キックボクシング
レポート

【GLORY】ライトヘビー級グランプリはアベナが全試合KOで優勝。準決勝でラジャブザデがTKO勝ち、アベナが現王者カバベをKO。1回戦でラジャブザデとマスロボイエフが初回KO勝ち、ラテスクがアベナにKO負け、王者カバベが苦戦の末に勝利

2024/06/09 03:06

▼第5試合 GLORYライトヘビー級グランプリ1回戦(3) 3分3R
〇セルゲイ・マスロボイエフ(リトアニア/元同級王者・同級2位)=94.6kg
KO 1R 1分05秒 ※右飛びヒザ蹴り
×ボグダン・ストイカ(ルーマニア/同級7位)=94.3kg
※マスロボイエフが準決勝へ進出。


 マスロボイエフはアマチュアで2018年世界アマチュアK-1連盟WORLD CHAMPIONSHIP K-1ルール +91kg級金メダル、2019年WAKO World Championship K-1ルール -91kg級金メダルなど数々の大会で優勝し、2007年7月のプロデビュー戦ではなんといきなりWKAヘビー級タイトルマッチを行いKOで王座を獲得。2戦目もタイトルマッチでバルティック・ムエタイ・ライトヘビー級王座を獲得した。

 KOKヨーロッパGP 2011ヘビー級トーナメント優勝、欧州格闘技連盟キックボクシングライトヘビー級世界王者、KOKライトヘビー級王座、WAKO PRO世界K-1ライトヘビー級王座など次々とタイトルを獲得。2018年には2度ONEに参戦して2勝している。2019年9月からGLORYに定期参戦し、2022年10月にタリク・カバベとの王座決定戦を判定3-2で制して新王座に就いたが、2023年2月の初防衛戦でドネギ・アベナにTKOで敗れた。戦績は36勝(21KO)6敗。プロボクシングで7勝(3KO)3敗、MMAでは11勝6敗の戦績を持つ。自らを「ドラゴンボールZの大オタク」と呼ぶ。

 ストイカはONEに参戦しているアンドレイ・ストイカの実弟で、これまでにジネディーヌ・アムールラン、フレッド・シッキング、ファビオ・クワシら強豪を倒した実績を持つ。SUPERKOMBATのクルーザー級世界王者、世界空手&キックボクシングユニオン (WKU) クルーザー級世界タイトル、Enfusionライトヘビー級世界王者の座を射止めてきており、国内でも2度ウーシュー(武術)の王者になっている。2023年10月に2016年10月ぶりのGLORY参戦を果たすとルイス・タバレスに判定勝ちした。戦績は58勝(40KO)13敗。。


 1R、マスロボイエフはジャブから右ロー、ジャブから右フック。ジャブを起点に蹴りへつないでいき、左ボディからヒザ。マスロボイエフが連打をまとめていきストイカを下がらせると、首を捕まえながら右の飛びヒザを打つ。

 それを左のヒジ付近で受けてしまったストイカは左ヒジを抑えてダウン。苦痛に顔をゆがめるストイカにカウントが数えられ、カウントアウト。マスロボイエフのKO勝ちとなった。

 マスロボイエフは「望んだ結果ではなかった。彼とはまた戦うこともあるだろう。準決勝まではシーシャでも吸うか(笑)。ジョークだよ。次へ向けてしっかり準備する」と勝利者インタビューに答えた。

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