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レポート

【GLORY】ライトヘビー級グランプリはアベナが全試合KOで優勝。準決勝でラジャブザデがTKO勝ち、アベナが現王者カバベをKO。1回戦でラジャブザデとマスロボイエフが初回KO勝ち、ラテスクがアベナにKO負け、王者カバベが苦戦の末に勝利

2024/06/09 03:06

▼第6試合 GLORYライトヘビー級グランプリ1回戦(4) 3分3R
×イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ/同級4位)=94.6kg
TKO 1R 2分02秒 ※2ノックダウン
〇バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン/同級5位)=94.5kg
※ラジャブザデが準決勝へ進出。


 ラジャブザデは4年ぶりのGLORY復帰戦となった2023年5月、ルイス・タバレスを1Rで右ハイキックKOし、存在感を示した。8月のヘビー級グランプリ予選トーナメントではモハメド・アミンにTKO勝ち、ユルジェンダルに判定勝ちで優勝。2024年3月のGLORYヘビー級GPでは1回戦で元GLORY世界ヘビー級暫定王者タリク・"クッキー"・オサロを破る番狂わせを演じたが、準決勝でレヴィ・リグターズに敗れた。4月のGLORYに連続参戦するとケビン・オマールをKOして「俺がグランプリで優勝してやるよ」と宣言して出場決定。戦績は67勝(59KO)2敗。

 ボウニはメルヴィン・マヌーフの弟子で、2017年2月のK-1に初来日。当時、国内ヘビー級のトップに君臨していた上原誠に2RでKO勝ちを収めると、同年11月の「初代ヘビー級王座決定トーナメント」に参戦。1回戦でKOICHI、準決勝でロエル・マナートに連続KO勝ちという攻撃力の高さを見せつけたが、決勝ではアントニオ・プラチバットに判定負けして準優勝に終わった。

 その後は2018年7月から『ONE』に参戦し、初戦は勝利もタリク・ケバベス、アンドレイ・ストイカに連敗してONEを離脱。2022年6月からGLORYに参戦してマルシアーノ・ブングワンダス、RISEで清水賢吾と1勝1敗のバダ・フェルダオス、ムハマド・バリ、フェリペ・ミケレッティに4連勝。2023年11月にステファン・ラテスクにTKO負けを喫し、連勝がストップした。戦績は41勝(22KO)9敗1分。


 1R、ラジャブザデが右ローで先制。ボウニが左右フックを打ってくるとつかんでのヒザ。そこから一気に打ち合いとなり、回転の速い連打で前へ出たラジャブザデが右フックからの左フックでダウンを奪う。

 ボウニのワンツーに右フックを合わせるラジャブザデ。さらに左フックもヒットさせ、ボウニが前へ来るとつかんでのヒザ。左フックからヒザ、左右フックと畳みかけるラジャブザデ。左フックから右の二段飛びヒザをラジャブザデがクリーンヒットさせ、ボウニが大きくグラつくとレフェリーはダウンを宣告。トーナメントルールにより2ノックダウンでラジャブザデが60回目のKOをマークする圧勝で準決勝へコマを進めた。

「運も味方した。セミファイナルも同じように戦う」とラジャブザデはクールにコメントした。

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