▼第8試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
×島野浩太朗(菅原道場)
TKO 2R 3分00秒 ※レフェリーストップ
〇芦澤竜誠(PURGE TOKYO)
島野はMA日本キックボクシング連盟をホームリングに、2011年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。強打を武器にトップ戦線で活躍し、北井智大、レオナ・ペタスらをKOし、皇治、卜部功也、卜部弘嵩らトップファイターたちと拳を交えてきた。2018年6月に郷州征宜を破り第7代Krushスーパー・フェザー級王座に就くと、同年12月に大岩龍矢を退けて初防衛に成功。しかし、2019年3月の2度目の防衛戦で西京佑馬に敗れ、ベルトを失った。前戦は9月に佐野純平を1RでKOに葬っている。戦績は25勝(15KO)13敗。
芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。しかし11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けし、2019年3月の『K'FESTA.2』でスペインのホルヘ・バレラにも3ノックダウンでKO負けして連敗。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ6月の両国大会でも大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言した。戦績は21勝(13KO)11敗1分。
1R、芦澤は右フックから左ハイ、島野も左右フックを返す。序盤からお互いに積極的な攻撃を繰り出す。芦澤がヒザをボディに突き刺せば、島野も右フックをクリーンヒット。島野はジャブを使い、芦澤は右フックを叩きつける。芦澤が右のカウンターをヒットさせ、ミドルを蹴って前へ出るが、すぐに島野が前へ出て右フック、右ストレートを当て返す。
2R、島野が右フック、右ストレートを当てながら前進、芦澤は思い切り右のカウンターを狙い、ジャブを突く。島野の右フックをノーガードで受けた芦澤は右フックでダウンを奪う。それでも前に出る島野へ芦澤はジャブ、前へ出てくる島野へ右フックを直撃させてダウンを追加する。
その直後に島野が左フックでダウンを奪い返すが、芦澤も打ち合いに応じる。芦澤の左右フックとミドルに圧倒される島野だが、それでも立ち続けて反撃に転じる。しかし、芦澤もさらにギヤを上げてフルスイングのパンチで島野を押し返し、コーナーへ詰めての連打とヒザ蹴り。そこでレフェリーがストップ。
激戦を制した芦澤はマイクを持つと「来てくれる人とか応援してくれる人にずっと恩返しができなくて、やっと恩返しができました。まだまだ強くなれるんで、それは分かってるんで。まだまだ俺はできるんで。今日のK-1は芦澤竜誠でした」と、満面の笑顔で語った。