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レポート

【K-1】無差別級トーナメントは中国のリュウ・ツァーが全試合KOで優勝、最終決着戦は金子晃大が延長戦で玖村将史を振り切りRISE鈴木真彦へのリベンジを宣言。上田幹雄がKOデビュー、軍司泰斗が接戦を制す、菅原美優がさらなる進化を見せて完勝

2023/09/10 12:09

▼第14試合 K-1スーパー・バンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者)
※金子が2度目の防衛に成功。本戦の判定は30-30×2、30-29。


 1R、玖村は右カーフから左ミドル、金子は右カーフと前蹴り。カーフを蹴り合う中、ジャブ、左フックも交錯させる。金子は玖村のローに右を合わせる。玖村のジャブには左ボディを合わせる金子。さらに右が玖村の顔面をかすめる。前に出る金子に玖村はロープを背負い、ここで打ち合いとなるが玖村が右フックでヒットを奪う。


 2Rもカーフと左ミドルの応酬、ジャブも打ち合う。金子がワンツーから左ボディを打つと玖村は右ストレートをリターン。金子の攻めに得意の左フックを合わせようとする玖村。ジャブの相打ち、左フックの相打ち。玖村の右カーフで金子の足が流れ始めるが、金子の左ボディも強く決まる。


 3Rも右カーフの蹴り合いから始まり、金子は左インローも蹴る。玖村のジャブに必ず攻撃を返す金子。金子の右が玖村の顔面を捉えるが、すぐに玖村が左ミドルを当てる。ジャブの突き合い、左ミドルの蹴り合い、金子が打ちに行くと玖村もすぐに左フックからの右フックを返す。そして最後は金子が打ち合いに行き、玖村も左フックでこれに応じた。


 本戦の判定はドロー、延長戦へ。金子がジャブを突き右ボディストレートにつなぐ。玖村は左フックを狙い、金子が左ボディを叩くとすぐに玖村も返す。延長戦になってから金子の手数が増え、金子の左フックで玖村が大きくバランスを崩す。右ストレート、左フックをヒットさせる玖村だが、金子と比べると手数が少ない。前足と前足が触れそうなほど接近した距離で打ち合った。


 判定は3-0で金子が勝利。最終決着戦を制した。


 金子はマイクを持つと「僕がTHE MATCHでも負けて、1回目の玖村くんにも負けて、2回目もダウン取った以外は負けていて、それでも僕を信じてくれる人たちのために頑張りました。僕が見せたかった志、生き様は、負けても自分自身の中で1年間必死に努力して努力は報われることを見せたかった。ちょっとでも僕を見てやる気になってくれればいいかなと思って頑張りました。ただまだK-1代表として言えなくて。鈴木(真彦)選手ともう1回やらせてください。玖村くんに勝って挑戦権もあると思うので、やらせてください」と、『THE MATCH 2022』で敗れたRISEバンタム級王者・鈴木真彦との再戦をアピールした。

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