▼ライト級 5分3R
○ベニール・ダリウシュ(米国)
[判定3-0] ※30-27×3
×トニー・ファーガソン(米国)
ライト級5位のファーガソンと、9位のダリウシュの対戦。
37歳のファーガソンは12連勝から、2020年5月にジャスティン・ゲイジーにKO負け。12月にシャーウス・オリヴェイラに判定負けでキャリア初の連敗中。
32歳、イラン出身米国人グラップラーのダリウシュは6連勝中。2021年2月の前戦で上位ランカーのディエゴ・フェレイラにスプリット判定勝利。
1R、サウスポー構えのダリウシュにオーソドックス構えのファーガソン。ダリウシュは左インロー! さらに左で奥足ローを当てる!
ファーガソンの打撃を距離を潰して詰めるダリウシュはボディロックテイクダウン! 中腰からパウンドのダリウシュにファーガソンはラバーガード。ガードの真ん中に入るダリウシュにオープンガードのファーガソンはインバーテッドガードも狙う。ハーフからパウンドするダリウシュ。脇を差し、バックを狙うファーガソンに背中を着かせる。
2R、右で詰めて右で差してテイクダウンはダリウシュ! 尻を着かされたファーガソンはニンジャチョーク狙いも首は抜けている。背中を見せて立ち上がるファーガソンにダリウシュはバック奪いに行くが、前方に落とされる。しかしダリウシュは前転して、外掛けサドルから右足外ヒール狙いから、差しこまれた左足に内ヒールフック! ファーガソンは右足で蹴って立ち上がりも際はダリウシュが上! 右を差してパス、サイドポジションを奪い、ブザー。
3R、詰めるダリウシュはシングルレッグも、そこにノーアームギロチンを合わせに行くファーガソン。しかしダリウシュは持ち上げダブルレッグテイクダウン! サイドを奪い、足を戻すファーガソンをなおも担ぎパス。ケージを使い足を戻すファーガソンだが、マットに背中をつけたままブザーを聞いた。
Make that 7️⃣ in a row!
— UFC (@ufc) May 16, 2021
💢 @BeneilDariush with a dominant performance at #UFC262. pic.twitter.com/npblAuVyX9
判定は3-0(30-27×3)で、ダリウシュがファーガソンを完封。なぜかブーイングに7連勝のダリウシュは「感謝します。この試合、ここまでに苦しんできたすべての人々に捧げます。分かりきれないかもしれないけど、想像はできます。聞いてくれ、娘が生まれるんだ」と語った。
◆ダリウシュ「打撃で勝てないのは分かっていたこと。自分がやるべきことをやった」
「深く掘り下げなければならなかった部分はゲームプランにこだわること。ワイルドにいきたかったんだ。スピードに関しては感触が良かったし、パワーも自分の方がいいと思っていたから、激しく行こうとしたんだけど、そこで思い出したんだ。自分がチャンピオンになりたいってことをね。ボーナス狙いのファイターになりたいわけじゃない。実際はファンのおかげでもある。みんなが相手の名前を叫んでいて、だから俺としては、ね。すべて雑音さ。勝利は主のものであり、俺は自分の仕事を果たすのみ。ゲームプランにこだわって、やるべきことをやった。トニーはそのすべてに値する。
トニーのキャリアを見れば分かる通りさ。史上最強のライト級ファイターの1人だし、愛されているのも応援されるのも分かる。トニーのことを大声で応援していた人たちが、気まぐれにならず、彼が去るその日までずっと彼のファンでいることを願っている。トニーが退場するときにブーイングなんて聞きたくない。残りのトニーのキャリアも、彼に対する応援だけを聞きたいもんだね。そうじゃなきゃ、気まぐれで、トニーのファンと名乗るにはふさわしくないってことになる。トニーを見たら、元通りになって俺を蹴り始める。人間じゃないからね。もう少し絞ってみようと思って、もしタップすればタップするだろうし。タップしなければ、次に進んでやるべきことをやるだけだと思っていた。ヒールフックを狙っていったけど、それじゃ仕留めきれず、マウントを取ってとにかくそこから支配しようと思った。
彼はかなりぎこちなく、ケージに対してもそうだった。3Rはノースサウス(チョーク)を狙って、俺は何度もサイドに行こうとしたんだけどできなくて。文字通り、固くホールドされていた。気持ちのコントロールが大事だ。スタンディングで勝てないのは分かっていたこと。タイミングを見て、何度か触れていったんだけど、相手のタイミングに引き込まれそうな気がしたし、そうなればヤバいから、自分にやるべきことをやろうと思ったんだ。つまり、腰の位置を確認してテイクダウンすることさ」