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レポート

【K-1】無差別級トーナメントは中国のリュウ・ツァーが全試合KOで優勝、最終決着戦は金子晃大が延長戦で玖村将史を振り切りRISE鈴木真彦へのリベンジを宣言。上田幹雄がKOデビュー、軍司泰斗が接戦を制す、菅原美優がさらなる進化を見せて完勝

2023/09/10 12:09

▼第13試合 スーパーファイト K-1スーパー・ヘビー級 3分3R延長1R
×K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/K-1 WORLD GPクルーザー級王者)
KO 2R 1分39秒
〇上田幹雄(BRAVE/極真会館2019年第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会優勝)


 上田は極真会館で高校時代から頭角を表し、2013年第30回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽重量級優勝、2015年第11回全世界空手道選手権大会第6位、2018年第50回全日本空手道選手権大会優勝などの実績を収め、2019年11月に開催された「第12回全世界空手道選手権大会」で24歳にして優勝。2003年に開催された第8回大会以来、実に16年ぶりに空手母国である日本に世界王座を奪還。2021年4月には極真最大の荒行・百人組手にも挑戦した(60人でドクターストップ)。


 その後、2021年8月31日をもって退会したことを極真会館が発表。9月5日には幕張ベイパークアリーナにて開催された『GRACHAN 50』でMMA転向を正式表明し、2022年4月のRIZINでデビュー戦を迎えたが、引退試合の高阪剛にTKO負け。2戦目はGRACHANで行い、12秒でKO勝ちを収めた。2023年6月にはRIZINで関根“シュレック”秀樹に1R22秒でTKO勝ちしている。


 K-Jeeは福岡を拠点として2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でK-1同級王者シナ・カリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いたが、2021年3月の再戦でカリミアンに王座奪還を許した。2022年4月のK-1無差別級トーナメントでは1回戦でムハマード・サッタリにKO負けを喫し、8月大会では谷川聖哉に判定負け。11カ月ぶりの復帰戦となった7月大会ではステファン・ラテスクにKO負けと3連敗中。戦績は21勝(18KO)14敗。


 1R、上田は右ロー、前蹴りでK-Jeeのバランスを崩して一気に前へ出ると左フックでK-Jeeをグラつかせる。しかし、続く前蹴りがローブローとなってしまい一時中断。再開後、上田は前蹴りでK-Jeeを転倒させ、接近戦になるとヒザを突き上げる。K-Jeeは左右フックを叩きつけるが、そこへ上田はヒザと前蹴り。上田のパワーが目立ったラウンドに。


 2R、上田が右カーフで崩してからの左ハイでダウンを奪う。さらに上田は左フックから左ハイ、そして右ストレートでダウンを奪う。前蹴りとヒザ、パンチとボディへラッシュをかける上田。K-Jeeも右フックを打つが、上田の右ボディ、左ヒザを浴びる。最後は上田の左フックから後頭部付近に当たった右フックで倒れたK-Jeeを見てレフェリーがストップ。


 K-1デビュー戦にして元K-1王者をKOした上田は「僕は初戦が本当にダメでまだ強さを見せていないので、これからもK-1で勝負していきたいです。MMAファイターに転向したのでまだまだダメだと思いますが、二刀流を目指したからには、口に出したからには男は出来なければいけないので出来るよう頑張ります。


 僕はこのK-1のリングに立たせていただきました1週間前に極真会館にご挨拶させていただいて、そこで温かく受け入れてくださってこの場に立つことが出来ました。ありがとうございます。僕は退会したんですが僕の精神には大山総裁の遺志が宿っていると思うので、これからもそれを信じてやっていきます」とマイクで語った。

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