▼第10試合 フェザー級(66kg)5分3R
×今成正和(今成柔術)
[判定0-3]
〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
※摩嶋一聖(毛利道場)は左肘関節内側側副靭帯損傷で欠場
鈴木は、2021年9月のRIZINデビュー戦で昇侍に1R KO負けしたものの、以降3連勝中。山本空良、平本蓮に判定勝ちし、2022年9月の前戦で萩原京平に2R リアネイキドチョークで一本勝ちしている。
DEEPでフェザー級&バンタム級の二階級制覇を遂げた“足関十段”今成正和は2001年デビューの大ベテラン。2021年10月の『LANDMARK vol.1』で春日井“寒天”たけしにアームバーで一本勝ちも、前戦はDEEPで芦田崇宏に判定負けしている。
1R、中央を先に取る鈴木。ともにオーソドックス構え。今成ロールで滑り込むが、1発目は足を飛ばして触らせない鈴木。スライディングキックで座り込むと、その足にサッカーキックを打ち込む。
シッティングガードから手を着いて、上の鈴木を蹴ろうとする今成。立ち上がると半身になって股間に手を寄せ、リズムを取る。
3回目の今成ロールも足を触らせない鈴木。前足を細かく上げ下げしながらプレスする。跳びヒザで近づく今成。
ここもかわした鈴木。今成は前足の左フックで飛び込み。それをかわした鈴木は下の今成にフットスタンプも見せる。ゴングに今成は胸を押さえる。
2R、半身で左手を水平に上げる今成。鈴木は右ローを2発! 今成の入りに右ストレートを打ち下ろす鈴木。フェイクダウン気味に腰を落とす今成。下から蹴り上げる今成に、右足にサポーターを着けた鈴木は、寝ている今成の足を上から蹴る。
ブレークに、鈴木は滑り込むようにフットスタンプ! しかしその足を掴んだ今成は、サドルロックに巻いてヒールフック狙いでヒザを極めに行くが、回転して凌ぐ鈴木は片足で今成の顔、胸を蹴ると回って顔にパウンド狙い。それでも今成はうつ伏せで極めにいくが、鈴木はヒザをずらし、極めさせずにゴング。
3R、鈴木の足のダメージはどうか。今成ロールをかわす鈴木。ステップを踏めている。右ローを当てる鈴木。さらに左ローも前足に突く。このラウンド2回目の今成ロールも切る鈴木。左ローを当てる鈴木。組みを切られ下になる今成に蹴りを連打。最後はフットスタンプで飛び込みゴング。
判定は3-0で鈴木が勝利。緊急参戦のなか、今成越えを果たした。
試合後、鈴木は「いや怖かった。初めてだ、こんなの。やっぱ格闘技っておもしれー! ずっと俺がやりたかった、こうやってお互い正々堂々、変な小細工しないで真正面から戦う試合が俺はずっとしたかったです。今成さん、僕の壁になってくれて本当にありがとうございます。この経験を持って俺はチャンピオンになります。最後に、やっぱKOじゃないのにマイク持つって凄い下がるね。大晦日、絶対にKOするから出場させてください。絶対、絶対にKOします」と語った。