MMA
レポート

【UFC】「ライト級最強」はオリヴェイラに! ポイエーをチョーク葬、女子バンタム級王座戦ヌネスが一本負け! ペーニャが新王者に、オマリーTKO勝ち

2021/12/12 12:12
2022年12月11日(日本時間12日日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナにて『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』が開催された。  メインイベントは、UFC世界ライト級王者シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)が、同級1位のダスティン・ポイエー(米国)を迎えうつライト級王座初防衛戦。オリヴェイラが3Rにマタレオン──リアネイキドチョークを極めて初防衛に成功した。 【メインカード】 ▼UFC世界ライト級選手権試合 5分5R〇シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)32勝8敗(UFC20勝8敗・UFC10連勝)[3R 1分02秒 リアネイキドチョーク]×ダスティン・ポイエー(米国)28勝7敗(UFC20勝6敗・UFC2連勝2KO)※オリヴェイラが初防衛に成功  1R、サウスポー構えのポイエー。オーソのオリヴェイラが先に跳びヒザで詰めるが、ポイエーの右にオリヴェイラはヒザを着く。すぐに立て直すオリヴェイラは首相撲も、そこにショートアッパーを合わせるポイエー! 近距離の打ち合いもポイエーは左! 一瞬動きが止まるオリヴェイラだが、打ち返し。組んでヒザを突く。  ポイエーの右に左アッパーはオリヴェイラ。左で差して組んで右に巻き込んで捨て身気味に投げるが、すぐに立つ両者。ジャブの刺し合い。左はポイエー! 下がるオリヴェイラは足を掴みにいくがそこにヒザを狙うポイエー。しかし詰めるオリヴェイラはヒジ! さらに右アッパー。ポイエーは鼻血。  しかしポイエーの左にダウンしたオリヴェイラはフルガードで手首を持つと外したポイエーのは立ち上がり。なおも詰めて右ジャブを突く。下がるオリヴェイラ。ワンツーの左はポイエー! オリヴェイラの押し返しにあえて金網まで下がり左を打ち返す。ニアダウンを奪ったポイエーのラウンドに。  2R、先に前に出るオリヴェイラは左で差してヒジ・ヒザ、小手に巻き内股のポイエーにオリヴェイラは引き込み腕十字狙いからオモプラッタ狙いで上に。ポイエーは下から両足を三角で組む。顔を剥がすオリヴェイラは上からヒジ! ポイエーは足を解き下から抱き寄せるが、オリヴェイラは細かい鉄槌、ヒジ。かわしながら残り2分以上をポイエーは下で凌ぐが、オリヴェイラは左ヒジ! 再び腰を4の字に巻くポイエー。抱き着くポイエーを剥がしてオリヴェイラが立ち上がり、ブザー。オリヴェイラのラウンドに。  3R、右前蹴りから入るオリヴェイラ、組んですぐに右脇を潜りスタンドバックから背中に跳び乗りリアネイキドチョークへ。首もとに右腕を入れたオリヴェイラ。おんぶしたポイエーは後ろ手をいったんは剥がしたが、オリヴェイラが絞めなおしてタップ!18フィニッシュを記録。  10連勝で初防衛を決めたオリヴェイラは「自分がチャンピオンだ。男の中の男だと言った。いくらでも打てばいい。その倍、打ち返してやる。マタレオンはマカコチームでもDNAの中に組み込まれている。世界最高のチームと、遊び回らずまたここで戦いたい。ジョルジ、みんな、コーチたちに感謝したい」とコメント。  ポイエーは「腰のポジションが悪く、ガードが思うようにいかなかった。彼こそチャンピオン、その強さを見たよ。時間をかけて彼を疲れさせようとしたんだけど」と敗北を語った。 [nextpage] ▼UFC世界女子バンタム級選手権試合 5分5R×アマンダ・ヌネス(ブラジル)21勝4敗(UFC14勝2敗・UFC12連勝でストップ)[2R 3分23秒 リアネイキドチョーク]〇ジュリアナ・ペーニャ(米国)11勝4敗(UFC7勝2敗)※ペーニャが新王者に  1R、ともにオーソドックス構え。右のカーフキックはヌネス。バランスを崩しながらもペーニャは右を振る。ヌネスの右にバランスを崩して下になるペーニャはシングルレッグから立ち上がるが、ここも左で差して崩すのはヌネス! ハーフのペーニャのキムラクラッチを外してバックから右足をかけるが、ペーニャも正対。首をがぶり潜りを警戒するヌネス。ペーニャは再びキムラクラッチから回そうとするが、腿をつかんで防ぐヌネス。解除したペーニャに上からパウンドでホーン。  2R、詰めるヌネス。ペーニャはカウンター狙い。ジャブの打ち合いにも負けず。ヌネスは右カーフもそこにペーニャは右を合わせに行く。さらに左右。ヌネスは右の打ち終わりに左を被弾も退かず。打ち合いにともに息遣いが荒くなる。  ジャブの刺し合いから右を当てるヌネス! しかしペーニャもジャブ・ストレート、ヌネスが後退! 金網に詰めて右で差してボディロックから外足をかけて後方にテイクダウンはペーニャ! 背中を見せて立とうとしたヌネスのバック奪うペーニャはリアネイキドチョーク! ヌネスがタップした。12連勝中だったヌネスは王座陥落。  新王者は子供を抱きながら「言ったでしょ。私を疑うことは誰も許さないわよ。準備をしてくれてありがとう。世界最高の機会に感謝します。なるべく長く戦うことも頭に入れていた。レフェリーのストップにほんとう? と思いました。ありがとう!」と歓喜のコメント。  ベルトを手放したヌネスは「正直出来ることはすべてやった。トレーニングもしっかり準備した。一言、ジュリアナおめでとうと言いたい。完封されました。