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MMA
インタビュー

UFCデビュー戦が決まったマネル・ケイプ独占インタビュー「僕がUFCを日本へ連れて行く!」

2020/06/19 16:06
 2020年8月15日(日本時間16日)に開催される「UFC 252」でオクタゴンデビューが決定した元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(26・アンゴラ)が『ゴング格闘技』のインタビューに応じた。  いきなりUFCのナンバーシリーズに登場するケイプが対戦する相手は、フライ級9位のホジェリオ・ボントリン(28・ブラジル)。UFCとしては、MMA16勝2敗(UFC2勝1敗)のボントリンを、MMA15勝4敗のケイプとマッチアップさせることで、元RIZINバンタム級王者のお手並みを拝見し、実力を査定するカードといえる。  フライ級ランカーのボントリンは打撃も寝技も得意とするウェルラウンダー。ブラジリアン柔術黒帯で、アマチュア時代にボクシングとムエタイでも州王者に輝くなど、多彩なテクニックを誇る。  UFCでは、2019年にマゴメド・ビブラトフにスプリット判定勝ち、ハウリアン・パイヴァを首相撲&ヒザ蹴りでカットさせTKO勝ちで2連勝を飾るも、2020年2月に体重超過のレイ・ボーグを相手に判定負けを喫し、今回は再起戦となる。  日本マットにも参戦経験があり、2016年12月にPANCRASEで春日井“寒天”たけしから1R 腕十字でタップを奪うも、前日計量で体重超過していたためノーコンテストに。2017年10月にはGRANDSLAMで元UFC・現LFAファイターの田中路教に3R リアネイキドチョークで一本負けしプロ初黒星を喫した。  対するケイプは、2019年大晦日に、堀口恭司が負傷欠場し返上したRIZINバンタム級王座をかけて朝倉海と対戦。2R 0分38秒、海の左ジャブから右ストレートに対し、内側から右ストレートを打ち抜いてダウンを奪いパウンドアウト、ベルトを巻いている。  2020年3月にUFCとの契約を電撃発表したマネル・ケイプは、UFCでのデビュー戦を前に何を思うか。話を聞くと、そこには溢れんばかりの日本マットへの愛があった。 RIZINのベルトに続き、UFCで2階級制覇が目標 ──8月15日の「UFC 252」ではバンタムではなく、フライ級でいきなりトップ9のランカーと対戦することになったけど、どう感じているかな。 「9位のランカーと戦うことに驚きはないよ。僕はRIZINのベルトを持っているんだからね。本当のことを言えば、フライ級のトップ4ファイターと戦うことになっていたんだけど、彼らは俺と戦うことを受け入れなかった。それが危険なことだと知っているから。いま、とてもいい感じだよ。UFCデビューに向けて興奮している。みんなをエンターテインして勝つために、もっと上げていくよ」 ──RIZINではバンタム級で戦っていたけど、フライ級はかつてマネルが戦っていた階級だね。 「フライ級に戻したのは戦略的なことからさ。僕はまだまだ若いし、減量しても順調に回復している。もちろんまだ僕の筋力のピークには達していない。しかし、本当の理由はフライ級のベルトを取ったら、バンタム級に上がってもう1本のベルトを獲ることにあるんだ! 僕の人生のすべては戦略に基づいている。すべてのステップには理由があるんだ」 ──UFCデビュー前から2冠宣言とは、ランカーたちの目が吊り上がりそうだ。今回、対戦するフライ級9位のホジェリオ・ボントリンは、UFCで2勝1敗。2017年10月には、日本で元UFCで現LFAの田中路教選手がボントリンにリアネイキドチョークで一本勝ちしている。あの試合も見ているかい? 「ホジェリオは強い打撃を持っているし、ハイクラッチのテイクダウンも強い。寝技でもサブミッションで11の一本勝ちをマークしている。そんな相手にタナカはスーパー、スーパーインテリジェントな戦いをしたね。タナカはホジェリオ自身が強いと思っていた組み技・柔術でドミネートした。ホジェリオはパニックに陥っただろう。自身の強みで支配されたホジェリオは、サイコロジカルで死に至った。心理的に終わることは戦争が終わる、ということだ」 ──君もそのホジェリオを越えて、フライ級とバンタム級で頂点に立つべく戦っていくと。しかし、君はRIZINバンタム級のベルトを持ったまま、UFCに行ってしまった。マネル・ケイプ戦を望んでいた扇久保博正選手と朝倉海選手にメッセージはないかな? 「アサクラとオオギクボ、2人のエリートアスリート、2人の素晴らしいアスリートの活躍を祈っているよ。特に、カイ・アサクラと作り上げたライバル関係が大好きだった。彼は僕を進化させたんだ。そして、いま、僕は毎朝目を覚まして、新たな目的のために戦っている。カイは僕の人生の中で大切な存在で、その出会いに感謝しているよ」 ──RIZINでの経験はUFCでどのように活きるだろうか。 「サイタマスーパーアリーナ、ヨコハマ、ナゴヤ、フクオカ……様々なアリーナで多くのファンの前で戦った。