▼セミファイナル(第11試合)ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
△緑川 創(RIKIX/同級2位、元日本ウェルター級王者)
ドロー 延長R判定1-1 ※10-9、9-10、10-10
△リカルド・ブラボ(WSRフェアテックス/元日本ウェルター級王者)
※本戦の判定は28-30、30-30、29-29。
緑川は2005年デビューのベテランで、新日本キックボクシング協会でミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得し、K-1 WORLD MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持ち、国内ミドル級最強の一角として長く君臨。2020年7月よりRISEに参戦し、前戦ではかねてより対戦を熱望していたミドル級王者のイ・ソンヒョンとノンタイトル戦ではあるが対戦が実現。延長までもつれ込む熱戦を演じドローとなった。2023年2月の引退を表明しており、当初この試合がRISEラストマッチだったが、本人の希望もあり今回が後楽園ホール最後のリングとなることに。
その緑川と対戦が決定したのは同じく新日本キッククシング協会出身のリカルド・ブラボ。リカルドは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し2018年に7戦無敗でウェルター級王座を獲得。所属していた新日本キックボクシング協会を離れ新たにWSRフェアテックス所属となりRISE初参戦を果たす。
1R、ブラボは右カーフ、緑川も右カーフを蹴る。ブラボは体格差を活かすため前蹴りとジャブ、距離をとってローを蹴る。ワンツーを打つとグローブの上に当たって大きな音が出たため場内がどよめく。蹴りからワンツーで前へ出るブラボだが、緑川は右を合わせ左ボディも打つ。飛びヒザ蹴りで入って右フックを打つブラボ。緑川は右カーフを蹴り、左右フックの打ち合いもする。緑川が攻撃をもらっても下がらず返す頑丈ぶりを見せた。
2R開始早々打ち合いになり、ブラボの右がクリーンヒット。そこから一気にブラボが前へ出ていき、前蹴りで突き放すことを混ぜながらパンチを放っていく。舌を出しての挑発も。緑川も負けじと左フックからの右フック。ブラボの強烈な左ボディ。緑川も左ボディから思い切り右フックを打つ。笑いながら前へ出る緑川に下がるブラボ。緑川のボディに動きが止まるが、表情で“効いてないよ”とアピールし、パンチを打ち返す。
3R、ガードを固めて前に出る緑川がボディから左右フック、ブラボは右ミドル、右ロー、前蹴りで対抗する。ブラボが強烈な左フックを打っても緑川は一歩も下がらず打ち返しに行く。ブラボは2度にわたって足払いで緑川を転倒させる。ブラボのパンチを被弾しても一歩も下がらず前へ出て打ち返す緑川。ブラボが前蹴りでそれを押し戻して試合終了。
本戦の判定は0-1(ブラボ)でドロー。延長戦へ突入する。ブラボはジャブ&ローで突き放しにかかるが、緑川はブラボをコーナーへ詰めて連打を放つ。下がりながらのジャブ&ロー、そしてヒザ蹴り。前へ出て左右フックを放つ緑川。攻撃を当てているのはブラボだが、前に出続けているのは緑川という展開。最後まで緑川が攻め、ブラボはフットワークでかわした。これがジャッジにどう影響するか。