▼第9試合 バンタム級(61.0kg)5分3R
〇元谷友貴(フリー)
[判定3-0]
×倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)
元谷は金太郎、ヤマニハ、太田忍を相手に3連勝中で、MMA41戦31勝のキャリアを誇る実力者。
倉本は2021年6月のRIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦で、アラン“ヒロ”ヤマニハに判定負けも、2022年2月に加藤ケンジをケージで1R TKO。5月には魚井フルスイングを判定で下し、2連勝中。
1R、いきなり詰めて右でシングルレッグから左肩を押してテイクダウンは倉本。元谷の下からの腕十字は外すが、その際で立つ元谷。右を振る元谷。倉本も右を振って詰めるが、ここは組めない。
左を突く倉本に左ミドルは元谷! くの字になりながら組んできた倉本を崩して元谷が上に! 倉本は蹴り上げからシングルレッグで立ち上がるも、そこをがぶりヒザを突く元谷!
頭を抜く倉本に元谷は左の三日月蹴り! 倉本はサウスポー構えから詰めるが離れる元谷。右ローを当てる元谷。さらに右ストレートの打ち終わりに組む倉本。しかし、その組み際に元谷はヒザを突く! さらに倉本の頭が下がると近い距離の左フックも!
2R、左ローも元谷、圧力をかける倉本はいい組み手で組めない。左右で前に出るが、頭が下がると元谷はヒザを突く。互いに右ローも元谷は組みを切るのに自信か。近づき右ロー。
しかしボディロックに成功した倉本、前転する元谷の立ち上がりを掴みジャーマン1発も高さが足りないか。すぐに立つ元谷。倉本も左右を突いて圧力をかける。
元谷は左を突いて前に。組んだ倉本だが、投げはすっぽ抜け、そこでバックを奪う元谷。背後から中腰で落とそうとする倉本。落ちない元谷は4の字でロックし、バックマウントからパウンドラッシュ! しかしここで立ち上がり右で差して押し込む倉本は左ヒジを突く。
3R、前に出る倉本。右を振り落とす元谷は跳びヒザ! 後退する倉本の足の手繰りにヒザを細かく突く。シングルレッグから足をかけて倒そうとした元谷を切り返した倉本!
スタンドバックを奪うと、ボディロックからジャーマン! 立ち上がりクラッチを切る倉本。元谷は離れて前足に左右ロー! 互いにスタミナ苦しいなか、前に出る倉本はジャブの刺し合い。倉本の左もヒットする!
押し戻す元谷の右も倉本のアゴをとらえるが下がらない倉本は左ロー。元谷は右のノーモーション! 前に出る倉本は左右、バックフィスト! 元谷も『来い』と迎えると、左右を連続でヒット! いったん下がる倉本が被弾するが、左右で前に。元谷はケージを背にガードを固めると、最後の反撃! 右ストレートを当てて倉本に尻餅を着かせてゴング。
判定は3-0で元谷。倉本と元谷はハグ。元谷は4連勝をマークした。
MMAの引き出しの多さと強いハートを見せた元谷はケージのなかで、「応援していただき、ありがとうございます。ほんとうはバチっと勝って『年末、朝倉選手と』言いたかったんですけど、しょぼい試合をしちゃったんで、また1歩づつ上がっていきます」と厳しい自己評価の挨拶をした。