▼第1試合 73kg契約 5分3R ※ヒジあり
〇弥益ドミネーター聡志(team SOS)
[判定2-1]
דブラックパンサー”ベイノア(極真会館)
極真会館所属のRISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノアが、弥益ドミネーター聡志(team SOS)を相手にMMAデビュー戦に臨む。
これまで極真会館所属で総合格闘技に挑戦した選手としては、アンドリュース・ナカハラ、エヴェルトン・ティシェイラ、御子柴直司、池田祥規、瀬戸哲男らの名前が挙がるが、極真会館に所属したままキックボクシング現役王者としてMMAに挑戦する選手としては初となる。
対する弥益は、前DEEPフェザー級王者。2019年10月にベルトを賭け芦田崇宏と対戦するとフルマーク判定勝ちで、第9代DEEPフェザー級チャンピオンに輝く。初防衛戦となった19年5月にはDJ.taikiを2R KOで初防衛に成功し、7連勝。20年9月の牛久絢太郎との防衛戦で判定負けで王座陥落した。
2020年大晦日のRIZIN.26でRIZIN初参戦を果たすと、タイトルマッチに敗れたばかりの朝倉未来の再起戦の相手として注目を集めるが、1Rに朝倉の猛攻を浴びKO負けとなった。
大手食品メーカーに勤務しながらプロ格闘家として実績を残すエリート会社員ファイターが、試合前と試合後を含め、全てをdominate(支配)するか。通常、65kgで試合をしているため、今回の73kg契約がどう影響するか。
空手衣をまとい花道を歩き、途中で脱ぎ捨てスパッツ姿になったベイノア。対する弥益はいつもの白仮面で登場。リング中央で片手を前に礼をする。
1R、ともにオーソドドックス構え。左を打つベイノアだが腰は低い。跳びヒザを打つ弥益。避けるベイノア。ベイノアの打ち終わりに弥益も左右を打って前に。左ミドルで尻餅を着く弥益。座って「来い」と挑発も
付き合わず押忍のベイノア。スタンド再開。右ローは弥益。ベイノアは左ミドル。圧力をかけるのは弥益。右ストレートを当てて弥益の腰を落とさせるが、すぐに体勢を戻す弥益も、右を打ち返していく。右ローを当てるベイノア。弥益も組みを突き放し、弥益はシッティングガードも立つ。
ベイノアは左ミドル! 圧力をかけて回転を速める。スイッチも入れて右ストレートを打つベイノアは左フックも。落ち着きを取り戻した弥益は最後にダブルレッグもベイノアががぶりゴング。
2R、オーソから左ハイをガード上に当てるベイノア。ワンツーも上体を立てた弥益の懐も深い。ベイノアの蹴りの打ち終わりに弥益はボディロックテイクダウン! 立ち上がり思わずロープを掴もうとするするベイノアの踵もつかみクラッチしてテイクダウンを奪うと両足を束ねて背中を着かせる。場外逃避するベイノアにサイドバックから片足をかけて引き込むが両足がかからない。ベイノアは腰をずらして立ち上がり。押忍で待つ。
ベイノアがロープに手をかけイエローカード。「失礼しました」と声を出し再開。左ハイを打つベイノアに組んでいく弥益はボディロックからテイクダウン! 両足を足で束ねマウント。ヒジを入れるが、しかしリバーサルしたベイノアがパウンド! ジャンピングの踏みつけを見せてサッカーキックもその足を掴んで弥益が上でゴング。
3R、ジャンプに踏みつけ時にロープを再び掴みレッドカードが出されたベイノア。スイッチする弥益はじりじりと詰めて右前蹴り。さらに詰めてボディロックから押し込む弥益は回してテイクダウン! 背中を着かせるが脇差しは弥益。ブリッジを狙うベイノアを潰して上からパウンドは弥益。ハーフガードにして二重がらみで安定感を増してパウンドを打つ。フルガードに戻すベイノア。蹴り上げから立ち上がると前蹴りも、その打ち終わりにすぐに組む弥益がボディロックからヒザを着かせる。立ち上がるベイノア!
コーナーで離れてヒザ蹴りは弥益も、そこを返したベイノアはサッカーキックから鉄槌を連打! 右足にしがみつく弥益だががぶるベイノアはついにバックに回り鉄槌。弥益は下からアームロック、センタク挟み狙いもベイノアが凌ぎ、ゴング。両者は正座してがっちり握手をかわした。
判定は割れて2-1で弥益が勝利。ロープ掴みでレッドカードも出されたベイノアだが、デビュー戦としては上出来のMMAの動きを披露。体格差のあるなか、弥益もスタンドで応戦。粘り強いグラップリングで接戦をモノにした。