▼第2試合 フライ級(57kg)5分3R
○伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)56.95kg
[2R 4分07秒 リアネイキドチョーク]
×橋本薫汰(K-PLACE)56.75kg
伊藤は高校まで柔道を学び、高校卒業後からMMAを始めて2012年5月にZSTのSWAT!でデビュー。2015年2月に第3代ZSTフライ級王座を奪取した。RIZINには2017年4月に初参戦して才賀紀左衛門に判定勝利。同年大晦日には朝倉海戦が決まっていたが怪我のため無念の欠場、2018年10月に2年ぶりの復帰を果たし、2019年4月にはマネル・ケイプに挑むもTKO負け。2020年8月のRIZINでも神龍誠に一本負けを喫したが、2020年11月のZSTで浜本“キャット”雄大にTKO勝ちして連敗を脱出している。今回の試合に向け、敬愛する所英男らと練習を積んできた。
橋本は2018年4月のFighting NEXUSでデビューし、HEATやパンクラスにも出場してここまで7勝1敗。2019年11月にNEXUSフライ級王座決定トーナメント決勝で駒杵嵩大に一本負けも、2021年5月にFighting NEXUSフライ級王座決定戦でタイガー石井を延長戦の末に破り、王座に就いた。伊藤同様に組み技を得意とするが、「バックボーンは少年時代から始めたMMA。MMAのなかでのグラップリングを見てほしい」という。
1R、リングサイドには所の姿。ともにオーソドックス構え。先に詰める伊藤は左ジャブから。橋本も長い右を入れる。ワンツーで詰める伊藤。橋本の右に一旦バランスを崩すと橋本は四点ヒザ! サッカーキック! 鼻血を流す伊藤。さらに橋本が右を当てると、伊藤も左右の連打で押し返し! しかしノーガードで受ける橋本はロープを背に右ヒザ!
ダウンした伊藤に鉄槌を連打も足を手繰りにきた伊藤のバックを奪うとリアネイキドチョーク狙い。しかし、正対した伊藤は立ち上がり、左右ラッシュ! 下がる橋本を詰めてギロチンチョークも、橋本は首を抜いてゴング。
2R、伊藤の詰めての左右に下がりながらも右ストレートは橋本! ヒザが落ちる伊藤に、すぐにサッカーキックと畳みかける。伊藤は顔面が血で赤く染まる。詰める伊藤は首投げ狙いも外す橋本は、長い右をヒット! しかし詰める伊藤は左右を当てると、橋本は足を手繰りに行くが、そこを伊藤はがぶりヒザ、さらに腹固めで左手を巻き込み固めパウンド! バックに回り、足もからめリアネイキドチョーク! 地元・横浜で大逆転のタップを奪った。
試合後、伊藤は「しばらく勝ちから遠ざかりやっと戻ってくることが出来ました。試合勘がなくて、ほぼほぼピンチでしたが、皆さんの応援のおかげで勝つことが出来ました。こんな内容ですが、いまフライ級トーナメント盛り上がってるんで、来年、フライ級トーナメントどうですかね」とフライ級トーナメント開催をリクエストした。