▼第3試合 66.0kg契約 5分3R ※ヒジあり
〇斎藤 裕(パラエストラ小岩)
[判定2-1]
×ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
斎藤は11年11月に修斗青森大会においてプロデビュー。14年にインフィニティリーグ2014優勝、15年には第7代環太平洋、16年には第10代フェザー級のベルト奪取し、修斗フェザー級の代表選手となった。さらに、17年には宇野薫、18年にはリオン武から判定勝利を挙げ、19年には髙谷裕之からKO勝利。20年8月のRIZIN.23でRIZINデビューを果たすと、Rebel FCフェザー級王者の摩嶋一整に衝撃的なTKO勝利。20年11月のRIZIN.25で実現した朝倉未来とのフェザー級タイトルマッチでは判定3-0で勝利し、初代RIZINフェザー級王者のベルトを巻いた。
ケラモフはトフィック・ムサエフと同門のファイター。ムサエフ同様に、体幹の優れたフィジカルと豪快な打撃を武器とし、これまでに14勝3敗の好成績を残す。加えてここ10戦は15年1月から19年11月まで約4年にわたり、土付かずの10連勝。20年2月のRIZIN.21に初参戦すると、カイル・アグォンに3-0で判定勝利を収めている。
1R、ともにオーソドックス構え。ケラモフの左ローをかわす斎藤。斎藤の右の蹴りに右をニータップでテイクダウンを奪うケラモフは、右足をかけて右で差して斎藤の立ち上がり際に左のパウンド。
ロープ背に立ち上がる斎藤にヒザを突くケラモフ。さらなる首相撲ヒザを突き放す斎藤。スタンド再開。斎藤との打ち合いでバッティングか。ダブルレッグを切るケラモフは右でアッパー、さらに小手に巻いて投げ! ロープ外に落ちる齋藤は右まぶたから出血する。
リングに上る斎藤はドクターチェックで止血。再開。大きな右から再びワンツーで前進のケラモフは左ローキックもローブローに。再開。
右ハイを見せるケラモフは低いシングルレッグへ。ここは切る斎藤だが、右足がロープ外に出てしまう。その立ち際でパンチを振るケラモフ。両脇を差す斎藤の崩しに、四つに組み直してダブルレッグに入るのはケラモフ! ダブルレッグでテイクダウンを奪うと、斎藤はクローズドガードに。ヒジを押し付けるケラモフは左手で傷口をこすり、ゴング。
2R、右で差して押し込む斎藤だが、コーナーで体を入れ替えるケラモフ。四つの上体でロープ&ショーツを掴んだケラモフにイエローカードが出された。再開。右ローを打つ斎藤。ケラモフの大きな右をかわすが、遠間からケラモフはダブルレッグダイブから踵を上げてテイクダウン! 下からスイープを見せる齋藤に、飛ばされながらもついていくケラモフ。尻で立つ斎藤は右で差して立とうとするが、その立ち際にギロチンチョークを狙うケラモフ! 斎藤はモニターを確認しながら冷静にガードを作り、蹴り上げで立ち上がりに成功!
打ち合いから左フックを当て、バランスを崩したケラモフの立ち際に斎藤はサッカーキック! 下になったケラモフは亀に。バックテイクした斎藤は、サイドバックからヒザも打ち込む!
3R、先に蹴る斎藤。ケラモフのパンチに右のカウンターを狙う齋藤。さらに右を振るがそこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはケラモフ! 腰をつかむケラモフにロープを背に立ち上がる斎藤は肩パンチから突き放す! 斎藤は左ハイ、そこに大きな右を狙うケラモフ。ワンツーでコーナーに詰める齋藤。しかしそこに大きな右を狙うケラモフ。斎藤のローに合わせて再びダブルレッグテイクダウンは斎藤! 右まぶたから流血もロープ背に立ち上がる斎藤。コーナーから出る。
斎藤の出血にドクターチェック。残り1分25秒。ワンツーを打つケラモフは、続けてニータップでテイクダウン! コーナーまで這う齋藤は鉄槌を打ち、コーナー背に立ち上がる! 残り20秒。突き放して前に出る齋藤は右を打つがゴング。両者てを上げる。判定へ。
上下の蹴りを当て、左を当ててフラッシュダウンを奪いサッカーキックを当てた斎藤。右を返し、再三のテイクダウンを決めたケラモフだがイエローカード(20%の減点)も出されている。ラウンドマストではなく、ダメージの判定割合は50%を占めるRIZINジャッジの判定は割れて、2-1で斎藤が勝利。敗れたケラモフは信じられない、という表情でリングを下りた。