▼第5試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R
〇扇久保博正(パラエストラ松戸)
[判定3-0]
×春日井寒天たけし(志村道場)
※扇久保が2回戦へ進出。
扇久保は07年にプロデビューし、修斗フェザー級新人王、修斗環太平洋フェザー級王者を獲得。12年5月の修斗世界フェザー級タイトルマッチで王座獲得に成功。14年のVTJフライ級トーナメントで優勝を飾ると、16年には修斗世界フライ級のタイトルも獲得と史上2人目の修斗世界王座の2階級制覇を達成した。16年にはUFCの登竜門的リアリティ番組TUFに参加。18年7月のRIZIN初参戦では5年越しに堀口恭司とのリベンジマッチが実現したが判定負け。元谷友貴、石渡伸太郎に勝利し、20年8月にはバンタム級王座を懸けて朝倉海と対戦するも初回TKO負け。11月のRIZIN.25では瀧澤謙太にフルマークの判定勝ちを収めて再起した。
春日井は08年アマチュア修斗フレッシュマントーナメント優勝、09年6月のアマチュア修斗中部選手権優勝と頭角を現し、同年9月のアマチュア修斗全日本選手権では3位に入賞しプロ昇格を果たす。 同年12月の修斗でプロデビュー以来、DEEP、HEAT、VTJ、RFCと様々な団体に参戦して実績を積む。16年のHEAT 37で手塚基伸に勝利し、HEATバンタム級チャンピオンに。その後は階級を下げHEATフライ級王者にも輝き2階級制覇。17年にはフライ級アジア人最強の一人と言われたチョ・ナムジンに一本勝ちし、その後はHEATとPANCRASEを主戦場に清水俊一、福島秀和、赤尾セイジらに勝利している。RIZINには今回が初参戦。
1R、ともにオーソドックス構え。左の蹴りから入る扇久保。細かくステップする春日井。扇久保も間合いを外して右ロー、左ハイをジャブのように使う。春日井も左ジャブが速い。右アッパーも狙う。詰めて右ローを当てる扇久保。左ローは春日井がチェック。右フックを振って左も振り組む扇久保。固執せずに離れ際に左ミドルを当てる。さらに左ハイ。
ブロックする春日井は右フック! 扇久保は組んでダブルレッグテイクダウン。コーナー背に立つ春日井にヒザを打つ扇久保。ゴング。
2R、左ジャブを突く春日井。左ミドルを突く扇久保は左前蹴りも。左の蹴りで距離を制する扇久保。右ローも。春日井の左足が赤くなるが、ステップは止まらない。
右の蹴りは春日井も、その蹴り足を掴んだ扇久保が両脇を差してテイクダウン! クローズドガードの春日井が足を開いた右に片足をパスした扇久保はハーフからパウンド! シングルレッグから立ち上がりを狙う春日井を扇久保はがぶりヒザでゴング!
3R、先に詰める扇久保。春日井も大きな右で前に出るが、ブロックする扇久保はボディロックで詰めてコーナーに向かう春日井を尻下でクラッチしテイクダウン! フルガードの中に入れる春日井を右にパスを狙う扇久保。ハーフガードからバックを見せてスクランブルで立ち上がる春日井!
しかし、すぐに追う扇久保がシングルレッグからテイクダウン! 残り2分。腰を殺し背中を着かせてる扇久保。足を戻す春日井を再び噛みつきパスした扇久保。春日井の立ち際にギロチンを狙うが、春日井が首を抜き下からパンチを出すも、扇久保が上のままゴング。
判定は3-0で左の蹴りとテイクダウンでドミネートした扇久保が勝利。同日のUFCでフライ級新王者に輝いたTUFの盟友ブランドン・モレノに続く、大一番での勝利を決めた。扇久保は二回戦進出。