▼第6試合 フェザー級(66kg)5分3R
○中村大介(夕月堂本舗)66.0kg
[1R 2分16秒 腕十字]
×新居すぐる(ポテンシャル)65.80kg
中村は大学時代に田村潔司のU-FILE CAMPに入門、2002年7月にプロデビュー戦で桜庭と戦ったシャノン・“ザ・キャノン”・リッチから腕十字で一本勝ちを収めた。PRIDE武士道、HERO'Sに参戦し、2012年6月にはDEEPライト級王座に就いたが、初防衛戦で北岡悟に敗れると不調が続き2016年9月の試合を最後にMMAから離れた。
しかし、2020年9月のDEEPで復帰すると長倉立尚にKO勝ち、今年2月にはノンタイトル戦でDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎にもKO勝ち。7月のタイトルマッチでの再戦では判定負けしたが、ベテラン健在ぶりを示している。QUINTETではグラップリングルールながら、現フェザー級王者の斎藤裕からヒザ十字固めで一本勝ちもマークしている。
新居は高校柔道北海道大会優勝の実績を持ち、マッハ道場でMMAを学ぶと地下格闘技で経験を積み、2013年9月にプロデビュー。2015年6月のグラップリング大会『VTJ GRAPPLERS CROWN 2nd』で優勝した。2018年4月にはハワイの『X-1 World Events』の8人ワンナイトトーナメントでも優勝。その後はパンクラスで活躍したが、今回が約2年ぶりの試合となる。
「41歳過ぎてRIZINのベルトを目指すというロマンを追って参戦させていただきます。自分のプロレスリングを貫いて一個一個勝っていきたいと思います」と語る中村に対し、新居は「UWFは知りません。リスペクトを持って倒します」という。互いにアームロックを得意とする両者だけに、腕関節からの展開に注目だ。
1R、ともにオーソドックス構え。新居の飛び込んでの右をかわす中村。新居は勢いあまり自らバランスを崩す。ガードを下げて追う中村に、新居は右の4連打の圧力で押し倒すが、中村はすぐに立ち上がると、ノーガードで詰めて右ローも。詰める中村のターンをやり過ごすと、中村はロープを背に下がりながら右フック! 腰が落ちた新居は足を手繰りに行くが、中村は腹固めで両足に挟むと、アームロックへ。
新居はそれを持ち上げてスラムも、腕を外さない中村は裏十字から頭に足をかけて腕十字! 新居のクラッチを外して、タップを奪った。
写真撮影とコメント用に、リング上でレガースを着用した中村はマイクを持ち、「NOAH杉浦軍の中村です。今日、こんな大きなイベントに出させていただきありがとうございます。新居選手、ありがとうございました。ただ一つ、これブリーフじゃなくて、ショートタイツといって、これでプロレスリングをやっています。中村大介、41歳、これからまだまだ全盛期です!」と語り、拍手を浴びた。