▼第8試合 フェザー級 5分3R
×透暉鷹(ISHITSUNA MMA・66.05kg)6位/修斗・2019年新人王・5勝3敗
[3R 4分59秒 ギロチンチョーク]
○Ryo(RINGS・66.25kg)14位/第3代THE OUTSIDER 75-70kg王者・3勝
PANCRASEフェザー級で2連勝中の透暉鷹(ISHITSUNA MMA)とRyo(RINGS)が対戦。
トントン拍子にランキングを駆け上る24歳の透暉鷹は、修斗2019年フェザー級新人王。修斗BORDERで後藤陽駆、藤野康弘に勝利し、2020年7月にPANCRASE初参戦。セコンドに日沖発がつくなか、小森真誉に1R、リアネイキドチョークで一本勝ち。10月には同級8位の田中半蔵とのスクランブルゲームを制し判定勝ちでデカゴン2連勝をマークし、ランキング6位となっている。
対するMMA界の“遅れて来た新人”36歳のRyoは、前田日明の弟子。2016年3月「THE OUTSIDER 第39戦」の「65-70タイトルマッチ」で王者・朝倉未来に挑戦し、ネックロックで主催者ストップ・TKO勝ちとなるも、朝倉はタップしていなかったため、公式結果は「ノーコンテスト」に変更されている。
2020年10月大会でPANCRASEに初参戦し、滝田J太郎に判定勝ちすると、12月大会では林優作に得意のギロチンチョークで一本勝ち。2連勝をマーク。今大会前も前田の地獄の特訓を受けてきたという。
1R、サウスポー構えから左ストーリーはRyo。透暉鷹はハイクラッチでリフトしテイクダウンからバック狙い。Ryoはガードから叩く。
2R、内股から投げて透暉鷹の立ち上がりにギロチンチョークはRyo、しかしスクランブルから立つ透暉鷹はボディロックテイクダウン! しかしRyoも下からめくり狙い、ハーフになった透暉鷹をスイープ。上から腕十字を狙う。3者透暉鷹のラウンドに。
3R、ダブルレッグテイクダウンは透暉鷹。パスガードから肩固めもそこは内側を向いて脱出したRyoが腕十字を抜き上も、際で上を取るのは透暉鷹! バックテイクする透暉鷹に前転から正対した立つRyoは、最後に引き込んで得意のアームインギロチンチョーク! 透暉鷹の右手から力が抜けていく。ブザーに判定かと思われたが、透暉鷹はすでに失神。4分59秒、Ryoの一本勝ちがコールされた。
残り1秒で大逆転勝利したRyoは号泣して「対戦してくれた透暉鷹選手、試合をしてくれてありがとうございました。見ての通り、ほんとうに負けてておかしくない試合でした。でも最後まで諦めないのが格闘技のいいところでした。皆さんも諦めずに頑張ってください」と絶叫。ケージサイドの前田日明とがっちり握手をかわした。