▼第10試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R
○政所 仁(魁塾/同級3位、WBKF世界スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※30-29×3
×滉大(及川道場/同級4位、HOOST CUP初代スーパーフライ級王者)
政所は関西の名門ジム「魁塾」所属の24歳で、バルカン砲とも評される回転の早い打撃と意表を付く飛び膝蹴りを武器に多くの強豪を破りJ-NETWORKフライ級王座、WBKF世界スーパーフライ級王座を獲得。昨年9月のDoA-53kgトーナメント一回戦で田丸辰にリベンジを果たすも準優勝で親友の風音に判定負け。11ヶ月ぶりの参戦となった8月大会では花岡竜にTKO負けを喫している。戦績は15勝(4KO)10敗1無効試合。
対する滉大は政所と同じく関西在住のファイターで2017年にDEEP☆KICK 53kg、2019年にHOOSTCUP日本スーパーフライ王座を獲得。2021年7月よりRISEに参戦すると「RISE DEAD OR ALIVE 2021」トーナメントで1回戦と準決勝(リザーブマッチから繰り上がり)の2度にわたり志朗と対戦するがいずれも惜敗。今年6月には花岡竜にも敗れ、RISEではまだ白星をあげられていない。戦績は16勝(4KO)5敗2分。
1R、前に出るのは滉大で政所は右ローを蹴る。両者ともスイングの大きな右フックを混ぜ、滉大は入り込みながらの左右フック、政所はワンツー・左フックを繰り出す。滉大が入り込むところへ政所が強い左ローを蹴り、滉大を転倒させる。
2R、強い右ローを蹴る政所は前に出る滉大へ左右ハイキック。滉大は左のジャブ、フックで入り込み、右ストレートを打つ。手数を増やす滉大に政所は一発の強い右ボディストレート、右フック。右ストレートで滉大をコーナーまで吹っ飛ばしたのは印象がよかった。
3R、滉大がパンチからミドルへつなげて前へ出る。政所は一発の強い右。滉大が接近しての左右フックと左ミドル、政所はジャブを突いて右ストレート。滉大の左ハイが政所の顔面をかすめる。前へ出て手数を出す滉大に政所は左ボディ、左フック。ワンツーをヒットさせる滉大だがすかさず政所が右フックを返す。
最後はぐちゃぐちゃのもみ合いになることも多かったが、一発のインパクトが強い攻撃を放って行った政所が辛くも勝利を収めた。
マイクを持った政所は「滉大選手に2回負けているんですが、一番不安で怖かったんですが、皆さんのおかげで勝ててよかったです。これから上位みんなぶっ倒していこうと思います」と、サバイバルマッチで生き残った安堵の気持ちを語った。