2022年5月7日(日本時間8日)、米国・アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターにて『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』が開催された。
【メインカード】
▼UFC世界ライト級選手権試合 5分5R〇シャーウス・オリベイラ(ブラジル)33勝8敗(UFC21勝8敗)UFC11連勝[1R 3分22秒 リアネイキドチョーク]×ジャスティン・ゲイジー(米国)23勝4敗(UFC6勝4敗)
※オリベイラが規定体重を0.5ポンドオーバー。報奨金の一部を没収とする。ライト級王座はメインイベントの試合開始と同時に空位となる。試合は予定通り行われるものの、UFC 274ではジャスティン・ゲイジーが勝利した場合のみ、ライト級王座を獲得。
オリベイラは柔術黒帯。2021年5月にUFC19戦目にして初の王座決定戦で、元Bellator世界ライト級王者のマイケル・チャンドラーを2R TKOで下し、悲願のベルトを巻いた。2021年12月にダスティン・ポイエーからもリアネイキドチョークで一本勝ち、初防衛に成功している。2度目の防衛戦に挑む予定だったが体重超過で無冠に。
元暫定王者、現1位のゲイジーはレスリングがバックボーン。ファーガソンに5R TKO勝ちで暫定王座は獲得したがハビブ・ヌルマゴメドフとの王座統一戦には敗れている。その後、2021年11月にマイケル・チャンドラー判定勝ちし、王座挑戦戦を決めた。
1R、ともにオーソドックス構え。ゲイジーは先に左ローもそこに右を合わせるオリヴェイラが前に。首相撲からヒザを突く。右アッパーでダウンを奪うも、グラウンドには付き合わないゲイジー。さらに右で腰を落とさせるが、下のオリヴェイラに深追いはまだしない。
左の額をカットしたオリヴェイラ。右アッパーを突くが、左フックを返すゲイジー。組んで引き込むオリヴェイラだが、突き放して立つゲイジー。右ヒジのオリヴェイラに、左を合わせるゲイジー。右ローを突き、首相撲は離すが、そこにオリヴェイラは右ストレート!
後方にダウンしたゲイジー。バックを奪うオリヴェイラは、背後からヒジを突き、腕十字を狙いつつ、後ろ三角絞め。これを亀になって逃れるゲイジーに、4の字に足を組んでリアネイキドチョークへ。いったんは後ろ手を剥がしたゲイジーだが、組み直したオリヴェイラの左腕が頭後ろに入り、ゲイジーがタップした。
1R、3分22秒、一本勝ちを決めたオリヴェイラはこれで3連続フィニッシュの11連勝。
試合後のオクタゴンの中でのインタビューで「みんな何かを見失っている。チャンピオンはシャーウス・オリヴェイラだ。ベルトは奪われた。俺は全階級いちの問題児になっている。ベルトはここにあるはずなのに。(決定戦の相手は?)誰でもいい。コナー・マクレガーでも誰だっていいから」と語った。
なお、試合後の会見でダナ・ホワイト代表は、オリヴェイラが空位となった王座の決定戦に進むことを明言。同時にライト級3位のイスラム・マカチェフはSNSで「おめでとう、アブダビ(10月22日の「UFC281」)でやろう」と記しているが、オリヴェイラの対戦相手は誰になるか。
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▼UFC女子世界ストロー級選手権試合 5分5R×ローズ・ナマユナス(米国)11勝5敗(UFC9勝4敗)[判定2-1] ※47-48, 49-46, 48-47〇カーラ・エスパルザ(米国)19勝6敗(UFC10勝4敗)※エスパルザが新王者に
2014年12月の『The Ultimate Fighter 20 Finale』の女子ストロー級トーナメント決勝以来の再戦。当時はエスパルザが一本勝ちで、初代王者に輝いている。
テコンドー、空手がバックボーンナマユナスは、ヨアナ・イェンジェイチックを下し戴冠。ダイレクトリマッチでも勝利。2019年5月にジェシカ・アンドラジに敗れたが、アンドラジに勝ったジャン・ウェイリーをハイキックでKOし再戴冠。前戦2021年11月のリマッチでも判定勝ちで返り討ちにした。MMA戦績11勝4敗。
対するエスパルザはレスリングがバックボーンの元UFC世界ストロー級王者。王座陥落後、黒星と白星を繰り返すも、2019年から3年間で5連勝。パワフルなテイクダウン、グラップリングを武器に、2021年5月の前戦ではヤン・シャオナンを2R、クルスフィックスからのパウンド連打でTKOに降している。MMA戦績18勝6敗。
