▼フライ級→129ポンド契約 5分3R
○ハウリアン・パイバ(129lbs/58.51kg)*
[判定3-0] ※29-28×3
×ジャルガス・ジュマグロフ(126lbs/57.15kg)
※パイバ(写真上)は規定体重を3ポンド(1.4kg)オーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のジュマグロフに報奨金の20%を支払う。
UFCデビュー戦のジュマグロフ。7KOを誇る。サウスポー構えのジュマグロフは早い出入り。オーソドックス構えのパイバは長い足で左ハイ、右前蹴りを打つ。そこに左の大きなフックを狙うジュマグロフ。
かわすパイバは右ハイ。ブロックされるもさらに右ミドルはクリーンヒット! ジュマグロフは左ボディ、サウスポー構えから右オーバーハンドを狙う。右ミドルで前に出るパイバ。そこに右を振るが届かない。圧力をかけられ金網を背にするジュマグロフはニータップ。尻餅をつくパイバだがすぐに立ち上がる。ニータップからボディロックし崩すジュマグロフだが立つパイバ。ブザー。
2R、パイバの右ハイを掴んで軸足を刈ろうとするジュマグロフ。組みをまぜてきたジュマグロフにパイバは若干慎重に。ニータップから離れ際に左ヒザを突くジュマグロフ。組みに行くが切るパイバが圧力をかけ直す。ジュマグロフも左ミドルを入れる。詰めに来たパイバは左右で前に金網際で左を差すが、逆にジュマグロフが小外がけからテイクダウンを奪う。ジュマグロフが反撃のラウンドに。
3R、左インローを前足に当てるジュマグロフ。パイバも右ローを返す。右オーバーハンドはジュマグロフ。ブロックするパイバは右ミドルを打つ。右インローを当てるパイバ。入りに右フックを合わせに行くジュマグロフ。しかしパイバの右ハイがあご先をかすめる。ニータップから小外を合わせてテイクダウンはジュマグロフもがぶりで抑え込めず。立つパイバは右ミドル・インローをヒットさせる。ジュマグロフはダブルレッグに入るも切るパイバ。圧力をかけるパイバにジュマグロフは左フックもそこにパイバは右前蹴りがローブローに。中断後再開。
パイバの右にカウンターのダブルレッグテイクダウンはジュマグロフもすぐに立つパイバのバックからコントロールは出来ず。さらにダブルレッグを繰り返すジュマグロフ。最後にパイバが右ヒザを突き刺しブザー。
判定は3-0でジュマグロフの組みを切り蹴りを当てたパイバが体重超過ながら勝利。「Dana White's Tuesday Night Contender Series Brazil - Season 1」出身のパイバはホジョリオ・ボントリン、カイカラフランスに敗れるも、マーク・デラロサ戦に続く勝利でUFC2勝2敗に。Fight Nights Global 4連勝からUFC入りを決めたジュマグロフはオクタゴンデビューで苦い敗戦となった。
試合後、パイバは、「成長したところを試合中に見せられてハッピーだ。キックをたくさん打っていけた。普段はあまり使わないけど、特に今回の相手にはかなり効いたみたいだ。グラウンドでの勝負になっていれば、俺の柔術の腕がヤツより優れていると分かっていたしね。全体として、ヤツとの打ち合いは良い選択だった」と多用したキックが効果的だったことを語ると、「この試合前の時点でランキング14位だ。この勝利で少し俺の順位が上がると思う。トップ10の誰かと対戦できるといいね」と、体重超過を悪びれずトップ10ランカーとの試合を希望した。
▼女子バンタム級→141ポンド契約 5分3R
○カロル・ロサ(136lbs/61.69kg)
[判定3-0] ※30-26×2、30-27
×バネッサ・メロ(141lbs/63.96kg)*
※メロは規定体重を5ポンドオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のロサに報奨金の30%を支払う
1R、ともにオーソドックス構え。上体を立てたロサにクラウチングで圧力をかけるメロ。ロサは右ハイを見せながらダブルレッグテイクダウン。背中をつけてクローズドガードを取るメロ。ロサはインサイドから細かくパウンドを狙う。
2R、メロは足を触りに行くと体を入れ替えにきたメロの右脇を差し金網に押し込み、小外がけでテイクダウン。ハーフからヒジを落としていく。立ちに行けないメロは下のままブザーを聞く。
3R、左の二段蹴りで飛び込むロサ。じりじりと詰めるメロに左ジャブで跳ね返す。互いに手数が少なくなるなかダブルレッグはロサもスプロールするメロ。がぶられるも起き上がるロサ。メロは手数を増やして前に。組みに行くが金網際で体入れ替えるロサが押し込むもメロが両脇を差す。しかしロサも左で差し返して右も差すとボディロックからテイクダウン狙い。メロが踏みとどまったところでブザー。
判定は3-0(30-26×2、30-27)でロサが勝利しUFC2連勝。体重超過のメロはオクタゴン3連敗で厳しい状況となった。
試合後、ロサは「戦争みたいだった。バネッサはタフな選手だから激闘になると想像していた。戦略はムエタイを取り入れることだったけど、グラウンドで戦う覚悟はあったし、柔術の腕を見せる準備だってできていた。2Rで試合を止められるかなと思ったけど、止めてこなかった。私が3ラウンドをすべて戦えることは示せた」と自信を見せた。
▼バンタム級 5分3R
○デイビー・グラント(136lbs/61.69kg)
[3R 2分38秒 KO]
×マーティン・デイ(136lbs/61.69kg)
1R、ともにオーソドックス構え。前足の左足での蹴りを繰り出すテコンドーベースのデイ。グラントの右ローに右フックを合わせてダウンを奪う。ガードを取るグラントは足を手繰る動きから立ち上がると、ダブルレッグテイクダウン! デイはシングルレッグから立ち上がるも切り崩される。
2R、デイの打撃に手の位置は低いグラントだがワンツーでダウンを奪うと、デイはガードから立ち上がり。右のオーバーハンドを当てるグラント。デイは後ろ蹴りでグラントに尻餅をつかせる。
3R、ワンツー、右のスーパーマンパンチで前に出るデイ。ダブルからヒザをついてシングルレッグはグラントも切るデイ。左ボディを返す。デイのボクシングが若干優勢で前に出るが、グラントは右フック。ブロッキングして右を打ちに行くが、そこにグラントは返しの左フック! カウンターでもらったデイは後方に崩れ落ちた。グラントが衝撃KOでUFC2連勝。デイは2連敗となった。
オープニングファイトをKO勝利で飾ったグラントは、「UFCファイトアイランドの最初の試合をいいバトルにしたかったんだ。実現できたと思うよ。インサイドを取れれば(ノックアウトできる)って思っていたんだけどね。マーティンがすごく良いキックとパンチを持っているのは分かっていた。1R目にそれを食らって、自分がどこにいるのか分からなくなってしまった。それでも、まだスタンディングでヤツと勝負するつもりだった。UFCでこんな試合をしたかったんだ。少し慎重になっていたかもしれないけど、至近距離の打ち合いがしたかった。それがノックアウトを決める方法だから。早くメインカードに出るファイターになりたい」と抱負を語った。