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レポート

【K-1】ゴンナパーが熱闘を制して新王者に、木村“フィリップ”ミノルはダウン奪われるも逆転TKO勝ち、才賀紀左衛門は卜部弘嵩に反則勝ち、朝久泰央が鮮烈KO勝ち、佐々木大蔵は大和哲也を破る、不可思が逆転KO勝ち

2020/12/13 15:12
【K-1】ゴンナパーが熱闘を制して新王者に、木村“フィリップ”ミノルはダウン奪われるも逆転TKO勝ち、才賀紀左衛門は卜部弘嵩に反則勝ち、朝久泰央が鮮烈KO勝ち、佐々木大蔵は大和哲也を破る、不可思が逆転KO勝ち

撮影/安村 発

「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN」
2020年12月13日(日)東京・両国国技館

▼第12試合 K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×林 健太(FLYSKY GYM/王者)
判定0-2 ※29-29、29-30、28-30
〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者)
※ゴンナパーが第4代王座に就く。林は初防衛に失敗。


 林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後はデニス・デミルカプと金子大輝にKO勝ちと順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、今年3月に朝久泰央に不覚を取った。


 ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。今年1月に横山巧、6月には篠原悠人の挑戦を退け3度の防衛に成功。林との対戦を執拗にアピールしていた。


 両者は2017年11月の『Krush.82』で対戦し、ゴンナパーが林をKOするという結果に。当初、このタイトルマッチは9月の大阪大会で行われることが決まっていたが、林が練習中に左肋骨骨折・右足薬指骨折の怪我を負い、全治1カ月と診断されたため延期となっていた。


 1R、ゴンナパーは序盤から得意の左ミドルと左ローを連打していく。林はジャブを突きながら左へ回り込んでいくが、ゴンナパーの左ローが襲う。さらにゴンナパーの左ストレートがヒット。林は周るのをやめて前へ出るとワンツーから右ボディストレート、さらに前蹴りとゴンナパーを逆に下がらせることに成功した。


 2R、ゴンナパーの右フックに対して林が右ストレート、すかさずゴンナパーが左ハイ。前に出る林がどんどんパンチを打って行き、右ボディストレートに左ボディフック、右ストレートと左フック、さらにヒザ蹴りとゴンナパーを下がらせる。ゴンナパーのヒザ蹴りに林は右フック。お互いに主導権を握ろうと一歩も退かない。


 3R、ローの蹴り合い、ゴンナパーの左ミドルに対して林が右ストレート。ゴンナパーが強い左ミドルを2連発、林は前へ出てゴンナパーにロープを背負わせての左ボディ狙い撃ち。前へ出る林がゴンナパーに蹴らせないため接近してパンチの距離で戦う。


 残り1分、コーナーへ詰められたゴンナパーが身体を入れ替えて左ハイキック。グラついたかに見えた林だが前へ出てワンツー、右アッパー、左フック、左ボディとパンチで攻め込む。ゴンナパーも打ち返し、両者力のこもった熱戦が終了。


 判定は2-0でゴンナパーが勝利。ゴンナパーはリングに倒れ込んで勝利を喜び、林は肩を落としてリングを降りた。


 ゴンナパーは「今日私はやっとチャンピオンになることが出来ました。ファンの皆さん、WSRジム関係者、特に会長に感謝しております。今日応援していただいた皆さんありがとうございました。タイにベルトを持って帰ることができます。天国の父の供養にもなりました。ありがとうございました」とマイクで語った。

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