1R、ともにオーソドックス構え。遠い間合いを取るナマユナス。エスパルザも慎重な入り。ナマユナスは左ジャブを見せると、エスパルザは右のスーパーマンパンチで牽制。
徐々に詰めるエスパルザに左右にサークリングはナマユナス。エスパルザの詰めをかわす。左の長いジャブを突くナマユナス。右ローを1発当てるエスパルザ。右で飛び込むが、触れず。ナマユナスはフェイントをかけつついったん離れ、互いにほぼ触らないままブザー。
2R、エスパルザの詰めにじぐざぐで下がるナマユナス。左ジャブの打ち終わりにエスパルザはシングルレッグも切るナマユナス。右回りのナマユナス。一転左に回り左ジャブを突く。その打ち終わりに右ローをかすめるエスパルザ。場内は煽るが、互いに見合い。エスパルザは右前蹴りで牽制しブザー。
3R、右を振って足を触るエスパルザだが深追いせず。しかし続く右フックからのアタックでダブルレッグテイクダウン。ここはすぐに立ち上がり突き放すナマユナス。詰めて左フックを当てるナマユナス。エスパルザの2度の組みを切る。左ジャブ、左フックを見せるナマユナス。遠間からのエスパルザの右スーパーマンパンチは空振り。距離を取る両者にブーイングも。
4R、前に出るナマユナス。右を振ると、そこに組むエスパルザを突き放す。ナマユナスのワンツーの打ち終わりにダブルレッグからシングルレッグで崩したエスパルザ! 背中に乗るが落としたナマユナスはスタンドに。エスパルザは右前蹴で牽制。組むエスパルザを切るナマユナスは右前蹴り、サイドキックを遠間から見せる。
エスパルザの入りに右を返すナマユナス。エスパルザは右を振りシングルレッグからバックテイク、背後から崩してコントロールも、座って前転から離れて右を振るナマユナス。エスパルザは右ローをかすめてブザー。
5R、詰めるナマユナス。左右で詰めるエスパルザ。その打ち終わりにナマユナスは右を突く。組みに行くエスパルザを切るナマユナス。エスパルザの右の打ち終わりに右をヒット。残り3分。遠間から左ジャブのナマユナスに、右ローを当てるエスパルザ。左ジャブに右を合わせるナマユナス。左サイドキックは遠いナマユナス。右ローのエスパルザに右を突くナマユナス。左ボディストレートも。左ローのエスパルザは深入りせず。残り10秒でナマユナスがジャブからダブルレッグ、小外がけを合わせてテイクダウン。すぐにエスパルザが立ち上がりブザー。
判定は2-1(47-48, 49-46, 48-47)でエスパルザが勝利。UFC6連勝で7年ぶりの王座返り咲きを決めたエスパルザは、「ストレンジファイト」と聞かれ、「テイクダウンが先決でした。やらなきゃいけないことはラウンドごとに変わっていきます。何が起こるかは誰にも分からないし、出来る限り攻撃的に行こうと思いました。(動き続ける?)そうです。とてもスコアは難しかった。いい試合をしたかったけど、こういう試合もあります。来週土曜に愛する人と結婚します」と、最後は笑顔で語った。
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▼ライト級 5分3R〇マイケル・チャンドラー(米国)23勝7敗(UFC2勝2敗)[2R 0分17秒 KO] ※右上段前蹴り×トニー・ファーガソン(米国)25勝7敗(UFC15勝5敗)
元Bellator王者、現UFCライト級5位のチャンドラーは、オクタゴンでダン・フッカーに1R TKO勝ち以降、メインで戦うシャーウス・オリヴェイラ、ジャスティン・ゲイジーに連敗。7位のファーガソンは自身初の3連敗中。12連勝でライト級暫定王座を獲得も、ゲイジー、オリヴェイラに敗れ、前戦は下位のベネイル・ダリウシュ判定負けした。
1R、オーソドックス構えのチャンドラー、サウスポーから入るファーガソンだが、オーソドックスに戻す。サウスポー構えから左ハイを見せたファーガソン。チャンドラーは右ローを当て、右ヒジも。ファーガソンの右からの左ストレートにダウンを喫するもすぐに立ち上がる。金網背に左を返すチャンドラー。右ボディストレート、さらに右カーフキックも。
チャンドラーの右ボディに左を狙うファーガソン。前蹴りも。しかしダブルレッグテイクダウンはチャンドラー! 引っこ抜かれたファーガソンは下からガード。腕十字狙い。させないチャンドラーは中腰からパウンドを狙うが、腰に足をあてるファーガソンは蹴り上げ狙い。すぐについていくチャンドラーはインサイドからパウンド! ファーガソンは三角狙いも組ませないチャンドラーはファーガソンが上体を立てようとすると剥がして中央入りパウンドでブザー。ファーガソンは左瞼から若干の出血。
