▼第1試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R
〇鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/Krushスーパー・ライト級王者)
延長R 判定2-1 ※9-10、10-9×2
×モハメド・イスラム(モロッコ/IFMA-65kgヨーロッパ王者)
※本戦の判定は30-29、30-30、30-30。
鈴木は2016年12月にKrushでプロデビューすると、サウスポースタイルから繰り出す左ミドル&左ストレートを武器に頭角を現し、2019年1月にKrushスーパー・ライト級王座を獲得。佐々木大蔵にタイトルを奪われたが、7月大会でFUMIYAを初回KOに破って再起。その後は泥沼の3連敗を味わったが、崖っぷちで臨んだ2022年4月の林健太戦で元K-1ライト級王者の林をKOする金星を得ると、8月には近藤魁成に先制のダウンを奪われるも延長戦で大逆転KOに成功した。11月にはヴィトー・トファネリも破って3連勝を飾ったが、2023年3月のK-1でパコーンに敗れる。7月にはデンサヤームを左で一撃KO。戦績は14勝(9KO)8敗1分。
初来日のイスラムはIFMA-65kgヨーロッパ王者、IFMA-63.5kgベルギー王者となり、Enfusionなどでキャリアを積んだ。20歳ながら17勝(7KO)1敗の戦績を誇る。
1R、鈴木は左ミドルの連打でいきなり攻め、イスラムは右ローを蹴り返す。両者とも蹴りを多用しての蹴り合いとなり、鈴木は左ミドル、イスラムは右ミドルを当て合う。ガードを固める鈴木にイスラムは左右ボディを叩くが、すかさず鈴木が右フック。K-1では珍しいほどの蹴り合いが続いた。
2R、イスラムが前に出て蹴りに加えて左右のストレートと左ボディ、左フック。イスラムはさらに左ボディからの右ストレート。やや動きが鈍くなってきた鈴木だが、前に出て左右フックと左ヒザで応戦する。このヒザが決まるとイスラムは後退するがすぐに前に出てきてワンツー。鈴木も苦しいか大振りに。
3R、イスラムはアップライトの構えで待ちの姿勢となり、鈴木が前に出てくるところへ左ハイ、バックハンドブロー。左ボディをもらう鈴木だが、左ストレートを返す。鈴木はヒザを突き刺し、さらに左ミドル。イスラムも前へ出て左ボディを叩く。タフファイトに両者とも動きが鈍る中、パンチと蹴りを打ち合う。鈴木のヒザが有効だが、イスラムも負けじとパンチを返してくる。
文字通り一進一退の攻防はジャッジ1名が鈴木を支持するもドロー。延長戦へ突入する。イスラムは苦しいからかつかんでのヒザを多用してしまい警告。鈴木はワンツーから左ミドル、イスラムも右を返す。顔面を打たれても前へ出ていく鈴木。左フックの相打ちから鈴木が前へ出て左ストレートの連打を決めた。
判定は2-1と割れ、鈴木が接戦を制した。