一発で試合を変えるので、瞬き厳禁です
10勝(8KO)1敗の戦績で、現在4試合連続初回KO勝ちを飾っているほどのハードパンチャーであるが、MMAの距離でもその強打を活かせるのか。鈴木は「変らないですよ。ゴールは相手を倒すことで一緒。距離が近くても遠くてもやることは変らないです。応用です。総合は距離が長くなるだけで、そんなに変らない。よく言われるんですが『距離って何?』って感じで。どこで戦おうがステップ踏んで入れば当たるので難しいところはないですよ」と気にしてないようだ。
「顔があったらそこに当てるだけなのでめっちゃ簡単じゃないですか。駆け引きに勝てれば当てられるんですよ」と言い、パウンドも「簡単です。ストレートを下に打つだけなので。下の方が衝撃が後ろに逃げないので、ダイレクトに吸収するのでエグいんじゃないですか」と“簡単なこと”だと笑う。
昇侍については「(映像を)100回くらい見ています。強いな、と思いながら。でも怖がったら負けだから、勝てると思っているので大丈夫です」とする。
予想する試合展開は「ぶん殴って倒すのが一番早いですよね。キックボクシングから転向した人は組まれたら逃げるけれど、僕はそれをしたくない。組まれたらぶん投げて、外して、寝技になったら自分が極める。総合は全局面で戦わないと上に行ったら通用しないのでバランスよくやります」と、スタンドだけでなく組みや寝技の展開になっても自信があるという。
「寝技で戦えなかったら総合に行かないですよ。怖いですもん。それならキックボクシングにいた方がいいじゃないですか。そういう面でも戦えるって覚悟を決めているので総合で戦えるんですよ」
昇侍は「総合格闘家、ストライカーとして激闘を見せたいと思います」とスタンドの打撃で戦うことを匂わせているが、もしテイクダウンに来たらどうするかと聞かれると「それが総合だと思います」ときっぱり。「でも僕は思い切りぶん殴り合いたい。昇侍選手が見ていたら伝えさせて欲しい。僕は開始直後から殴り合いをして勝敗を決めたい。つまらない試合をしてもファンは面白くない。ぶん殴り合いをやりましょう」と、試合開始直後からの殴り合いを昇侍に呼びかけた。
4連続1RでのKO、対戦相手を病院送りにもしている鈴木のハードパンチがオープンフィンガーグローブだったらどうなるのか。鈴木は「人生がリセットされますね」と笑い、「僕もパンチが強くなったのは最近なのでどうなるか分からない。骨が折れるか倒れるか。それだけ僕が一発当てたら試合展開が変わる。そこを見てほしいですね。一発で試合を変えるので、瞬き厳禁です」と自分のパンチ力に絶対の自信を持ち、「確率的には自分の拳の方が折れる確率が高い。頭を打ったら簡単にいっちゃうでしょうね。でも試合だったら折れても問題ない。保険は下りないけれど(笑)。骨が折れるか、倒れるか、それが真剣勝負ですよ」と笑う狂気の一面も。
また、一部で話題になっているUFCファイターのニック・ディアスに似ているとの声に「それ、むちゃくちゃ言われるんですよ。喜んでいいのかな。まあ、悪い気はしないですね」と認めるが、“吉祥寺のニック・ディアス”と呼ばれることには「それはやめていただけますか? 僕はクレイジー・ダイヤモンドの鈴木千裕でやらせていただきます」とキャッチコピーは変えないと答えた。
公開練習のライブ配信を見ていたファンからの質問にも答え、「トランクスのデザインは変わります。当日までお楽しみに。僕の公開練習の目的は、ファンの人たちに試合までワクワクしてもらえるかということです」とファンをワクワクさせたいとし、「僕を教えてくれるボクシングトレーナーが、アッパーの教え方が上手くて。ちょっと練習したら倒せるようになって得意技です」とアッパーが得意だと紹介。
RIZINの舞台は「自分に合ってるんですよ。お客さんがいるところで試合をやりたいので大舞台に出られるのは嬉しいこと。でも記念だけで出たくない、出てインパクトを残して残り続けます」と継続参戦するつもりで、他団体のことを聞かれると「まだRIZINで結果を残せていないので、他の団体のことを気にしていたら残れない。だから今回の一発目で勝つのが今の目標です」と今は見ていないとした。
RIZINでキックボクシングルールで戦うとしたら誰がいいかとの質問には「よく(ファンから)コメントで出てくるのは大体3人。白鳥大珠選手、原口健飛選手、山崎秀晃選手。その3人がめっちゃコメントで送られてきます」とファンの希望をあげ、最終目標は何かと問われると「いつも言っていますが、リアルに恩返しをしたい。クロスポイントにもKNOCK OUTにも、僕が有名になって知名度を上げてもっともっとクロスポイントの名を上げれば恩返しになると思っています」と答える。
ハーフですかとの質問には「4カ国入っているんですよ。ペルー、スペイン、ロシア。でも喋れるのは日本語だけ」。勝ったらリング上で言いたいことには「無傷で終わりたいので10月、12月も連続参戦したいです」とした。
そして最後に「判定勝ちはクソくらってほしいですね。それは他の選手に言いたいことなんです。僕は倒しますよ。もし判定になっても倒す姿勢を見せればいいと思うので」と、仕留めに行く姿勢をRIZINでも貫くと断言した。
Yogibo presents RIZIN.30
2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナ
12:30開場 / 14:00開始 ※選手名からインタビュー、会見コメントへ
▼第10試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R
朝倉 海(トライフォース赤坂)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術)
▼第9試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R
井上直樹(セラ・ロンゴ&ワイドマンMMA)
金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
▼第8試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸)
大塚隆史(T-Grip Tokyo)
▼第7試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R
元谷友貴(フリー)
瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)
※第6試合後(休憩前)に「石渡伸太郎引退セレモニー」
▼第6試合 女子スーパーアトム級(49kg)5分3R
浜崎朱加(AACC)
藤野恵実(FIGHT FARM)
▼第5試合 ライト級(71kg)5分3R
武田光司(BRAVE)
矢地祐介(フリー)
▼第4試合 フェザー級(66kg)5分3R
佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム)
堀江圭功(ALLIANCE)
▼第3試合 フェザー級(66kg)5分3R
太田 忍(パラエストラ柏)
久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE/初代K-1 WORLD GPウェルター級王者)
▼第2試合 フェザー級(66kg)5分3R
昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者)
▼第1試合 RIZINキックルール(※ヒジ無し・掴み攻撃は1回)46.5kg契約 3分3R
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)
百花(魁塾/元ミネルヴァ・アトム級王者、RISE QUEENアトム級3位)