▼第6試合 スーパーアトム級(49.0kg)5分3R
〇SARAMI(パンクラスイズム横浜)
[判定3-0]
×ラーラ・フォントーラ(ブラジル)
RIZINのケージで行われる「女子スーパーアトム級“裏”トーナメント」とも呼ばれる一戦。
PAWCストロー級&COFフライ級王者のフォントーラは、7勝1敗、内5つが腕十字による一本勝ちと極めの強さを見せているが、2022年7月のGP1回戦では王者・伊澤星花相手に果敢に攻め寝技を仕掛けるも、最後は逆転一本負けにより敗退となっている。
対するSARAIは、2021年11月に3度目の対戦となる黒部三奈とベルトを賭けて対戦し、フルマークの判定勝ちを収め第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に。満を持してRIZIN初参戦となった22年4月大会では浅倉カンナ相手に判定負けしており、その悔しさをバネにラーラ・フォントーラに修斗王者の強さを証明できるか。
総合力でSARAMI、グラウンドでは寝技に特化したフォントーラといわれるなか、試合の鍵になるのは打撃か。
1R、遠間に立つラーラ。右の前蹴りで牽制。SARAMI、SARAMIはラーラの右にカウンターのワンツー狙い。ラーラは長い左ジャブを突く。SARAMIの右をかわして組むラーラだが、引き込まず。このときにラーラの左頭がSARAMIの右目上に当たりカット。止血後、再開。
遠間を取るラーラ。右ローを当てジャブ。さらに右ストレート。SARAMIも踏み込んでワンツーからすぐに離れる。右前蹴りのラーラ。ワンツーの右を伸ばすラーラにそこに左を狙うSARAMI。ジャブを伸ばすが、ラーラはヒザ蹴り、前蹴りのカウンター。SARAMIのローには長いジャブを合わせる。ワンツーの右ストレートの飛び込みはSARAMI。跳びヒザを返すラーラでゴング。
2R、打ち合いからボディロック、小外でテイクダウンを狙うSARAMI。しかし倒れないラーラ。SARAMIの出入りの打ち終わりにジャブを狙う。ワンツーの右オーバーハンドで組むSARAMIだが、すぐに突き放すラーラ。ジャブの刺し合いから前蹴りを当てるSARAMI。果敢に飛び込み右を当てる! さらに前蹴りに動きが一瞬止まるラーラ。
右ローを当てるSARAMI。左ボディストレートも。しかしラーラも左ハイを頭に当て。右オーバーハンドのSARAMIをかわして左を突くラーラ。
3R、遠間を保つラーラ。前蹴りで牽制し、カウンター狙い。ジャブの刺し合いで長いのはラーラ。ここまで打撃のみで戦う。SARAMIの左前蹴りを腹に、さらにローで出入り。ラーラは金網背に戦う。左ミドルを当てるラーラ。ワンツーの左の強振も。前に出るラーラ。出入りが若干減ったSARAMIに、ラーラは右目上にジャブを突く。
残り1分26秒でSARAMIの右目上のカットを再びチェック。再開。左を振ったラーラをSARAMIは潜って乾坤一擲のダブルレッグ&小外刈りでテイクダウンはSARAMI! 足をさばいてサイドを奪うとヒザ&ヒジ! 下からしがみつくラーラをSARAMIは鉄槌! ゴング。
判定は3-0でSARAMIが勝利。嬉し涙で北岡悟&川村亮と熱いハグ。リング上で「7月、つまんない試合をしてしまって、やっと勝てました。こんな私ですけど、これからも応援してくれたらありがたいです」と挨拶、大きな拍手を浴びた。