▼第6試合 61.0kg契約 5分3R(※ヒジあり)
○渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)60.55kg
[2R 4分13秒 リアネイキドチョーク] ※マジカルチョーク
×田丸 匠(NASCER DO SOL)61.00kg
田丸は、アマ修斗からプロ修斗で7連勝。しかし、2018年1月ライリー・ドゥトロにプロ初の黒星を喫したことを機に米国アライアンスMMAで武者修行。18年7月に猿田洋祐にTKO勝利。19年7月からバンタム級に転向すると一條貴洋に腕十字一本勝ち。魚井フルスイング、藤井伸樹を相手に3連勝。しかし、20年8月の環太平洋バンタム級王座戦で安藤達也にKO負け。仕切り直しとなった12月のダイキ・ライトイヤー戦では3R後半にフロントチョークによる一本勝ちを収めている。
渡部は、その名が表す通り、父に修斗初代ウェルター級チャンピオンの渡部優一を持つ。小学5年生より柔道を学び、中学からは並行してレスリング部に入部。12年にPANCRASEでプロデビュー後、ZSTで経験を積み、32戦20勝。18年のFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメント優勝で戴冠。19年にDEEP初参戦。小林博幸を必殺の“マジカルチョーク”で破っている。RIZIN初参戦となった20年8月には元UFCファイターの井上直樹にRNCで一本負け。12月のNEXUS.PFCでの寺田隆戦ではRNCで一本勝ち。再起を果たしている。
1R、ともにオーソドックス構え。先に左ミドルを蹴る田丸。その蹴り足を掴んでテイクダウンは渡部。インサイドガードに入る渡部はヒジ打ちが可能だが、下からヒジ打ちを打つのは田丸、腕十字も狙う。腕を抜く渡部に田丸はギロチン狙い。ここも首を抜く渡部。
背中をつけて寝技を見せる田丸。いったん中腰から渡部がパウンドするとそこに草刈からスイープする田丸。スタンドでバックテイクを狙う渡部に、左手を腰に回してそれをさせない田丸が逆にバックテイク。
すぐに両足を差し入れバックマウント、身体も伸ばしてリアネイキドチョークを狙うが、渡部も亀に戻して凌いでゴング。田丸のラウンドに。
2R、遠い距離から二段蹴りを見せる田丸。詰める渡部に左を当てると、左ミドルを掴んでテイクダウン。右足をかけた渡部はバックから4の字ロックに! 正対して胸を合わせたい田丸。渡部はたすきからチョークを狙うが、チョークは組ませない田丸。
ついに左腕をのどもとに巻いた渡部は、あご上からフェイスロックを極めてリアネイキドチョーク! 修斗世界バンタム級2位の田丸からタップを奪った。
リング上で渡部は涙を流しながら、「前回負けてしまったのに、こうやって最高の試合の機会を与えてくださった皆さんありがとうございました」と感謝の言葉。
続けて「事前予想の動画とかで、全員自分が負けると書いてあって、めちゃめちゃ悔しくて……(涙)。10人が10人負けると言っていて、でも自分の実力は分かっていたし、パートナーの(青野)ひかるや練習仲間が『修斗だったら勝てる』と言ってくれた、それを信じて今日までやってきました。ありがとうございます」と涙の挨拶。
さらに「バンタム級ジャパンGP出たいです。マジカルチョーク、魅せたいです。僕、出れますよね? 榊原代表」とアピール。最後に「2週間後、渡辺華奈・カナヤンがBellatorに出ますので応援、お願いします。5月のひかるのDEEP JEWELSもお願いします、とアピールした。