RIZIN王者プロハースカがオーズデミアを失神KO!
【プレリム】
▼ライトヘビー級 5分3R
○イリー・プロハースカ(205lbs/92.99kg)
[2R 0分49秒 KO] ※右ストレート
×ヴォルカン・オーズデミア(205.5lbs/93.21kg)
プレリミナリーファイトで、ライトヘビー級7位のヴォルカン・オーズデミア(スイス)と、前RIZINライトヘビー級王者イリー・プロハースカ(チェコ)が対戦する。
前日計量では、白マスクのままスケールに乗った“ノータイム”オーズデミアは、ライトヘビー級の205ポンドリミット(王座戦以外は1ポンド・オーバーまで許容)から0.5ポンド重い205.5ポンドでパスしガッツポーズ。対する“チェコの怪鳥”プロハースカは、モヒカン頭に青マスク姿でリミットちょうどの205lbs(92.99kg)でパス。こちらも力強くガッポーズを見せている。
このコロナ禍のなかで、RIZINからは、前バンタム級王者のマネル・ケイプ(アンゴラ・8月15日 vsホジェリオ・ボントリン)、村田夏南子(日本)らがUFC参戦を決めており、そのオクタゴン初陣をプロハースカは勝利で飾れるか。
対するオーズデミアは、UFCでダニエル・コーミエー、アンソニー・スミス、ドミニク・レイエスといった超強豪にしか敗れておらず、現在2連勝中の上位ランカー。しかも15勝のうち12勝がKO勝利という強力ストライカーだ。プロハースカにとっては、勝てば一気に上位ランキング入りが期待される注目の試合となる。
1R、ともにオーソドックス構え。スイッチも見せるプロハースカ。右を振るが大き目。ガードが低い。しかしオーズデミアの左ジャブが長い。ノーガードのプロハースカも右を返すと左ボディストレートを突くが、そこにオーズデミアは右! さらにオーズデミアは左ジャブを突く。
トリッキーなプロハースカにガードを固め右ストレートはオーズデミア。下がるプロハースカは左から右もオーズデミアはブロッキング。気合が入り過ぎているようなプロハースカだが、右アッパーもオーズデミアは崩れず。さらに右の前蹴りで入るがオーズデミアはがっちり構える。さらに左から右ストレートを前腕とともに当てるオーズデミア。プロハースカの左を避けて下がりながら左フック! 打たれ強いプロハースカは前に出るが被弾する。
打ち合いからダブルレッグに入るオーズデミアだがすぐに立つプロハースカが切ったところでブザー。
2R、スイッチするプロハースカ。飛び込んでの右は軽くヒット。サウスポー構えになり左インローを蹴ったプロハースカは、さらに左ハイ! 動きが一瞬止まったオーズデミアは効いているのか、それでも前に出るオーズデミアに対し両手で押し返してのプロハースカは詰めると左ジャブから右ストレート! 金網背に顎を打ち抜かれたオーズデミアは失神。UFCデビュー戦で失神KOを決めたプロハースカは、オクタゴンの中央で右手を天に突き上げた。
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— Jiri Denisa Prochazka (@jiri_bjp) July 12, 2020
UFC同級7位でタイトル挑戦経験もあるオーズデミアを下したプロハースカは試合後、「アメージング。オーズデミアはもっとレスリングで攻めて来るかと思っていたけど、いい試合だった。UFCの初戦で勝利だ。特にサプライズはなかったけれど、自分はかなりミスをした。パンチやノックアウトすることにこだわりすぎて、相手のパンチや攻撃に気が向いていなかった。ローキックを打ってから同じ足でハイキックを打つのが大事だった。向こうがグラついたのが分かったからKOしたのさ」と試合を振り返ると、今後について「すぐに戦いたい。タイトルが欲しいからね。それが俺のミッションだ。でも、自分のパフォーマンスを上げていかなければならないことも分かっている。さあいこうぜ。俺はみんなを尊敬している。用意してもらえればいく。誰とでも戦う。自分のアートを見せたいだけなんだ」と語った。
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