MMA
レポート

【PANCRASE】ISAOが中島太一下し、3度目防衛に成功! フライ級暫定王者決定T決勝は小川徹vs.猿飛流に。ストロー級次期挑戦者は宮澤、アキラが松本光史をTKO、Ryoが残り1秒逆転一本勝ち!

2021/05/30 13:05
【PANCRASE】ISAOが中島太一下し、3度目防衛に成功! フライ級暫定王者決定T決勝は小川徹vs.猿飛流に。ストロー級次期挑戦者は宮澤、アキラが松本光史をTKO、Ryoが残り1秒逆転一本勝ち!

(C)ゴング格闘技

 2021年5月30日(日)新木場スタジオコーストにて「PANCRASE 321」が開催された。

▼メインイベント 第13試合 フェザー級K.O.P.タイトルマッチ 5分5R
○ISAO(NEVER QUIT/65.55kg)第8代K.O.P.王者 27勝5敗
[判定3-0] ※49-46×2、50-45
×中島太一(ロータス世田谷/65.3kg)挑戦者/1位/15勝12敗1分
※ISAOが3度目の防衛に成功

 2014年にPANCRASEのライト級王座を返上したISAOは、2018年4月に松嶋こよみと対戦し、松嶋のヒザ蹴りによる反則勝ちでフェザー級暫定王座戴冠も、そのヒザ蹴りの負傷で1年1カ月間、長期欠場。2019年5月の「PANCRASE 305」にて、当時・正規王者だったナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)を相手に暫定王者として対戦し、判定勝利。統一王者となっている。

 2019年10月に、元PXC元バンタム級王者のカイル・アグオン(米国)を相手に判定2-1のスプリットで勝利。王座防衛とともにリヴェンジ(2017年8月にスプリット判定負け)に成功。2020年7月にノンタイトルでアキラに判定勝利し、10カ月ぶりの試合となる今回は、正規王者として2度目の防衛戦となる。

 対する挑戦者の中島は、PANCRASEでプロデビューするとロシアのプロモーション、ACBなど海外団体でも経験を積み、2018年、再びPANCRASEマットへ。2019年にフェザー級次期挑戦者決定戦でカイル・アグオンに判定で敗れたが、2020年2月大会ではロシアのボリス・フェドロフを相手に判定勝利を挙げた。2020年9月大会で堀江圭功(3.21RIZINで関鉄矢と対戦)を相手に「フェザー級 次期挑戦者決定戦」を戦い、スプリット判定で勝利。挑戦権を手にしていた。

 サウスポー構えのISAOに、オーソドックス構えの中島。ともに打撃巧者で、ケージレスリングも強い。5分5R=25分間を戦い抜くスタミナも持ち併せた両者はどんな試合を見せるか。

【関連記事】10年目で初のタイトルマッチに挑む中島太一「ここで逃したら次はない」、迎え撃つ王者ISAO「確実に勝って今後につなげる」

 1R、サウスポー構えからインローのISAOに右ハイは中島。ボディロックで組む中島にスクランブルで勝るISAOは自らダブルレッグも。中島は左ジャブをヒット。ISAOはボディロックからテイクダウンを狙うが中島は耐える。3者10-9でISAOのラウンドに。

 2R、中島の四つでも崩れないISAOは、ダブルレッグで金網まで押し込みバックを狙う。右を当てる中島にギロチンチョークはISAOだが、首を抜く中島は左ストレートをヒット!さらに得意の右ハイを当てる。2者中島、1者ISAO。

 3R、半身で左ストレートの中島。組んで離れ際に右ヒジを当てるISAOはなおもボディロックテイクダウン! しかしここもスクランブルで立つ中島。なおもアタックするISAOは離れ際にヒジ! さらにヒザ! 右瞼をカットする中島。ドクターチェック、再開。後ろ蹴りも見せる中島にISAOは組みに行くが、中島は切る。3者ISAOのラウンドに。

 4R、中島の打ち終わりにシングルレッグテイクダウンを奪うISAO。上体を金網で立てて座る中島は右で小手に巻き立ち上がる。さらに左で差してボディロックテイクダウン! しかしすぐに立つISAOに中島は左ヒジ! アタックし続けるISAOだが、出血でドクターチェックに。再開。先にダブルレッグに入るISAO。中島をがぶりアナコンダチョークを狙う。3者ISAO。

 5R、中島の右の跳びヒザを掴んで、ダブルレッグからテイクダウン奪うISAOは肩固め、腕十字狙い。立ち上がる中島をすぐに追い、スクランブルする中島にギロチンチョーク。ガードの中からパウンドする中島だが、首はとられたまま。判定は3-0(49-46×2、50-45)でISAOがフェザー級3度目の王座防衛に成功した。

 これぞMMAという死闘を制し、ベルトを腰に戻したISAOは「たくさんの応援、ありがとうございます。中島選手はずっとPANCRASEで戦ってきた選手なので感慨深かったです。すごく気持ちが強く、押されかかりました。ほんとうにありがとうございました。まだまだ、なところがいっぱいあったんで、これからも精進していきます。また会場に来て楽しんでください」と挨拶した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント