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【格闘DREAMERS】岡見勇信「覚悟なんて簡単に人を裏切るから」──“地獄の合宿”2次オーディションへ

2021/03/23 09:03
 格闘オーディション番組『格闘DREAMERS』の第2話が2021年3月20日(土)ABEMAにて配信された。  200通を超える応募のうち、書類審査を通過したのが52名。その後、実技審査と面談によって、半数以下の19名まで絞られた1次オーディション。その後、後藤龍二、鹿志村仁之助の2名が辞退し、第2話では残る17名が、“地獄の合宿”と謳われた2泊3日の2次オーディションに臨む様子が配信された。  LDH所属の高谷裕之オーディション総監督は、合宿開始前に「強い奴しか残ってないから大丈夫だと思うけど」と断りを入れつつも、「ついてこれない奴は、その場で帰ってもらうから。気合入れてやるように」と、17名に対し檄を飛ばし、“DREAMERS”と呼ばれる参加者たちも厳しい表情を浮かべながら、合宿の1日目が始まった。  1日目のトレーニングは、ランニングのほか、シャドー、立ち技スパーリング、ミット打ちなどの打撃の練習、タックルやスパーリングなどの寝技メインの練習など、朝・昼・夜の3部練。  トレーニング内容は、事前に参加者には知らされておらず、終わりの見えない練習の応酬に、参加者たちは徐々に身体的にも肉体的にも追い込まれていく。  2次オーディションの会場に到着するやいなや、すぐにサバイバル合宿の幕開け。朝から1600メートル走×4周、しかも1周を6分30秒以内に走り切らなくてはならないタイム走に、参加者たちは戸惑いながらも走り始める。 【写真】高校ボクシング6冠・宇佐美正パトリックも苦しい表情に。  徐々に後れをとる者も現れる中、頭角を現したのは、参加者の中でもっとも階級が重いにもかかわらず、先頭で風を切る高木オーディン祥多(24歳)。  独走状態だった高木は、「(自分が)思ってたより、みんな仕上がってないなって思いましたね。フィジカル面ではほぼ一番で行けるかな」と豪語する。名門・東海大学柔道部で鍛え上げられた強靭なフィジカルと、キックボクシング経験者であるアメリカ人の父から教わったボクシングやキックボクシングを下地に持つ高木。  本格的な打撃は未経験であるものの、ライバルとの打撃勝負に挑んだ際、自分が倒れなかったことで、「(打撃の選手と自分のレベルに)大差ないな、いずれは追い抜くと感じた」と語り、さらに総合格闘技を「殺し合いなので、負けた瞬間に殺される、殺す方にならないと」と表現し、「怖いからこそ挑戦する。自分の夢が怖くなかったらやっている意味がない」と決意を語る。  高木の軽やかな走りは、高谷総監督らの目にも留まり、「さすが東海大学。素晴らしい、大したもんだ」と高い評価を受け、最終的に2位と大きな差をつけ、涼しい顔でゴール。  朝の走り込みが終わると、参加者たちは息を整える間もなく、打撃トレーニングへと移って行く。  シャドーボクシング、スパーリング、ミット打ちなどを2時間こなすメニューだが、1600メートル走×4周の後ということもあり、徐々に身体がついてこれなくなる参加者が続出する。そんな中、倒れこんでしまったのは、ボクシングU-15全国優勝の経験を持つ、阿部隼人(21歳)。 「周りと自分を比べてレベルが低い」「自分の力が通用しないから全然相手にならない、このままだと(オーディションに)落ちちゃう」と、思わず不安を吐露。しかし、「この中でいちばん体重が軽いけど、それを言い訳にはしたくない。受かりたい」と強い想いで自身を奮い立たせ、涙を拭ってトレーニングを続けた。  打撃練習が終わる頃には足をつらせる参加者たちが続出、最年少16歳の鈴木崇矢は「10~20回くらい足つって……明日から足つった人は減点されんじゃないかな、っていうくらい」と、“地獄の合宿”の洗礼に悲鳴をあげた。  