▼第9試合 那須川天心 vs. 3人スペシャルマッチ(ボクシングに準じたルール)1R3分×3人
△那須川天心(TARGET/Cygames)
全て時間切れドロー
△大崎孔稀(OISHI GYM)※1人目
△HIROYA(TRY HARD GYM)※2人目
△所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)※3人目
※1人目あるいは2人目が那須川をKOした場合、その時点で試合終了。
※バックハンドブロー、スーパーマンパンチはOK
那須川は若手キックボクサーの大崎孔稀、ベテランキックボクサーのHIROYA、そして当日発表の3人目「X」所英男と、1人1Rずつ、3R連続(インターバルはあり)で戦う。ルールはボクシングに準じたルールだが、バックハンドブローとスーパーマンパンチは認められる。那須川は1人目、2人目をKOしても3人目と戦い、3人のうちの誰かが那須川をKOすればその時点で試合は終了。2人目のHIROYAは体重差があるため、前日計量で74.30kgに当日のリカバリーは5kg以内と定められ、グローブは10オンスを使用(那須川は8オンス)。
1Rは大崎。両者シューズを着用。那須川がまずジャブ。大崎は思い切った右を放つが、那須川はそれに左を合わせる。那須川がジャブ2発からボディ。大崎も速い右ストレートを繰り出すが、那須川は右フックから左ボディまで返す。このコンビネーションが何度も決まる。ステップで前後する那須川に大崎が右ストレートをヒットさせるが、那須川は右フックを打って回り込む。左アッパー、左ボディと那須川が最後に連打を見せる。そして大崎の初回が終了。
2R、2人目はHIROYA。体重差は13kg。ガードを高く上げてじりじりと前へ出るHIROYA。那須川はジャブ、左ボディ。HIROYAは右フックを被せに来たが、これは当たらず。那須川はすぐに左ボディを返す。打っては相手の右側に移動する那須川。HIROYAが右フックを放ってもバックステップでかわす。那須川はガードの上から叩いてからのボディ打ちを多用。HIROYAはプッシュを繰り出す。那須川が打ってくると右フックを繰り出すが、これは空振り。那須川は左フックのフェイントから右アッパーを打ち、左ボディを打つと素早く足を引っかける。これにHIROYAがスリップするが、判定はダウン。残り時間は少なく、那須川はスーパーマンパンチを繰り出したが時間切れとなった。
3R、3人目はまさかの所。いきなり左フックで襲い掛かるが、那須川はバックステップでかわしての右フック。所は得意のバックハンドブローを繰り出すが、那須川はしっかりとダッキングでかわす。前に出て思い切り一発を打ってくる所に那須川も打ち返す。那須川の左ストレートが連続ヒット。那須川は右を見せておいての左ボディ。飛び込んでくると左のカウンター、さらに右フックで所が大きくグラつく。それでも思い切りパンチを繰り出して前へ行く所。バックハンドブローを空振りさせての左ストレート、アッパー。所も前に出てバックハンドブロー。そして時間切れ。
3人と戦い抜いた那須川はマイクを持つと「こうやって1vs3マッチ、賛否あってドキドキしました、こういう試合をやってもいいのかなとも思ったんですが、東京ドームだし、テレビで生放送されるということでやると決めました。戦ってくれた3選手、ありがとうございます。なかなか僕の対戦相手が決まらない中で、勇敢に向かってきてくれた選手はなかなかないないので戦えて嬉しかったです。僕は来年3月をもってキックボクシングを卒業してボクシングの道に専念します。悲しいんですけれど、次の年末、RIZINで最後の試合になります。大晦日でRIZINは最後なのでそれにふさわしい試合をしたいと思います。RIZINは今ブームだと思うので、ドームで試合ができて嬉しかったです。ボクシングに挑戦するのは怖くないかと言われるんですが、僕は挑戦しない方が怖い。僕は本気でボクシングの世界チャンピオンを獲ろうと思っています。皆さん、那須川天心というものに夢を託してください。僕は絶対にやってやります」と語った。
───休憩──