▼第8試合 フェザー級(66kg)5分3R
○金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)65.75kg
[2R 1分18秒 TKO] ※パウンド
×芦田崇宏(BRAVE)65.75kg
金原は18歳でMMAを始め、2003年のDEEPでプロデビュー。その後はZST、修斗、DEEP、パンクラスで活躍し、2009年3月に戦極フェザー級トーナメントで優勝して初代フェザー級王座に就いた。同年の大晦日では山本“KID”徳郁に判定勝ちして名を上げ、2014年9月に念願のUFCデビュー。
オクタゴンでアレックス・カサレスに判定勝ちし、15年7月のハニ・ヤヒーラ戦ではスプリット判定の接戦。16年1月にはランキング8位のマイケル・マクドナルドを肩固めで追い込むも、ケージ掴みのエスケープから、2Rリアネイキドチョークで一本負けを喫し、2連敗となった。その後は国内のDEEPやQUINTET、KNOCKOUTではキックボクシングルールにも挑戦し結果を残している。
2020年2月のRIZINデビュー戦では、DEEP王者のビクター・ヘンリに挑むもTKO負けを喫した。その後は引退をほのめかすも、階級を上げ、再びリングに立つことを決意した。斎藤裕、朝倉未来、クレベル・コイケといったフェザー級トップ戦線に名乗りを挙げる事が出来るか。
対する芦田はレスリングをバックボーンに持ち、2010年10月にDEEPでプロデビュー。一時は7連勝を飾った。2017年3月にPXCでライト級タイトルマッチを経験。同年5月のDEEPに3年ぶりの参戦を果たすと、9月にはDJ.taikiから殊勲の勝利、同年12月には上迫博仁を破りDEEPフェザー級王座を奪取した。2019年大晦日のRIZIN初参戦ではキックボクシングルールで平本蓮にKO負けを喫したが、2020年9月の萩原京平戦でキャリアの差を見せつけての勝利を収めている。
1R、金原のセコンドには練習仲間の矢地佑介とロータス世田谷の八隅孝平代表がつく。芦田のセコンドにはBRAVEの宮田和幸代表。
サウスポー構えの芦田にオーソドックス構えの金原は中央に出て行く。上半身を立てて間合いを保つ金原。芦田は左右で前に。さばく金原は左で差して小外がけテイクダウン!
ハーフガードの芦田をパスするとマウントを奪い、ストップドントムーブで中央に。ブリッジからリバーサルした芦田が上に。一瞬肩固めを狙う金原はクローズドガードで下からヒジ。ブレーク、スタンドで再開。
左ストレートを当てて前に出る芦田に左ひざを効かせた金原はダウンを奪うと、足を手繰りに来た芦田をがぶりから肩固めへ! 絞るが芦田は耐えてゴング。
2R、先に詰めて前足に左右からローを突く芦田。金原も左ローを返し、しかし右を突く金原! 芦田はダブルレッグも切る金原。芦田は左ローを金的に入れてしまう。中断後、再開。
右の三日月蹴りを狙う金原。遠い間合いの芦田に、金原はノーモーションで右ストレート! 芦田は一瞬、動きが止まりダウン! 金原のヒジ、鉄槌連打にレフェリーが間に入った。
試合後、金原は「まずはじめに、芦田選手ありがとうございました。仲間だったんで、スイッチを入れたくいろいろ言ってしまいました。まず、ただいま! 1年いろいろあって、あらためて格闘技大好きだなと。簡単に戻ってきたわけではなく、所英男さんのおかげでもう一度、戦う背中を押してくれました。八隅会長、矢地選手もありがとうございました。ただ戻ってきたわけじゃないので、フェザー級の上のやつら、ごちゃごちゃにしたいと思っています。楽しみにしていてください」と、試合前インタビューの通り、RIZINフェザー級戦線をかき回して、ベルトを目指すとした。