▼第4試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
×樋口知春(極真会館/同級14位、第35回全日本ウエイト制空手道選手権大会 中量級優勝)
判定0-3 ※27-30、26-30×2
○基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM)
樋口は極真会館全日本ウェイト制空手道選手権2018中量級優勝の実績を持つ空手家で2021年5月の「RISE149」でプロデビュー。昨年12月の細野登弘戦ではパンチでダウンを奪うと続けざまにパンチラッシュからのヒザ蹴りで1R KO勝利を飾り、今年8月の中元優成戦では2Rにパンチでスタンディングダウンを奪い3Rに強烈なローキックをヒットさせKO勝利を収めた。
対する基山は“怪物くん”こと鈴木博昭率いるBELLWOOD FIGHT TEAMの新鋭選手で2020年から2021年にかけて龍翔、大雅、小野幹晃に3連敗を喫していたが、2021年12月の井口翔太戦以来、4連勝中と絶好調。前戦では初代WBCムエタイ日本統一フェザー級王者のオーシャン・ウジハラを相手にダウンを奪い判定勝利を収めている。
12月25日の両国大会では樋口の同門・南原健太がシーザージムの坂本優起とシュートボクシングルールでの対抗戦が決定している。RISE vs.SBの前哨戦、まずここで先勝するのは樋口か基山か。
1R、異常にテンション高く叫んでコーナーを出たサウスポーの基山だが、樋口の右ハイに合わせた左ローがローブローとなってしまい試合は中断。再開後、基山は左インローを蹴り、スピードのある左ストレートで樋口を脅かす。樋口は右ミドルで応戦。基山のスピードがあり、伸びる左ストレートに苦しむ樋口。右ミドルで左腕を潰す作戦か。打ち合いになっても回転力で基山が優り、パンチを当てていく。
2Rも前に出る基山はスピードのある左右を回転、樋口の回転を上回って当てる。樋口は右ミドルで基山の左腕を蹴り、右インローも。樋口が前に出てくるとワンツー・スリーの左フックでダウンを奪う基山。正面に樋口は基山の左ストレートをまともにもらい、大きく仰け反って連打をもらう。
3R、前に出る樋口は右三日月蹴り、右ミドルを蹴るが、やはり真正面に立つため基山の左ストレートまともにもらい、返しの右フックも受ける。思い切って右を打ちに行く樋口に左を返す基山。両者足を止めてパンチの打ち合いを見せるが、基山の伸びる左をもらう樋口。気迫に優る基山がパンチで押し込み、判定勝ち。樋口に5戦目にしてプロ初黒星を付けた。