▼第7試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R
×渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
[1R 3分22秒 TKO] ※パウンド
〇朝倉 海(トライフォース赤坂)
海は17年年末のRIZINでデビュー戦すると才賀紀左衛門、マネル・ケイプ、トップノイ・タイガームエタイ、ムン・ジェフンに連勝。19年8月のRIZIN.18では堀口恭司をわずか68秒でマットに沈め大番狂わせを演じた。続く10月には佐々木憂流迦をKOし、大晦日には堀口が返上したバンタム級王座をマネル・ケイプと争ったがTKO負け。再起戦となった20年8月ではマネルのUFC移籍により空位となった王座を賭け、修斗フライ級世界王者の扇久保博正と対戦。1R終盤に右アッパーからの飛び膝蹴りでマットに沈め、第3代バンタム級王者に輝いた。9月にはベテラン昇侍を1Rでマットに葬ったが、20年大晦日に堀口恭司との再戦でTKO負けを喫し王座を失った。今回が再起戦。
渡部は父に修斗初代ウェルター級チャンピオンの渡部優一を持つ。小学5年生より柔道を学び、中学からは並行してレスリング部に所属。12年にパンクラスでプロデビューを果たして以降はZSTで経験を積み、18年にはFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制し、王座を戴冠した。19年にはDEEPに初参戦。そのDEEP初戦では、小林博幸を必殺のマジカルチョークで破っている。RIZIN初参戦となった20年8月のRIZIN.22では元UFCファイターの井上直樹に一本負けを喫したが、20年12月のNEXUS×PFCでの寺田隆戦ではRNCできっちり一本勝ち。21年3月のRIZIN.27では修斗の若き天才・田丸匠と対戦し、1Rは劣勢だったが2Rにその必殺技で田丸を絞め上げタップを奪った。
1R、ともにオーソドックス構え。先にシングルレッグは渡部。バックに回ろうとする渡部だが、手を伸ばして後ろは取らせない朝倉はパウンド! 立ち上がる渡部は足を手繰りに行くが、がぶる朝倉はヒザ。その右手を亀で手繰る渡部。頭を落とさせてヒザを突く朝倉!
渡部はヒザ蹴りに頭を防御。立ち上がる朝倉にすぐに渡部はついていきシングルレッグから、引き込み4の字い組んでノーアームギロチンチョーク狙い! ハイエルボーに角度を変えて絞るが、首を抜く朝倉をガードの中に入れる渡部。クローズドガードの中から渡部に、朝倉は強烈なパウンド! 打たれ続ける渡部を見て、レフェリーが間に入った。朝倉のTKO勝利。
快勝した朝倉海は、リング上で「東京ドーム、最高過ぎました。去年の大晦日、たくさんの人の期待を裏切ってしまいましたが、強くなって戻ってきました。このトーナメント、絶対に僕が勝つと約束します。メインの兄貴の応援、よろしくお願いします」と、笑顔で挨拶した。