▼第7試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN/同級2位)
判定3-0 ※30-28×3
×ペトル・モラリ(モルドバ/Kickboxing fearless/WKU WORLD-65kg王者)
白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。2021年6月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では皇治らを破って優勝。2023年は3月にK-1との対抗戦で佐々木大蔵に勝利、6月のフランス遠征は無効試合、12月にザカリア・ゾウガリーをKOしたが、2024年3月はイ・ソンヒョンに判定負け。戦績は28勝(11KO)10敗1分1無効試合。
モラリはWKU世界-65kg王者で、戦績は8勝1敗。パンチ、蹴り共に思い切った攻撃を仕掛けるアグレッシブなファイタータイプ。2021年6月に、当時無敗だったヤン・カッファを後ろ廻し蹴りでKOした一戦が光る。2023年12月の初来日ではRISEウェルター級王者の中野椋太を判定で破った。今回は適正階級での参戦となる。
1R、白鳥はサウスポーから左インロー&ミドルを蹴っていき、モラリがパンチを繰り出してくると回転力で上回る連打を返す。さらに左の三日月を突き刺す。モラリの蹴りに合わせての蹴り、パンチの返しと白鳥の冷静な動きが目立った。
2R、右ストレートが来れば左ストレート、右ハイが来れば左ハイともらいっぱなしにならず必ず返す白鳥。モラリも右ストレート、ヒザで白鳥のボディに狙いを定めるが、白鳥はフックからアッパー、連打でモラリが頭を下げるとヒザを突き上げ、ミドルからパンチまたミドルとコンビネーションを改訂させていく。冷静かつ研ぎ澄まされた印象の白鳥。
3R、白鳥は前蹴りとミドル、ヒザでボディを痛めつけつつ、ショートのパンチコンビネーションを繰り出す。モラリは白鳥の蹴り足をキャッチしての崩しやパンチを狙うがボディのダメージを感じさせる。
判定は3-0で白鳥の完勝。攻撃の適格性や鋭さ、コンビネーションのスピードを見せつけて進化を発揮しての勝利となった。
「波のある戦績になっていますが僕はまだあきらめてないです。次は9月横浜で誰と組まれてもぶっ飛ばしてやるのでお願いします」と、横浜大会への参戦をアピールした。