キックボクシング
レポート

【GLORY】ライトヘビー級グランプリはアベナが全試合KOで優勝。準決勝でラジャブザデがTKO勝ち、アベナが現王者カバベをKO。1回戦でラジャブザデとマスロボイエフが初回KO勝ち、ラテスクがアベナにKO負け、王者カバベが苦戦の末に勝利

2024/06/09 03:06

▼第2試合 ウェルター級 3分3R
〇ソフィアン・アブデルカラク(モロッコ)=76.8kg
判定5-0 ※30-25×5
×イリアス・チャキル(モロッコ)=77kg


 アブデルカラクはGLORYのリアリティショー『ハウス・オブ・グローリー』出身の選手で4勝(2KO)1敗1分。ニックネームは“ヒットマン”。4月のGLORYで57勝12敗3分とキャリアで大きく優るシリル・ベンザケンを判定で破り、注目を浴びた。

 チャキルは2023年9月のGLORYに初参戦もディアグリー・カマラにフルマークの判定負けを喫している。

 1R、左右の連打で前に出るアブデルカラクにチャキルは左ミドル、左ロー。サウスポーのアブデルカラクは右へ右へと動いていき、右カーフと左ストレート。チャキルはガードを高く上げてじりじりと前に出ての右ロー&右ミドル。飛び二段蹴りも見せて派手に攻めるアブデルカラクと、じっくりと相手を削っていくチャキルという展開。

 2R、アブデルカラクはジャンプしての左ミドルキック、ワンツーを繰り出すが、チャキルの組んでのヒザに捕まる。前に出るアブデルカラクが左右ボディを叩くと、チャキルはやはり組んでのヒザ。離れると左右ミドルを蹴るチャキル。しかし、前へ出てヒザを蹴ろうとしたところへアブデルカラクがタイミングよくワンツーを合わせてダウンを奪う。

 3R、いきなり前へ出てパンチで攻めるチャキルだったが、そこへアブデルカラクが右フックを合わせてダウンを奪う。かなりダメージがあるようなチャキルへ左フックも打つアブデルカラク。逆転しようと前へ出て右ミドルを蹴ってパンチにつなぐチャキルだが、アブデルカラクはバックステップでやや流し気味。

 チャキルが左フックをヒットさせて前へ出るが、アブデルカラクは下がる。またも左フックをもらったアブデルカラクは前蹴り、ワンツーと距離をとる。チャキルも疲労からか手数が減ってきた。そこへアブデルカラクが今度は右フックで攻めていく。

 判定はジャッジ5名とも30-25の大差でアブデルカラクが勝利。「難なく勝てた。次を楽しみにしていてくれ」とクールに語った。

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