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インタビュー

【RIZIN】扇久保博正と対戦する大塚隆史「しんどい試合になる。最後に近い試合で、自分を出し切りたい」=9月19日(日)さいたま

2021/09/10 16:09
 2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.30』にて、「RIZINバンタム級(61.0kg)トーナメント」2回戦で、扇久保博正(パラエストラ松戸)と対戦する大塚隆史(T-Grip Tokyo)が9月10日、公開練習を行った。  タケ大宮司トレーナーが持つミットに、独特の構えからパンチ、キックを打ち込んだ大塚。大宮司トレーナーとは「ステップだったり、動き、身体の乗せ方、重心移動を確認し、体力面も強化してきた」という。  前戦でも見せた構え、肩の出し入れや足運びは、「ときおりスイッチを入れたり、自分の攻撃の幅を広げるためにアドバイスをいただいています。それはテイクダウン、それにデフェンスにも繋がっている」。  所属のT-Grip Tokyoに加え、2021年に入り、パンクラスイズム横浜で練習。剛毅會空手道、そして獅庵戦後はロータス世田谷でも出稽古を始めている。  事前動画では、格闘技に向かう心境の変化を、「今まで自分で全然(出稽古などに)動かなかったので、いまこうしてまだ貪欲に向上できる可能性があるし、新しい人に会い、技術を知ることもあるので、少しまた楽しさも戻ってきています」と充実の表情を見せている。  公開練習では、リラックスした表情で「ハードなトレーニングをしてきて、疲労も溜まっていますが、残り1週間でしっかり疲労を抜いて、いい状態で試合に向かいたい」と笑顔を見せた。  2019年にDEEPで2連勝後、2020年3月に元谷友貴に判定負け。修斗に戦場を移し、環太平洋王者の安藤達也をカーフキックで1R TKOに降した。2021年3月の修斗世界戦では扇久保と同門の岡田遼に判定負けを喫するも、「RIZINバンタム級トーナメント」の16人の中に選出され、6月に獅庵に判定勝ちで1回戦を突破した。  獅庵戦では、得意の組みを活かし、全ラウンドを通してスタミナを切らさずドミネートしたが、極め切れなかった。  試合後、SNSに「理想と現実は違った」と記した大塚。 「練習の調子もよく、理想としていた思い描いていた試合が出来る、と思っていたんですが、現実は出来なかった。相手にいい場面を作らせてしまって、自分が仕留めたかったけど出来なかった。あんまり良くなかったかなと思います」と辛口の自己評価だが、「自分のいいところを確認できたところもあったし、逆にダメなところも試合で知れた。いいところは伸ばし、悪いところは修正してきました」と、収穫もあったという。  DEEPバンタム級・フェザー級元王者として、修斗フライ級で活躍してきた扇久保の印象を「競り勝つ強さを持っている」と評する。 「以前は階級も違ったので、選手として戦うことは全く意識していなかった」が、TUFで世界の強豪を相手に扇久保が勝ち上がる姿に刺激を受けていたという。 「TUFで決勝まで日本人一人で勝ち上がって行って、UFCとは契約できなかったですけど、世界のフライ級のチャンピオンが集まったなかで、勝ち上がったのは印象的でした。僕はずっとDEEPに出ていて、対戦相手も一通りやってきた選手が多かったのですが、修斗からRIZINで、こうして全く戦うとは思っていなかった選手とも戦うことになり、そういった意味でも面白さはあります」  その強さを対戦相手を通じて感じて来た。 「石渡(伸太郎)選手、元谷(友貴)選手に僕は負けてるんですけど、(扇久保は)競り勝っているんで……競り勝つ強さを持っていますよね。ただ、扇久保選手がやってくる動きは見ているので、対策はいろいろ考えています」 「しんどい試合で勝つ」のが信条だ。  どんな試合になるかと問われ、「当たり前ですけど、“簡単にはならないよ”という試合になる。自分が勝っても、仕留めるというタイプじゃないから、競り勝ちたいなと思います。勝ちに行くなら、必然としんどい試合になることは想定しています。勝敗を分けるもの? もう全部じゃないですか。スタミナだったり、気持ちも打撃も、テイクダウンも寝技も」と、総力戦になることを語った。  互いに、テイクダウンから相手を削りドミネートすることを得意とする。公開練習では、扇久保が「塩対決は、意外と好勝負になる」と語ったが、大塚も「そうなる可能性はあると思います」と同意した。  前同級王者の朝倉海が「判定で扇久保が勝つ」と予想したことについては、「何とも思わない。他人の意見ですし、これまでの結果を見ればそうなるよなとは思うけど、気にしていないです」と語る。  15年選手として、戦うモチベーションは、「試合」にあるという。 「試合というものがモチベーション。負けたくない、というだけです。ゲン担ぎも全くしないし、神社とかにも行かないし、特別なルーティンもありません」と語る大塚は、このGPを戦う意味を、「自分を出し切りたい」と言った。 「RIZINというこの大きい舞台は……最後に近いんじゃないかなとは思っています。トーナメントだから呼ばれた。16人という枠に入った。今後の展望は、考えていないです。この試合でどうなるか分からないし、試合を終えてどういう気持ちになるかも分からない。全力で取り組むだけです」  集大成のような試合を見せたい? と問われた大塚は、「出し切りたいです。自分を」と答えた。 「いい試合になると思います。会場でもPPVでも試合を楽しみにしてご覧になってください」  会見と異なり“暴言”も無く、1回戦を勝ち上がったベテランとして、素直な言葉を繋いだ大塚。ハイレベルな攻防が予想される強豪・扇久保との対戦で、すべてを出し切り、競り勝つことが出来るか。 Yogibo presents RIZIN.30 2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナ12:30開場 / 14:00開始 ※選手名からインタビュー、会見コメントへ ▼第10試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R朝倉 海(トライフォース赤坂)アラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術) ▼第9試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R井上直樹(セラ・ロンゴ&ワイドマンMMA)金太郎(パンクラス大阪稲垣組) ▼第8試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R扇久保博正(パラエストラ松戸)大塚隆史(T-Grip Tokyo) ▼第7試合 バンタム級(61kg)トーナメント2回戦 5分3R元谷友貴(フリー)瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト) ※第6試合後(休憩前)に「石渡伸太郎引退セレモニー」 ▼第6試合 女子スーパーアトム級(49kg)5分3R浜崎朱加(AACC)藤野恵実(FIGHT FARM) ▼第5試合 ライト級(71kg)5分3R武田光司(BRAVE)矢地祐介(フリー) ▼第4試合 フェザー級(66kg)5分3R佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム)堀江圭功(ALLIANCE) ▼第3試合 フェザー級(66kg)5分3R太田 忍(パラエストラ柏)久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE/初代K-1 WORLD GPウェルター級王者) ▼第2試合 フェザー級(66kg)5分3R昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者) ▼第1試合 RIZINキックルール(※ヒジ無し・掴み攻撃は1回)46.5kg契約 3分3Rぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)百花(魁塾/元ミネルヴァ・アトム級王者、RISE QUEENアトム級3位)
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