(写真左より)シャーウス・オリヴェイラ、イスラム・マカチェフ、アルジャメイン・スターリング、TJ・ディラショー/Getty Images
2022年10月22日(土)23時から、アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC280』が開催される。
▼UFC世界ライト級王座決定戦 5分5R
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)33勝8敗(UFC21勝8敗)※UFC11連勝中
イスラム・マカチェフ(ロシア)22勝1敗(UFC11勝1敗)※UFC10連勝中
メインイベントは、シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)vs.イスラム・マカチェフ(ロシア)の「UFC世界ライト級王座決定戦」(5分5R)。空位の王座を争う。
UFC11連勝中のオリヴェイラと、UFC10連勝中のマカチェフは初対戦。
前王者で1位のオリヴェイラ(33歳)は、シュートボクセのディエゴ・リマ&ジョルジ・パチーユ・マカコチーム出身。2008年3月にプロMMAデビュー後、驚異の12連勝でUFC入り。
オクタゴン初期は黒星も喫したが、2017年12月にポール・フェルダーに2R TKO負け以降、4年10カ月間、敗れておらず、2020年12月のトニー・ファーガソン戦の判定勝ち以外は、すべてフィニッシュ勝利している。
2021年5月「UFC 262」での「UFC世界ライト級王座決定戦」で元Bellator同級王者のマイケル・チャンドラーをパウンドによるTKOで王座獲得。2021年12月「UFC 269」で1位のダスティン・ポイエーの挑戦を3R リアネイキドチョークに極めて退け、2022年5月の「UFC 274」で、1位のジャスティン・ゲイジーと対戦。
まさかの0.5ポンド体重超過で王座剥奪のなか、先にゲイジーに右アッパーでダウンを奪われるも、右ストレートでダウンを奪い返しリアネイキドチョークで1R一本勝ち。今回の王座決定戦を決めた。MMA33勝(9KO・TKO/21SUB)8敗1NC。ゲイジー戦前後に視力の矯正手術を行い、裸眼の視力が大幅にアップした。
対する4位のマカチェフ(31歳)は、ダゲスタン共和国マハチカラ出身で、ハビブ・ヌルマゴメドフと同じくアメリカン・キックボクシング・アカデミー(AKA)でもトレーニングする。
サンボ、ダゲスタンレスリングをベースに、2010年にプロMMAデビュー。2016年にコンバットサンボ世界選手権(74kg未満級)でも金メダルを獲得している。
こちらも驚異の11連勝でUFC入り。オクタゴンデビューイヤーの2015年10月にアドリアーノ・マルチンスに1R TKO負けで、キャリア13戦目にして初黒星を喫した以外は、MMA22勝1敗(4KO・TKO/10SUB)で、10連勝中。
ランカー相手には、2021年7月にライト級14位のティアゴ・モイゼスにリアネイキドチョークで4R 一本勝ち後、2021年10月の「UFC 267」で6位のダン・フッカーに1R キムラロックで一本勝ち。
2022年2月の前戦では、当時3位のベニール・ダリウシュと対戦予定だったが、ダリウシュが怪我で欠場したため代役のボビー・グリーンと対戦。パウンドで1RTKO勝ちを決めている。
▼ライト級 5分3R
ベニール・ダリウシュ(米国)21勝4敗(UFC15勝4敗)※UFC7連勝中
マテウス・ガムロ(ポーランド)21勝1敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝中
同大会では、同じライト級で現6位のダリウシュ(UFC7連勝中)と、9位のマテウス・ガムロ(UFC4連勝中)の対戦も組まれており、2位ポイエー、3位ゲイジー、5位チャンドラー、7位ハファエル・フィジエフ、8位ハファエル・ドス・アンジョスというランキングのなか、次期挑戦者争いの試合となる。
▼UFC世界バンタム級世界選手権試合 5分5R
アルジャメイン・スターリング(ジャマイカ)21勝3敗(UFC13勝3敗)※UFC7連勝中
TJ・ディラショー(米国)17勝4敗(UFC13勝4敗)
また、コ・メインでは、「UFC世界バンタム級世界選手権試合」(5分5R)で、王者アルジャメイン・スターリング(ジャマイカ)に、TJ・ディラショー(米国)が挑戦。
▼バンタム級 5分3R
ピョートル・ヤン(ロシア)16勝3敗(UFC8勝2敗)
ショーン・オマリー(米国)15勝1敗(UFC7勝1敗)
さらに同じバンタム級(5分3R)で、前王者ピョートル・ヤン(ロシア)とショーン・オマリー(米国)の一戦も組まれており、こちらも注目のメインカードだ。
今回は、タイトルマッチ2試合の見どころを、WOWOW『UFC-究極格闘技-』解説者としても知られる“世界のTK”髙阪剛に語ってもらった。