2R、チャンドラーの詰めにサークリングしたファーガソン。詰めるチャンドラーは、下から右前蹴りの中足をアゴに突き上げ、ファーガソンがダウン! 逆転勝利のチャンドラーはバック宙3連発後、ケージの上に乗り、歓喜。息子ハップ君の緑のシャツが見えた瞬間、感極まる表情を見せた。
試合後、チャンドラーはオクタゴンのなかで、「最高だよ。あまり練習せずに決めた。アッパーのファイクも入れた。ファンもみんなもこんな試合を見たことないかもしれないけど、ファーガソンが弱いんじゃない、自分が蹴りを当てたんだ。カムバックの準備は出来た。メインイベントで試合をしたい。リマッチだ。オリヴェイラ、ゲイジーでもいい。絶対にどこかでタイトルマッチだ。あとひとつ、コナー・マクレガーも戻って来い。俺が最強のエンターテイナーだ! 待ってるぜ」と叫んだ。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇オヴィンス・サンプルー(ハイチ)26勝16敗(UFC14勝11敗)[判定2-1] ※29-28, 28-29, 30-27×マウリシオ・ショーグン(ブラジル)27勝13敗(UFC11勝11敗)
ライトヘビー級、元王者のショーグンは40歳で1年半ぶりの復帰戦。前戦は2020年11月のポール・クレイグ戦で2R TKO負けを喫した。ダン・ヘンダーソン戦が名勝負で殿堂入りを果たしたショーグンは、あと2試合で引退を公言している。
対するサンプルーは39歳。前戦は直前に対戦相手が欠場し、階級を上げてのヘビー級戦でタナー・ボーザーに2R KOO負け。
1R、サウスポー構えのサンプルーが左前蹴りを見せる。オーソドックス構えのショーグンは右ロー。サンプルーの前蹴りでショーグンは腹を赤くさせる。両者ともに間合いを詰めず。
2R、右ロー、ミドルから入るショーグン。詰め返すサンプルーは左前蹴りを腹に。さらに左ハイ。ブロッキングするショーグン。右の蹴りからスーパーマンパンチを狙う。
回るサンプルーは左ミドル! ショーグンの蹴り返しはかわす。たがいに慎重な展開でブーイングのなか、喧嘩四つで前手争い。ともにミドルを打ち合う。右スーパーマンパンチをは深追いしないショーグン。距離を外すサンプルーは左跳びヒザも浅く単発。
3R、ヒザを触ってから組みに行き左を差すサンプルーだが、離れると左ハイ。ブロックするショーグンは右ロー、左ロー。右ミドルを当てるショーグン。じりじり詰めるサンプルーは左ストレート、左前蹴り。眉間を赤くさせるショーグンは右ローを当てる。左前蹴りをこつこつ腹に突き、左ハイを狙ったサンプルー。左の攻撃に下がるショーグンはサークリング。サンプルーは左ミドル! 詰め返したショーグンだが、押し戻される。右から左で飛び込むがサンプルーのカウンターももらう。追うサンプルーに回るショーグン。ブザーにサンプルーは足をひきずる。
判定はスプリット2-1(29-28, 28-29, 30-27)でサンプルーが接戦を制した。
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【中止】▼ライト級 5分3Rドナルド・セラーニ(米国)36勝16敗(UFC23勝13敗)ジョー・ローゾン(米国)28勝15敗(UFC15勝12敗)※セラーニが計量後に体調不良となり中止試合後のダナ・ホワイトの会見で、セラーニは計量後のタコスで食中毒となり、体調不良で試合が中止となったことが明かされている。
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▼ウェルター級 5分3R〇ランディ・ブラウン(ジャマイカ)15勝4敗(UFC9勝4敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ケイオス・ウィリアムズ(米国)13勝3敗(UFC4勝2敗)
ウェルター級。UFC8勝4敗のブラウンはボクシングがバックボーン、柔術茶帯。UFC4勝1敗のウィリアムズは、4勝のうち3KO勝利を誇る。
1R、ともにオーソドックス構え。191cmの長身ブラウンに右で飛び込むウィリアムズ。かわすブラウンの横蹴りに、ウィリアムズは右のオーバーハンドを振る。
