▼第1試合 66.0kg契約 5分3R
×奥田啓介(フリー)
[1R 4分43秒 TKO] ※パウンド
〇久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)
久保はテコンドーからキックボクシングに転向し、高校2年生でプロデビュー。2006年7月にNJKFフェザー級暫定王者となり(その後、初防衛に成功して正規王者に)、2007年7月にはタイでKO勝ちしてWPMO世界スーパーフェザー級王座を獲得。デビューから16連勝を飾り、2009年からはKrushに参戦。Krushライト級グランプリで準優勝すると、2010年からはK-1 WORLD MAXに参戦して-63kg日本トーナメントで準優勝。2011年の同トーナメントでは優勝を果たした。
その後、ISKAオリエンタル世界ライトウェルター級王座、Krush -67kg王座を獲得し、GLORYフェザー級SLAM世界トーナメント 2013で優勝。2014年からは新生K-1に参戦し、2017年9月のトーナメントで優勝しK-1 WORLD GP初代ウェルター級王者となった。同王座を3度防衛するとボクシングへの転向を発表したが、2021年9月のRIZINに電撃参戦。MMAデビュー戦を行ったが太田忍に判定で敗れた。
2021年大晦日ではシバターと対戦して飛び付き腕十字に敗れたが、試合前に両者の間で申し合わせが行われていたことが判明。大きな騒動となり、久保は選手活動を自粛していた。
対する奥田は小学生の頃より空手を学び、拓殖大学時代はレスリングで2011年・2013年に全日本学生レスリング選手権で銀メダル、2012年には世界大学選手権で9位の結果を残した。プロレスラー転向後も2015年に『INOKI BOM-BA-YE』でMMAに挑み、Fighting NEXUS vol.5や巌流島にも参戦。2021年10月には『RIZIN LANDMARK vol.1』で鈴木博昭と、同年11月の『RIZIN TRIGGER』ではケージでグラント・ボグダノフと対戦したがいずれも敗れている。今回は約1年ぶりのRIZIN参戦。
元妻のサラは久保の花道に帯同せず、ケージサイドで見守る。セコンドはBRAVEの宮田和幸代表。
1R、サウスポー構えの久保に、オーソドックス構えの奥田は右ロー。さらに一気に詰めて左で差してからダブルレッグに移行するが、右で小手に巻く久保に、投げを失敗した奥田が下に。引き込む形でマウントを奪われると、ヒジを受ける。
奥田は腹に顔をつけて久保の腰にしがみついて防ぐが、剥がした久保は左右のヒジをラッシュ、いったん背中を見せた奥田だが、半身になって動けず。久保の連打に動けない奥田を見て、レフェリーが間に入った。
勝利に軽くガッツポーズも笑顔はない久保は、サラと視線が合い、初めて笑顔。ケージのなかで「今日はありがとうございました。まずはこのチャンスをくれたRIZINの皆さまありがとうございました。大晦日に大炎上することがあって、進退も考えて、それでも、SNSにも上げないでくださいと頼んで、影でコソコソBRAVEで練習してきました。K-1チャンピオンとしてここに立ち、MMAの難しさを痛感しました。人生はこんなにも大変なんだなと。サラちゃんと皆さんに支えていただき、こうして勝つことができてありがとうございました。第1試合でこの大会に火を点けるつもりで戦いました。これが僕の再出発、リスタートです」と語った。