MMA
インタビュー

【RIZIN】白川陸斗「矢地くんの打撃は正直、怖いところは右フックくらい。引っ付き虫の組みを切って凌いで、パンチで決める」

2024/02/22 20:02
 20242月24日(土)佐賀・SAGAアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』のライト級(5分3R)で、矢地祐介(フリー)と対戦する白川陸斗(JTT)が22日、個別インタビューに応じた。  佐賀大会に向け、計量が行われる福岡入りし、「あとはやるだけ。盛り上げたい。ブッ飛ばしたい」と語った白川。 「昨日も今朝もしっかり食べて元気モリモリです。今朝の時点であと800g。今日軽く動いて、あとは朝にちょっとだけ水抜きすれば」と階級上の試合に向け、減量は問題なしとした。  当初、矢地は韓国強豪のキム・ギョンピョと対戦予定もギョンピョが負傷欠場。大会3週間前に代役としてフェザー級の白川が緊急参戦し、ライト級で矢地と対戦することになった。  白川は、第7試合になったことについて、「ワシ、セミちゃうんかい?」と、おどけながらも「でも試合順は関係なく、自分がメインだと思って這い上がってやります」と意気込んだ。  これまで交わることのなかった矢地を、「日本人としてはライト級トップ、全体的に見たら中堅選手ですけど」と評し、「ホンマにここでしっかり勝って、またフェザー級戦線に戻って来れるように頑張ります。たぶん九州の方って、僕の地下格闘技のイメージを持っている方が多いかと思います。あの当時のイケイケな試合を見せられたらいい。(最後のマイクで)滑り散らかすまでが僕のパフォーマンスなので」と、勝利のマイクまでイメージしているとした。  試合展開は、組みの矢地に、いかに組まれず白川が打撃を入れるか。 「今回は矢地くんが引っ付き虫くらい引っ付いて引っ付いて、すごい削れる試合になると思うんですけど、僕は(その組みを)切って切って凌いで、パンチでラッシュかけてKOするというのが僕のイメージです」という白川は、矢地の進化を「前のルイス・グスタボ戦からボイド・アレン戦、ザック・ゼイン戦とめちゃめちゃ成長しているというか、よりMMAの完成度が高まっていると思います。あの当時より全然、組みも強くなっていると想定して練習に打ち込んで来ました」と、MMAのなかでの組み力を警戒しつつ「四つに組ませたら結構面倒くさいんで、でも絶対に組まれる展開になるんで、そこを凌ぎ切って行こうと思います」と語った。  JTTでは、2019年7月に矢地と対戦した朝倉未来から、かつて自身が対戦したときの詰めて来る矢地に対してのカウンターの打撃などのイメージをアドバイスされたという。  階級差もあるなかで、序盤から打撃で勝負することも「めちゃめちゃ思っています」という白川は、「序盤から倒しに行く姿勢で、結果、判定になったとしても間違いなく盛り上がる試合で。会場を爆発させたいんで」と、打撃戦を望む。  一方で矢地は、RIZINの番組で「嫌われてもいいから勝ちたい」と発言。その切り取られた言葉(※矢地は「見当違い」と反論)が「ネガティブファイト」を連想させるとして、白川は、「想定通りですけど、こうしてイレギュラーで組まれた試合で、今年一発目のRIZIN、初の佐賀大会、それで“お祭り男”ってなっても『嫌われてもいい』とは──『何を抜かしとん』という感じですけど、やっぱり(矢地は)そうくるでしょうね。僕はそれを振り払う」と、怒りをあらわにした。 『RIZIN CONFESSIONS』で矢地は、白川との対戦について「“負けられない・完勝しないといけない”リスク」が自身にあるのに対し、白川にとっては、「階級上への挑戦で“負けても大丈夫”というノーリスクな試合でしかない」と指摘。  しかし、フェザー級ファイターである白川は、そもそも複数の選択肢の中から自身を選んだのは矢地で、3週間しか準備期間がないショートノーティスな上に、階級上の実力者と戦うことで、これまで2年間苦しんだ怪我に再び直面するリスクがあるのは自分の方だ、と反論していた。  試合を直前に控え、「今回、急遽決まったわりにはすごいモチベーションが高くて、久しぶりに強敵だけどワクワクしていて。自分でも当日のパフォーマンスが楽しみです」という白川は、さらなるモチベーションについても明かす。 「今回、初めて妻と子供たちが見に来てくれます。みんな『頑張って』と。やっぱり違いますよ。三女が僕の試合の日に誕生日で、これから一生、『パパ、誕生日に勝ったんやで』というのと『誕生日に試合負けた…』というのでは全然、今後、娘の接し方に違いが出て来るんで、マジでちょっと鬼気迫る思いで頑張ります」と必勝を誓う。  矢地が階級差も利して組んで来ることは想定内だとして、組む前のサウスポー構えの打撃はどう評価しているか。 「矢地くん(の打撃は)正直、怖いところは右フックくらいしかなくて、あと、蹴りもパチーンと触れるような蹴りだけですし、そこに恐怖心が無い。距離のコントロールは上手いんで、前蹴りとかも使ってくるし、でもそこは潰して潰してという感じですね。そこ(打撃からの組み)を切り切らないと勝機は無いんで」と、サウスポー構えのスタンドに“怖さ”が無く、その打撃から組ませず、自身のみが当てることが勝ち筋だと、あらためて語った。 「最後にちょっと言っておきたくて。前回9月に試合をしたとき(中原由貴に判定負け)は、自分ではそのときのベストパフォーマンスをしたと思いますが、今となっては申し訳ないなと思っています。今ようやく状態が戻った、すごい調子がいいので、マジで楽しみにしていてください!」──白川は矢地に勝利し、佐賀大会を自身の“祭り”とするか。
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