけない試合だったのでいい環境で練習させてもらって勝つことができて恩返しできました。ありがとうございます。こうやって今回タイトルマッチの価値を高めてくれたのは政所選手のおかげだし、勝つためにいい練習ができたのでありがとうございます。これで最強を証明できたと思うので、いま名だたる王者たちが負けてしまっているONEへ大﨑兄弟として乗り込んでONEのベルトを持ってくるので楽しみにしていてください」と、次は弟と共にONEのベルトを狙うと高らかに宣言した。