▼RIZINライト級(71.0kg)5分3R
〇矢地祐介(フリー)71.00kg
[2R 5分00秒 リアネイキドチョーク]
×白川陸斗(JAPAN TOP TEAM)71.00kg
矢地は、2021年6月に川名TENCHO雄生、9月に武田光司をいずれも判定で下し、2連勝も、その後、ホベルト・サトシ・ソウザとルイス・グスタボ相手に連敗。2022年10月にボイド・アレンに判定勝ちで再起も、12月の巌流島で木村“フィリップ”ミノル相手に変則ルールで臨むもKO負け(※木村はドーピング)。2023年6月の前戦・RIZIN北海道大会でザック・ゼインに一本勝ちしている。
今回、矢地は当初、韓国強豪のキム・ギョンピョと対戦予定もギョンピョが負傷欠場。大会3週間前に代役としてフェザー級の白川が緊急参戦し、ライト級で矢地と対戦することになった。
白川は、2020年8月のRIZINデビュー戦で、萩原京平にTKO負け。DEEPで再起後、RIZINで朴光哲、青井人、山本琢也相手に3連勝。しかし、めまい症を発症し手術後療養。2022年7月大会でヴガール・ケラモフと対戦決定も、自身の怪我による欠場で長期戦線離脱。
約1年9カ月ぶりの復帰戦となった2023年9月の前戦『RIZIN.44』で中原由貴と対戦し判定負けを喫した。緊急参戦の上にライト級で、矢地相手にどんなパフォーマンスを見せるか。
フェイスオフでは、一歩踏み出し顔を近づけた白川は、「明日はこのムキムキマッチョめをリングに沈めたいと思います。刮目してください」と、KO宣言。対する矢地は、「明日は佐賀で一発目の大会なので、相応しい、まさにお祭りのような試合をお届けしたいと思います」と、“お祭り男”復活を予告している。
1R、サウスポー構えの矢地に、オーソの白川。対峙すると一回り大きな矢地。圧力かけるのは白川。ワンツーの右で詰める白川。押し返した矢地。下がりながら左ハイもブロックする白川。矢地は左ストレートも、そこに白川の左手がアイポークとなり中断、再開。
左を突く矢地にバックステップでかわす白川。白川の詰めに右前手のフックを狙う。ステップで崩れた白川に首相撲ヒザ! 離れる白川。矢地は左ハイ。ブロックする白川が圧力かけると、右前手をカウンターで狙う矢地。
ワンツーの左、右フックまで繋ぐ矢地をバックステップでさばく白川。前進に、矢地は金網に詰まる。左ハイもブロックする白川は右ミドルハイ。ブロックした矢地だが、圧力かけられる。
2R、右ジャブを突くも下がる矢地。白川は右ミドル。前に詰めて小外で崩す矢地だが、すぐに立つ白川。矢地は左ハイ。詰めて首相撲ヒザは一発で離れる。矢地は左三日月蹴り。そしてシングルレッグから小外がけテイクダウン!
しかし、金網使い立つ白川。立ち際にスタンドバックにつく矢地。左足をかけようとするが、正対すると腰引く白川に矢地はヒザ蹴り。白川の正対に体格差も活かして右足をフックして崩し。片ヒザ立ちで両者細かいパンチ。
矢地は左足をかけるも送り手は取れない。足を外して左ヒザを突いてから、再び左足をかけて送り手を掴むと、引き込んだ矢地は両足フック。左腕を喉下にこじ入れ、リアネイキドチョークへ。タップしない白川だったが、極めに行った矢地に、白川はゴングと同時に失神。レフェリーがストップした。
試合後、矢地は「白川選手、急遽のオファーを階級下にもかかわらず受けてくれてありがとうございます。最初さ、ちょっと癖出ちゃって“危ない、危ない”ってなったんですけど、だんだん軌道修正して。やっぱり試合って難しいですね。だけど一生懸命、毎日毎日練習して、強くなるために頑張っています。皆さんもなにか一つでも頑張ると、きっといいことがあると思います。すみません、偉そうなこと言って(笑)。本当に嬉しいです。佐賀の皆さん、ありがとうございます」と笑顔で語った。