▼第7試合 ライト級(71kg)5分3R
×阿部大治(HMC)70.75kg
[2R 4分34秒 ノースサウスチョーク]
○アキラ(武蔵村山さいとうクリニック)70.45kg
阿部は小学2年生から柔道を始め、高校3年生の時にインターハイ90kg級で優勝。高校卒業後はキックボクシングでプロデビューし、2014年8月に初代J-NETWORKライトヘビー級王座に就いた。
10勝4敗の戦績を残すとMMAに転向し、2016年4月にパンクラスでデビュー。2017年7月にはパンクラス史上最速記録となる4戦目でウェルター級王座に就いた。同年9月にUFCデビューを果たして勝利するも、その後は連敗。2018年10月から参戦したONEでも結果は残せなかった。2020年8月からはDEEPに参戦すると、3連勝してDEEPウェルター級暫定王座に。今回がRIZIN初参戦。当日は「10kgは戻す」という。
アキラは五味隆典率いる久我山ラスカルジムでMMAを始め、2010年4月の修斗でプロデビュー。2013年からパンクラスに戦いの場を移すとひとつの引き分けを挟んで5連勝。2015年3月の『パンクラス世界選抜ワールドスラムトーナメント』では決勝戦へ進出するも、北岡悟に敗れた。徳留一樹、郷野聡寛、ISAOらと対戦し、2020年10月には田村一聖を2RでKO。今年5月には元・修斗世界ライト級王者の松本光史をもTKOに破っている。
会見で「ライト級ファイター全員、失神KOさせるために来ました」と宣言するアキラだが、阿部は「今回からライト級に落として初の試合になります。ライト級のトップ戦線で王者の首を獲れるのは僕だけだと思っている」と自信。セコンドにはアキラのかつての師匠・五味隆典が就くという。その言葉に、現在は石渡伸太郎のCAVEで練習するアキラは「五味さんの前で恥ずかしい試合は出来ない」と気を引き締めた。
1R、サウスポー構えのアキラ。オーソドックス構えの阿部。身長差は13cmに。左右からロープまで詰めての右フックに阿部は早くも左額から出血。しかし、長身から阿部も打ち下ろしの右を返す。ドクターチェック後、再開。
右ハイを繰り出す阿部。アキラも頭を振りながら左右で前に。阿部の打ち返しもかわす。左右を振って詰めてボディロックテイクダウンを奪うアキラ! 左で差してハーフから細かいパウンド。阿部も足を戻してバタフライガードから立ち上がる。
左ボディを突くアキラだがそこに右を打ち下ろした阿部! ダウンし腰を落としたアキラはすぐにシングルレッグから立ち上がり、向き合ったところでゴング。ロープを掴んだ阿部に「警告」。
2R、長い左から右を打つ阿部。しっかり下を振ってから右オーバーハンドで上体を上げさせてダブルレッグテイクダウンはアキラ! ハーフガードの阿部は腰を切りフルガードに戻す。中央に移動させられた両者。
右足をまたぎハーフにしたアキラは、右で枕に巻き、背中ごしにクラッチし、抑え込んでパスガード! マウントを奪うとサイドに回り、ノースサウスチョークへ! 耐える阿部にアキラは身体を伸ばして絞ると、阿部がタップ。アキラはセコンドの石渡、雅と倒れ込んでのハグをかわした。
マット上で胸をゴリラのようにドラミングしたアキラは、「この大舞台で“KO、失神じゃない”と。年末、師匠の五味さん、もしよかったらどうでしょうか」と、阿部のセコンドについた五味隆典に、まさかの宣戦布告した。