左の高い前蹴りを見せるブラウンだが、その蹴り終わりにすぐに詰めるウィリアムズ。金網に押し込むが、差し返したブラウンが押し返し。しかし、ブラウンのダッキングにウィリアムズは右アッパー! ダウンしたブラウンの立ち際にウィリアムズはがぶりからアナコンダチョーク狙いも、首を外して立ち上がるブラウン。
右を突いて先に組んだのはブラウン。首相撲ヒザもウィリアムズはクラッチを切る。リーチのあるブラウンが詰めて右アッパー。入れ替えるウィリアムズの首を長身を活かして抱えるが、ウィリアムズもスタンドのまま凌ぐ。ウィリアムズのラウンドに。
2R、前に出るブラウンは左右の前蹴り、ロー。ウィリアムズも右を振り、右ローも前に出れなくなる。ブラウンはジャブをダブルで突くが、右で押し返すウィリアムズ。ブラウンは右ハイ、長いヒジを打つが、ウィリアムズはかわず。詰めるブラウン。左右ボディから左で差す。スイッチしたブラウンはオーソに戻して、サイドキック。かわすウィリアムズに左のスラッピング気味のジャブ。ウィリアムズは右を振って左で差して押し込みブザー。ウィリアムズも当て返したが、ブラウンが取り返したラウンドか。
3R、右の高い打点のブラウン。一転、遠い間合いになる。右から左を突くウィリアムズを肩でかわすブラウンが右。サウスポー構えになり右ジャブをトリプルで突き、左狙い。オーソに戻し、右の関節蹴り。ウィリアムズの左右をバックステップでかわす。
しかし一瞬足が止まったところにウィリアムズは右! ダウンしたブラウンはすぐに左で脇差し立ち上がり、詰めて右フック! さらに首相撲ヒザも。しかしブラウンは右の大振りをかわされ金網背に。組むウィリアムズは左で差して押し込み。左突き離れる。
右を打つウィリアムズに追うブラウンは右首相撲から左右ヒザ蹴り3発。離れたウィリアムズがスーパーマンパンチを見せて、ブラウンがかわしてブザー。手数はブラウン、ウィリアムズが奪ったフラッシュダウンをどう取るか。
判定は2-1(29-28×2, 28-29)でブラウンが勝利。ブラウンは「ブラザーありがとう。ケイオスはとても危険だと思ってた。様子を見ながら、2Rから全力を尽くして戦った。打たれた後に足にきたけど、うまくリカバリーできたと思う。ジャマイカのみんなありがとう」と語った。
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【プレリミナリー】
▼ウェルター級 5分3R〇フランシスコ・トリナウド(ブラジル)28勝8敗(UFC18勝7敗)[判定3-0] ※29-28, 30-26, 30-27×ダニー・ロバーツ(英国)18勝6敗(UFC7勝5敗)
1R、先に詰めるサウスポー構えのトリナルドは左ハイキックもバランス崩し立ち上がりで組みに。首相撲も離れるロバーツ。
同じくサウスポー構えのロバーツも左前蹴り、ワンツーから左ミドル。トリナルドも左オーバーハンドを狙う。左カーフキックを打つロバーツ。左ハイもトリナルドはブロッキング。左の打ち返しはトリナルド。
2R、ロバーツの詰めに右を当てたトリナルド! 前に詰めるがクリンチ気味に組むロバーツ。さらにトリナルドは左フック! さらに左ボディストレート! くの字になるロバーツにスタンドギロチンはトリナルド。下になり外したロバーツに、ハーフから右で腰を抱き、左でパウンドするトリナルド。
足を戻し、亀から立ち上がりを狙うロバーツ。トリナルドの手首を持って立ち上がると、左右連打で勝負に出る。組んで凌ぐトリナルド。
3R、右ジャブを突くトリナルド。ロバーツも右で押し返し、跳びヒザで前に。左右を振って押し込むも、左で差し上げ体を入れ替えるトリナルド。右ハイを打つロバーツだが、詰めるトリナルドが右ヒジ。際の攻撃を巧みに入れる。遠間で距離取るロバーツの前進に、下がりながらアッパーを当てるトリナルド! 首相撲に捕らえるがロバーツもクリンチアッパー。押し込むトリナウド。ブザー。
判定は3-0(29-28, 30-26, 30-27)でトリナルドが2連勝。43歳、ウェルター級最年長・UFCでは2番目の年長となるトリナウドがUFC18勝目を飾った。
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▼女子フェザー級 5分3R〇メイシー・チアソン(米国)8勝2敗(UFC6勝2敗)[判定2-1] ※30-27×2, 28-29×ノーマ・ドゥモン・ビアナ(ブラジル)7勝2敗(UFC3勝2敗)※ドゥモン(146.5ポンド/66.45kg)が体重超過。対戦相手のチアソンに報奨金の30%を支払う
