▼第3試合 フライ級(57kg)5分3R
×中村優作(TEAM FAUST)56.9kg
[1R 4分52秒 TKO] ※パウンド
○伊藤裕樹(ネックスイチムエ)56.6kg
伊藤は小学4年生から中学3年生までボクシングを学び、第2回全日本幼年ボクシング大会で優勝。高校生でMMAに興味を持ち、2016年にTHE OUTSIDER出場。初代50-55王者に輝いている。2018年11月には『ROAD FC』でキム・テギュンをヒザ蹴りでKO、2019年からDEEPに参戦すると、デビュー以来の12連勝と快進撃を続けたが、同年12月の鮎田直人戦で初黒星。今年3月のRIZIN初参戦では杉山廣平を1Rわずか33秒で葬った。
中村は3歳から日本拳法を始め、中学の時に全国優勝。2008年からMMAを始め、2010年1月にDEEPでプロデビュー。2013年8月から9連勝を飾り、2016年にはWSOF-GC初代フライ級王座に就いた。2018年5月のRIZIN初参戦では那須川天心とキックボクシングルールで対戦し、TKO負け。同年9月にはマネル・ケイプにリアネイキドチョークで敗れるも健闘した。2019年6月にトップノイ・タイガームエタイからRIZIN初勝利を収めるも、年末のBELLATOR JAPANでは神龍誠に敗れた。2020年8月には竿本樹生にも敗れて一時は引退も考えたが、6月の大阪大会で復帰。しかし、対戦相手の北方大地の体調不良で試合中止となっていた。
1R、オーソドックス構えの中村にサウスポー構えの伊藤。前後にステップを踏む中村は飛び込んでの左右。伊藤も打ち返すが、中村は出入りで右を当てる。中村の飛び込んでの右でダウンした伊藤はすぐに立ち上がるが、鼻血。左ミドルを打つが、その蹴り足を掴むとテイクダウン。立ち際をサッカーキックを当てる!
左で差して組む伊藤。小外がけでテイクダウンを奪うと、コーナー背に立とうとする中村に中腰からパウンド、サッカーキック狙い、さらにフットスタンプ! 中村の立ち際にギロチンチョークを狙うが、足は組まず、着地した伊藤。
打ち合いの中でコーナーを背にする中村はバランスを崩すと、打ち下ろしの左フックを当てた伊藤! ダウンした中村に鉄槌連打! 中村がバックを向いたところにバックマウントからパウンドを連打し、逆転の勝利を決めた。
試合後、伊藤は「ちょっと最初のストレートでダウンは、相手が中村選手だけに滑ってしまって(苦笑)、僕がフライ級のエースとして戻ってくるので、大晦日も行けますんで、よろしくお願いします」と語った。