僕にとってRIZINでの戦いは、UFCでの戦いと同じ感覚だよ。RIZINとUFCは、世界で最高の2つの組織なんだ。両団体とも世界最高のファイターを擁している。ホリグチ、アサクラ、ミズガキ、ササキ……ほかにも色々なファイターと戦った。僕がRIZINで経験したこと以上に良い経験なんてあるかい? そして最後にはチャンピオンに輝いた。僕はUFCでも同じことをするよ!」 ──オクタゴンでの成功を祈るよ。最後に日本のファンにメッセージをもらえるかな。 「もちろんだ。僕はこのスポーツが偉大であってほしいと思っている。僕はMMAのモハメド・アリになる。UFCのベルトを制覇し、僕の日本のファンと一緒に、UFCを日本に連れていくよ! 日本での僕の物語はまだ終わっていないんだ。日本のみんなが応援してくれることを願っている。再び戻ってくるよ!」 [nextpage] マネル・ケイプのRIZIN全試合を振り返る ◆2017年10月15日RIZINバンタム級トーナメント1回戦 5分3R○マネル・ケイプ(アンゴラ)[1R 1分11秒 TKO] ※左ハイキック→パウンド×山本アーセン(日本) ケイプの日本デビュー戦。コーナーに詰めて、オーソドックス構えからスイッチしての左ハイだった。 ◆2017年12月29日RIZINバンタム級トーナメント2回戦 5分3R○マネル・ケイプ(アンゴラ)[1R 1分46秒 TKO] ※ヒザ蹴り→ドクターストップ×イアン・マッコール(米国) 計量時から仕掛けたケイプが、UFCでDJと引き分けたマッコールと対戦。組み付くマッコールの頭を下げさせてヒザ蹴りで出血を誘うとギロチンでスイープ、トップを奪ったところでドクターチェックとなった。 ◆2017年12月31日RIZINバンタム級トーナメント準決勝 5分3R○堀口恭司(日本)[3R 4分10秒 肩固め]×マネル・ケイプ(アンゴラ) 堀口の強打を受けながらも上体の柔らかさをと驚異的なタフネスさで反撃するケイプ。3Rにバッティングで堀口がダウンするが、インターバル後、堀口がダブルレッグテイクダウンからパスガード、肩固めでアクシデントによるピンチを切り抜けた。 ◆2018年5月6日RIZIN.1059.0kg契約 5分3R○朝倉 海(日本)[判定2-1]×マネル・ケイプ(アンゴラ) 序盤に伸びるジャブ、左フックをヒットさせての連打で海にマットに片ヒザを着かせたケイプ。海も右を返すが、サウスポー構えも見せるケイプの打撃に苦戦。ニータップ、蹴り足を掴んでの右を当てた海が辛勝した。 ◆2018年9月30日RIZIN.1357.0㎏契約 5分3R ヒジあり○マネル・ケイプ(アンゴラ)[3R 4分27秒 リアネイキドチョーク]×中村優作(日本) 日拳出身の中村の打撃をかわし、ダブルレッグ、ボディロックでテイクダウンを奪うケイプが中村の立ち際にマウント&パウンド、リアネイキドチョークで失神させた。組み力を見せた1戦。 ◆2018年12月31日RIZIN.1458.0kg契約 5分3R ヒジあり○佐々木憂流迦(日本)[判定3-0]×マネル・ケイプ(アンゴラ) 憂流迦のクリーンテイクダウンにバック、クルスフィックスの体勢になるなど踏み込めなくなったケイプが極めは許さずも苦い敗戦。2019年10月に海が憂流迦の顎を折るTKOに下すと、両者のライバルストーリーが過熱へ。 ◆2019年4月21日RIZIN.1558.0kg契約 5分3R ヒジあり○マネル・ケイプ(アンゴラ)[2R 3分59秒 TKO] ※左ボディブロー×伊藤盛一郎(日本) サウスポー構えから右アッパーで鋭い踏み込みを見せるなどケイプが打撃で優勢に立つと、伊藤に組み付かせず。最後は左レバー打ちでダウンを奪い、右でダメ押しKO。この試合からケイプはレスリングシューズを着用している。 ◆2019年8月18日RIZIN.1861.0kg契約 5分3R ヒジあり○マネル・ケイプ(アンゴラ)[2R 1分36秒 KO] ※右フック×水垣偉弥(日本) UFC5連勝の記録を持つメジャー帰りの水垣の左右をかわすケイプは、跳び込んでの右アッパーを効かすと左を打ち返してきた水垣に、振り向きざまにカウンターの右のショート。腰から崩れ落ちた水垣に追打はしなかった。水垣はこの試合を最後に、引退を表明した。 ◆2019年12月31日RIZIN.20RIZINバンタム級タイトルマッチ 5分3R ヒジあり○マネル・ケイプ(アンゴラ)[2R 0分38秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×朝倉 海(日本)※ケイプが王者に。 サウスポー構えから左ハイもかすめるケイプは、右を強振する海をかわし、ダブルレッグ、バックフィストも織り交ぜると、2Rはオーソドックス構えに。海の伸びるワンツーを柔軟なスウェイでかわすと海のワンツーの内側を右ストレートで打ち抜きダウン奪取。ラッシュでも足を手繰りにくる海をしっかり剥がしてパウンドを効かせた。
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