1R、長いコンパスを活かし先に蹴っていくチアソン。ジャブ&ロー。デュモンは飛び込んでの右。組んだデュモンはボディロックも放し際に右。ドゥモンのバックフィストをかわしたチアソンがテイクダウンを奪い、ブザー。テイクダウンディフェンスの強いドゥモンを崩した。
2R、右で前に出るドゥモン。チアソンは組みからダブルレッグ、さらに左で差して崩して2つ目のテイクダウンを奪うと背中に乗ってリアネイキドチョーク狙い。これをすぐに落としたドゥモンだが、チアソンもすぐに脇差し立ち上がり。右で差して押し込む。長身のチアソンは粘り強い組み技。左で差して押し込む。
3R、ドゥモンの組みを切って、逆にダブルレッグテイクダウンからドゥモンのバックに乗るチアソン。ここも着地すると左で差して金網へ。両脇を差し返すドゥモンは突き放し、左右連打もその間合いを潰してダブルレッグテイクダウンはチアソン! 金網使いすぐに立つドゥモンだがはりつけにされる。
左差しに右で小手に巻くドゥモン。チアソンは細かいヒザを突く。さらに小外がけでテイクダウンも際で上はドゥモン。しかし、スクランブルに強いチアソンが立ち上がり、ドゥモンは右! チアソンは間合いを潰してシングルレッグ。金網背にドゥモンはギロチン狙いも腕を入れさせないチアソン。ブザーに右手を挙げた。判定はスプリットでチアソンが勝利。ドゥモンはUFC3連勝でストップ。
「グラップリングを強化してきた」というチアソンはフェザー級で実績を積んでいくか。
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▼フライ級 5分3R〇ブランドン・ロイバル(米国)14勝6敗(UFC4勝2敗)[1R 2分14秒 ギロチンチョーク]×マット・シュネル(米国)15勝7敗(UFC5勝5敗)
1R、右から左と回転速く前に出るシュネル。さらに前進しての右でダウンを奪うと、ロイバルは下から足関節仕掛け、トランジッションで上を取りに行くが、そこにギロチン狙いはシュネル。首を抜きサイドを奪うロイバルは、右で差して起き上がり際のシュネルが右脇に頭を出したところにに逆にアームインギロチンをやり返し、両手でのタップを奪った。ロイヴァルは9つ目の1Rフィニッシュ勝利。
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▼ヘビー級 5分3R〇ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)19勝4敗(UFC3勝3敗)[判定3-0] ※29-28×3×マルコス・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)19勝8敗(UFC8勝6敗)
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▼ウェルター級 5分3R〇アンドレ・フィアリョ(ポルトガル)15勝4敗(UFC1勝1敗)[1R 2分35秒 KO] ※左フック×キャメロン・ヴァンキャンプ(米国)15勝5敗(UFC0勝0敗)
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▼女子フライ級 5分3R〇トレイシー・コルテス(米国)10勝1敗(UFC4勝0敗)[判定3-0] ※29-28×3×メリッサ・ガト(ブラジル)8勝1敗(UFC2勝1敗)
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▼フライ級 5分3R〇CJ・ベルガラ(米国)10勝3敗(UFC1勝1敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×クレイドソン・ホドリゲス(ブラジル)7勝2敗(UFC0勝1敗)
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▼女子ストロー級 5分3R〇ルピタ・ゴディネス(メキシコ)8勝2敗(UFC3勝2敗)[判定3-0] ※30-27, 30-26×2×アリアネ・カルネロッシ(ブラジル)14勝3敗(UFC2勝2敗)
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▼バンタム級 5分3R〇ジャーニー・ニューソン(米国)9勝4敗(UFC1勝2敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×フェミエ・ガルシア(米国)10勝2敗(UFC0勝1敗)