MMA
レポート

【格闘DREAMERS】朝倉未来「実力差、ちょっとあった。1年でこれだけ強くなれる」vs. 教え子の完敗に高谷裕之「イラつくな…」、いよいよ「最終決戦」へ=5月8日(土)夜9時配信

2021/05/06 13:05

ガチ過ぎる外敵との戦い──契約を勝ち取るのは?

 後半戦は「DREAMERS vs. 外敵」。プロ昇格を果たしている選手と「レベル的に外部の選手と当ててみたい」(高谷)選手が、「外敵」と戦う。ここにも格闘技ファン注目のニューフェイスが登場する。

 漆間將生vs.吉村海飛は、フェザー級の注目カード。

 吉村は極真会館山口支部出身。2015年に全日本高校生空手道選手権で優勝し、その後はTEAM TEPPENでアマキックを経験。現在は、大沢ケンジ代表率いる和術慧舟會HEARTS所属で、2020年12月のPANCRASEアマチュア全日本オープントーナメントライト級優勝。さらに2021年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントフェザー級でも優勝し、この2つのトーナメントで7試合連続KO勝ちという驚異の新人だ。6月19日の「DEEP TOKYO IMPACT 2021~1st ROUND~」でプロデビューも控えており、連続KO勝利の記録を伸ばすか。

 いきなりガチ過ぎる外敵を迎え撃つことになった漆間は、畠山戦に続き、この日の練習試合でも判定負け。いかにスランプから脱出するか。

 岡見HCは、「漆間はオーディションのときが一番良かった、殺気があって。あの殺気を思い出したら?」とゲキ。高谷総監督は「死ぬ気で戦わないと駄目だから、そういうもんだろう? どんなに小さな試合だって格闘技だから、勝つか負けるかなんだから、もうちょい腹くくって戦え……絶対、倒せよ」という厳しいながらも期待の言葉に、漆間は「死ぬ気でやります」と短く決意を示した。

【写真】2021年3月「DEEPフューチャーキングトーナメント」フェザー級優勝の吉村(右から3人目)とウェルター級優勝の日高(左から2人目)。

 齋藤奨司vs.田島涼は、修斗でプロ昇格を決めた齋藤とPANCRASEでプロ昇格を決めた田島というマッチアップ。RISEでも活躍したストライカーの斎藤とガチガチのグラップラー田島の構図でもある。

 柔道出身でOOTA DOJO所属の田島は、2020年アマチュアパンクラス全日本Aクラストーナメント優勝。5月30日の「PANCRASE 321」ネオブラッドトーナメント・バンタム級では、矢澤諒を相手にプロデビュー戦も決まっている。

 対する齋藤は、2020年のアマチュア修斗関東選手権フェザー級で優勝しプロ昇格。それ以前に立ち技では、2018年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝。RISEではすでにプロ2勝1敗(1KO)の戦績を残しているため、MMAの中での打撃の強みを活かしたいところだ。

 齋藤は「打撃が得意だけど、寝技のレベルアップも出来ているんで、一番、いい状態で仕上げて、持っているものを出し切る」と、DREAMERSでの成長を見せたいとする。

 宇佐美正パトリックvs.日高健太郎は、ストライカー対決。

 KRAZY BEEの日高はDEEPフューチャーキングトーナメント2020ウェルター級優勝者。決勝の前田啓伍戦では、右ミドル・左フックで1R KO勝ちを収めている。

 GENERATIONS1位指名の宇佐美は、高校6冠ボクサーにしてフルコンタクト空手の経験も持つストライカー。アマチュアPANCRASEでは一本負けも、この日の練習試合では、右アッパーのダブルで迫力のKO勝利を決めた。

 高谷総監督は、「宇佐美のパンチのポテンシャルは高い。まだ総合格闘技の完成度は低いけど、外敵に挑戦させたい」と期待を寄せる。

 中村倫也vs.新井拓己は、レスラー対決だ。

 外敵の新井拓己は名門・足利大学付属高校レスリング部出身。ストライプル新百合ヶ丘所属で、RIZINで活躍中の渡部修斗と同郷・同門となる。大東文化大学時代に東日本学生選手権準優勝。MMAではすでにプロデビューを果たし、1勝1敗1分。プロ修斗では中桐涼輔と判定ドロー後、2021年1月に齋藤翼と対戦、判定まで持ち込むも敗れている。

 2017年のフリースタイルレスリングU-23世界王者(61kg級)の中村に対し、全国3位の新井と、レスリングの実績では中村が上回るが、新井にはプロMMAでの3年の経験がある。

 THE RAMPAGE1位指名、すでにLDHと契約済みで公式戦デビューから2試合連続一本勝ちの中村は、「絶対に油断しない。向こうからしたら、俺のことを食ってやろうというモチベーションは高いだろうし、運動神経はいいのであなどれない」と気を引き締める。

 岡見HCから「倫也の目指すべきところは世界のトップだから」と期待を寄せられると、「(自信は)100%あります。こんなの落としてられるわけがない。きっちり仕上げます」と、中村は“大将”として語るのであった。

 2週にわたり放送される最終審査試合。5月8日(土)21時から配信の第9話で運命のブザーが鳴らされる。今回のプロジェクトの発起人でありチーフクリエィティブオフィサーのEXILE HIROが見守るなか、夢を掴むのは、誰だ!?

◆第1話 レスリングU-23世界王者の中村倫也、高校ボクシング6冠・宇佐美正パトリック、DEEP2戦目で高塩竜司を下した山本歩夢、IGLOOの鹿志村仁之助、RISEからプロシューターの齋藤奨司、勅使河原弘晶に挑戦した元ボクサー入口裕貴も参加

◆第2話 岡見勇信「覚悟なんて簡単に人を裏切るから」──“地獄の合宿”2次オーディションへ

◆第3話 2日目グラップリングスパーは、中村倫也vs.岡田達磨のレスラー対決、山内渉vs.鈴木崇矢の極真対決も

◆第4話 那須川天心がマススパー「試合だったら、1人1回は倒れてる」。中村倫也、宇佐美正パトリック……最終日の試合形式スパーでは名勝負続出!

◆第5話 高校6冠ボクサー宇佐美の進化と叩き上げレスラー岡田の再試合は衝撃KOに! 柔道の高木オーディンvs.マッチョ八木、そして合格者の前に平本蓮と弟の平本丈が「入れ替え戦」を要求

◆第6話 平本蓮を感動させた弟・丈の勝利と涙。無慈悲な「入れ替え戦」が見せた格闘技の厳しさ

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア