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【UFC】アデサニヤが王座防衛。モレノがフィゲイレードを極め、メキシコ人初のUFC世界王者に! エドワーズ勝利もネイトは見せ場作る、ムハマッドがマイア下す、クレイグが圧巻サブミッションTKO!=UFC 263

2021/06/13 09:06

【セミメインイベント】

▼フライ級タイトルマッチ 5分5R
×デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)王者 125lbs/56.70kg
[3R 2分26秒 リアネイキドチョーク]
〇ブランドン・モレノ(メキシコ)挑戦者 125lbs/56.70kg
※モレノが新王者に。フィゲイレードは3度目防衛に失敗

 フライ級王者のフィゲイレードは、2012年にMMAプロデビューし、JungleFightなどで連勝を重ね、2017年からUFCに参戦。2020年2月のフライ級王座決定戦で、ジョセフ・べナビデスに2R TKO勝利を飾るも、体重超過で王座剥奪。7月のダイレクトリマッチでべナビデスを1R リアネイキドチョークで絞め落とし、王者となった。

 その後、2020年11月にスクランブル参戦の4位アレックス・ペレスを1Rギロチンチョークで極めて初防衛に成功。3週間後の12月に1位のブランドン・モレノと対戦し、5Rの死闘の末、マジョリティドロー(3Rにフィゲイレードがローブローで1ポイント減点)で2度目の防衛に成功している。戦績は20勝(9KO・TKO/8一本)1敗1分。

 1位のモレノ(18勝5敗1分)は、2019年12月のカイ・カラ=フランス戦での判定勝利以降、2020年3月にジュシー・フォルミーガに判定勝ち、11月にブランドン・ロイバルを1R TKOに下し3連勝で、12月に王座挑戦。フィゲイレードに判定負けしている。メキシコ人初のUFC王者なるか。

 1R、ともにオーソドックス構えから。ジャブを遠間から見せるモレノは右ローも。上体を立てるフィゲイレードに、ジャブを届かせる。左アッパー、右フックのコンビネーションのモレノをブロックするフィゲイレード。そこに右ジャブを突く。

 踏み込むフィゲイレードは左ボディ! ワンツーのモレノをブロックしたオーバーフックしてクリンチ。離れるモレノ。右を振って組むが離れる。左の縦ヒジを見せるフィゲイレード。モレノは左ジャブも、そこに右カーフキックはフィゲイレード。

 さらに左フックを振るが、モレノの左ストレートにダウン! 左でオーバーフックして跳ね上げるフィゲイレードはスタンドに。左ミドルもガード上に当てる。

 2R、左前手を前に出すフィゲイレード。自ら左フックを放つと、モレノの打ち返しを掴みテイクダウン! 跳ね上げるモレノの首を抱えディープハーフに。しかし首を極めに行くフィゲイレード。首を抜くモレノの立ち上がり、さらにテイクダウン狙いにギロチンチョークを狙うフィゲイレード。そこはこれまでの戦いから警戒して極めさせないモレノがテイクダウン! コンディションの良さをうかがわせる動きで上を取る。しかし、フィゲイレードも下からヒジ!

 蹴り上げで立ち上がろうとするフィゲイレードにすぐについてバックに回るモレノ。そこに前転してガードに入れるフィゲイレード。モレノが上のままブザー。モレノは下からのヒジで左目を腫らせる。

 3R、「自分の距離でセンターを取ってジャブを打ち続けろ」とコーナーのアドバイスを受けるモレノ。ジャブを被弾するフィゲイレード。右オーバーハンドから組んでボディロックから小外がけザバ折テイクダウンはモレノ! 4の字に組み、背後からパウンド、リアネイキドチョーク! 後ろ手を剥がそうとするフィゲイレードだが、組み直したモレノは絞める! フィゲイレードがタップ! モレノがメキシコ人初のUFC世界王者に輝いた! フィゲイレードは3度目の防衛に失敗。

 メキシコ系住民が多い同地で、フィゲイレードから肩に担がれ祝福された新王者は、ケージの中で涙を流し、「最高です、これが人生だよ。やったよ。UFCは僕をリリースしたけど、誇らしい経歴じゃないけど、見て、ここでジョーとベルトを持って喋ってます。アメージングだ。ありがとう。見て、このベルトを手に持っているんだ。ここまで長かった。6カ月、練習してきたんだ。夢をかなえた。昨日より強くなろうと頑張ってきた。ビバ、メヒコ! 母国の応援してくれたみんな、ありがとう!」と絶叫。

 敗れたフィゲイレードは「自分が誰かみんな知っていると思う。今日はブランドン・モレノの方が強かった。ダナ、もう1回やる、というならやるよ」と語った。

◆モレノ「デイブソンにプッシュされたとき正直、自分がこの試合には勝つと思っていた。あそこで試合を制したんだ」

「信じられない。本当に夢のよう。このベルトを取るために必死に頑張ってきた。プロとして10年、毎日トレーニングするようになってからは 15年だ。すごく特別な瞬間だよ。 自分だけじゃなく、周りのみんな、祖国のみんな、家族、チーム……これは彼ら全員のためのものだ 。

 デイブソンのことはとても尊敬している。もちろん、彼は今回の試合をスペシャルにしようと、みんなに注目してもらおうとして、記者会見では俺をプッシュしてきたりもしたけど、でも正直、プッシュされたときに自分がこの試合には勝つと思っていた。あそこで試合を制したんだ。自信はとてもあったし、彼は別人みたいだった。俺の目を見ようとせず、サングラスをかけてまるで別人だった。

 試合が始まったとき、かなりハードに攻めていったし、かなりのハイペースでいった。それが最初のゲームプランで、それだけだった。もちろん、彼はいいヤツだし、本当にいい人。家族もいるし、奥さんもいる。俺と同じようにね。彼に恨みはないし、試合後はとても礼儀正しくしてくれた。俺にしてみれば、スポーツとはそういうもの。最初は素早く首を取りにいったんだけど、ものすごくうまく防御された。彼に手を取られたけど、トライアングルは崩さずにきっちり絞めていけたし、あの瞬間は必死に我慢して、そこからは自分の手との勝負。アゴの下に手を入れて首をとっておしまいさ。

 アリーナ中に観客がいて、こんなにたくさんの人がいて……。メキシコの人もたくさんいたし、アリゾナのフェニックスにはラテン系の人が多い。ここでは前にも試合したことがあって、UFCに来る前だけどね。だから、アリゾナの人たちは俺のことを知っていてくれるし、当然、心の中でアリゾナは特別な場所だ。最高の旅路だったよ。妻にとってもそうだと思う。かなり若いときからの付き合いで、その頃に始めたことだから。彼女に出会ったとき、俺には何もなかった。それでも一緒にいてくれて、ともに成長し、一緒にこの旅路を歩いてきてくれた。みんなにとって本当に特別なものになるだろう。来週、両親と一緒にティファナに行くんだけど、ぜひ見てみたい。ジムには大きなテレビがあって、150人が試合を見てお祝いしている動画があるんだけど、とんでもなくすごい。

 明日には何があるか分からないし、来月にどうなるか分からないから、この瞬間を楽しんでいたい。今この時を心から楽しんでいる。今回のファイトキャンプはとても長かった。技術的だけじゃなく、メンタル的にもしっかり準備したかったからね。6カ月だ。やばいだろ。メンタルヘルスがかかっているから、休息も必要だ。少しだけ休まないといけないけど、年内にもう一度試合がしたい。今はとても幸せだ」

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