合宿に立ち会ったナビゲーター兼サポーターであるRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)は、「普通、こんな苦しみは生きていく上で感じなくていい。それを自ら行くってことは、“普通じゃない次元”に行こうとしてる」と、合宿の壮絶さを語ると、視聴者からも「過酷な世界すぎる」「その先に夢があるから頑張れるんだろうな」と、改めて参加者が目指す壁の高さを実感するコメントが続出した。 [nextpage] 打撃スパーで魅せた元ボクサー入口裕貴  そんな鬼のトレーニングメニューも終盤を迎え、参加者の誰もが1日目の練習が終了したと思ったところに、高谷総監督が、「これからケージでキックボクシングのスパーを試合形式で行う」と宣言。 「ようやく休める」と安堵の表情を浮かべたのもつかの間、予想を裏切る展開に、参加者も思わず顔を歪めた。体育館の真ん中に用意されたケージ。  このスパーが審査の大きな基準となり、フィジカルはもちろんプロ格闘家になるための覚悟も試されることになる。  阿部は、DEEP☆KICK等に参戦するキックボクサーの木下悦志(20歳)と対戦し、2R目にはボクシングで蓄えた、伸びるようなパンチで一時、木下を追い詰める場面も見せるが、その後のラウンドで、木下による強烈なキックの連打に足を潰され戦闘不能となり、ケージを降りることに。  1次オーディションの際には、「僕の賭けている気持ちが(参加者の中で)一番強いと思います」と真っ直ぐな思いを伝えていた阿部だが、合宿で精神的に追い込まれていく。果たして挽回のチャンスはあるのか。  対照的に、打撃スパーリングで魅せたのが、元東洋太平洋ボクシングスーパーバンタム級7位の入口裕貴(23歳)だ。入口は、2019年に勅使河原弘晶が持つ東洋太平洋同級王座に挑戦。8Rに渡る激闘の末、TKO負けを喫し引退した。  その後、一般人として生活していたが、「やっぱり(普通の生活は)全然刺激が無くて物足りなくて、めっちゃ“どつき合い”がしたくなってウズウズしてた。ホンマに中毒です」と不敵な笑みを浮かべ、プロ格闘家として再起をかける。  対戦相手の喧嘩師・源浩宗(23歳)を綺麗なジャブからローキックまで突き、ワンツーフックのコンビネーションで惑わせると、フィニッシュまで組み立て通りに仕留めてみせた入口。その動きを見たナビゲーター兼サポーターである武知海青(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)も思わず吃驚するほど。  一度はプロのトップの厳しさを経験した入口は、格闘技界に再び戻った理由を「あの世界は常識じゃない。普通の人が外でやったら捕まるようなことが、あの世界でやったら褒められて、お金稼げて、人気が出て生活する……みたいな非日常、抜け出せない」と語る。  疲労困憊の状態の中、己を奮い立たせ、ライバルを気力で飲み込んだ者だけが生き残る2次オーディション。1日目からサバイバル合宿の地獄の“洗礼”を受けた参加者たちは次回、“波乱”の2日目に突入する。過酷な練習の1日の最後に行われる試合形式のスパーリングは、初日の打撃に続き、2日目がグラップリング、3日目にMMAが待っている。  合宿を生き残り3次オーディションに駒を進めるのはいったい誰なのか。  総監督らから、「強さが全然見えない」「一番厳しいかなと思ってるんだけど」と、痛烈な宣告を受ける者も。「覚悟なんて簡単に人を裏切るから」という岡見勇信ヘッドコーチの重い言葉を受け、「今」を「死ぬ気で」頑張るしかない参加者たち。そんな中、合宿2日目にして早くも脱落者が!? 第3話は、3月27日(土)夜9時から配信予定だ。
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