ジムに戻った改善して戻ってきます」と潔く敗北を認め、勝者を祝福した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ジェフ・ニール(米国)14勝4敗(UFC6勝2敗)[判定2-1] ※28-29, 30-27, 29-28×サンチアゴ・ポンジニッビオ(アルゼンチン)28勝5敗(UFC10勝4敗) [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)23勝9敗(UFC6勝2敗)[1R 3分21秒 TKO] ※右で3度のダウン奪う×コーディ・ガーブラント(米国)12勝5敗(UFC7勝5敗)  1R、ともにオーソドックス構え。右の滑り込んでの水面蹴りでカーフを狙うガーブラント。詰めるカラフランスはジャブ&ローを見せながら右ストレートを振る。  左に回るガーブラントも右ストレートを伸ばすがかわすカラフランス。カラフランスの頭を下げた右フックにガーブラントはダウン! なおも詰めるカラフランスは右ストレートで2度目のダウンで追い打ち! 立ち上がるガーブラントはダブルレッグテイクダウンも抑え込めない。  立つガーブラントはダメージが見える。カラフランスは詰めてなおも右! 足が泳ぎ、ダウンしたガーブラントにハーブ・ディーンレフェリーが間に入った。  カラフランスは「ヴェガスどうだい? 今年亡くなった友人に勝利を捧げたい。ガーブラントにも拍手を。この試合のなかでたくさんの疑問に答えたよ。モレノも見ているだろう。タイトルマッチに近づいたと思う。シティキックボクシングでの練習の成果だ」と歓喜のコメント。  一方のガーブラントはフライ級で厳しいデビュー戦となった。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ショーン・オマリー(米国)15勝1敗(UFC7勝1敗・UFC3連勝3KO)[1R 4分42秒 TKO] ※右ストレート→左右ラッシュ×ハウリアン・パイヴァ(ブラジル)21勝4敗(UFC3勝3敗・UFC3連勝でストップ)  1R、ともにオーソドックス構え。パイヴァの組みをサイドステップで切るオマリー。オマリーの左の蹴りが金的に。中断後、再開。  右の蹴りはオマリー。さらに関節蹴りも狙う。さらにスナップをきかせたジャブ、カーフキック。パイヴァが止まった瞬間のタイミングに右フックを効かせて金網に詰めたオマリーは、左右ラッシュ! 上下に打ち分けて右ストレートを打ち抜き、連打でパイヴァをマットに沈めた。  オマリーは勝利に金網にゴールの仕草。「正直、これまでで一番タフな相手。当たればこうなると思っていた。アバラの怪我はスパーで当たって、グラップリングも出来ないくらいだったけど、ファンや仲間が楽しいにしていたからね。この試合の前にカネロのボクシングを見て練習していたんだ。ローガン、ありがとう」と語った。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼フェザー級 5分3R〇ジョシュ・エメット(米国)17勝2敗(UFC8勝2敗)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ダン・イゲ(米国)15勝5敗(UFC7勝4敗) [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ドミニク・クルーズ(米国)24勝3敗(UFC7勝2敗)[判定3-0] ※29-28×3×ペドロ・ムニョス(ブラジル)19勝7敗(UFC9勝7敗) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇タイ・ツイバサ(豪州)13勝3敗(UFC6勝3敗)[2R 0分26秒 TKO] ※左フック→左右ラッシュ×アウグスト・サカイ(ブラジル)15勝3敗1分(UFC4勝2敗) [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ブルーノ・シウバ(ブラジル)22勝6敗(UFC3勝0敗)[1R 1分28秒 TKO] ※パウンド×ジョーダン・ライト(米国)12勝12敗(UFC2勝2敗) [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇アンドレ・ムニス(ブラジル)22勝4敗(UFC4勝0敗)[1R 3分13秒 腕十字]×エリク・アンダース(米国)14勝6敗(UFC6勝6敗) [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇エリン・ブランクフィールド(米国)8勝1敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※30-27×3×ミランダ・マーベリック(米国)9勝4敗(UFC2勝2敗) [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ライアン・ホール(米国)8勝2敗(UFC4勝1敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-27×ダリック・ミナー(米国)26勝12敗(UFC2勝2敗) [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇トニー・ケリー(米国)8勝2敗(UFC2勝1敗)[2R 4分15秒 TKO] ※パウンド×ランディ・コスタ(米国)6勝3敗(UFC2勝3敗) [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ジリアン・ロバートソン(カナダ)10勝6敗(UFC7勝4敗)[1R 4分59秒 リアネイキドチョーク]×プリシラ・カショエイラ(ブラジル)10勝4敗(UFC2勝4敗)
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント