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【UFC】RIZIN王者プロハースカが衝撃KOデビュー「タイトルを獲るのが僕のミッション」、3大王座戦も=「UFC 251」写真追加

2020/07/11 13:07

セミメインイベント】

▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5R
○アレックス・ヴォルカノフスキー(145lbs/65.77kg)
[判定2-1] ※48-45×2, 45-48

×マックス・ホロウェイ(145lbs/65.77kg)
※ヴォルカノフスキーが王座防衛

 2019年12月にホロウェイのタイトルにヴォルカノフスキーが挑戦した試合のダイレクトリマッチ。

 ヴォルカノフスキーは元豪州AFCフェザー級&グアムPXCフェザー級王者。PXC時代に矢地祐介に4R一本勝ち。UFCデビュー戦で粕谷優介に2RTKO勝ち、2戦目で廣田瑞人に判定勝ちと日本人キラーでもある。

 2019年5月の『UFC 237』でジョゼ・アルドに判定勝ち。2019年12月のホロウェイ戦での判定勝ちでUFC戦績を8戦全勝としている。

 対するホロウェイは、2019年12月に4度目のフェザー級王座防衛の相手としてヴォルカノフスキーと対戦し、判定負けで王座陥落。今回のコロナ禍に自宅待機令が施行されていたハワイで、コーチとZOOMを通してトレーニングし、スパーリングをしなかったため無傷でタイトルマッチに臨めるという。

 1R、ともにオーソドックス構え。両手を上に上げて圧力をかけるホロウェイ。遠い距離のヴォルカノフスキーは入りのタイミングをはかる。右の前蹴りはホロウェイ。ヴォルカノフスキーの入りに右ボディを突く。

 右ローのダブルから右ミドルはホロウェイ。詰めるヴォルカノフスキーも慎重。スイッチしての左インローを当てると頭を下げての左フックを当てる。跳びヒザで牽制のホロウェイは後ろ蹴りも。ホロウェイの詰めての右ハイを浴びたヴォルカノフスキーが片ヒザをマットに着いて崩れるもすぐに立て直す。

 2R、プレスをかけるホロウェイ。右に回るヴォルカノフスキーは左インロー。ホロウェイも右ローを返すと左フックを当てる。サークリングするヴォルカノフスキーを追うホロウェイ。関節蹴りも見せるとヴォルカノフスキーは左フックも単発。その入りにホロウェイは右ヒザを合わせる。

 前足に右のカーフキックを当てるヴォルカノフスキー。ローに右ストレートを狙うホロウェイ。右ストレートも。ヴォルカノフスキーは右を振って連打で詰めるが、その入りにホロウェイは左をヒット! ヴォルカノフスキーはまたも片ヒザを落として崩れる。

 3R、右の跳びヒザで詰めるホロウェイ。ヴォルカノフスキーも左ボディから右フックで詰めるがさばくホロウェイ。中間距離でこの試合初めてのダブルレッグに入るヴォルカノフスキー。腕を差し上げるホロウェイに金網まで押し込むが、両脇を差し返したホロウェイは押し込んで離れる。

 オーソから左フックの飛び込みはヴォルカノフスキー。ブロックするホロウェイはパンチのフェイントから左ハイをブロック上に打つ。インローを突くヴォルカノフスキー。詰めると右でホロウェイの顔をかすめる。

 4R、詰めて行くホロウェイ。打ち合いのなかで被弾するが圧力を強めて行く。左ストレート、さらにインローにホロウェイはバランスを崩す。鼻柱から出血するホロウェイ。ヴォルカノフスキーも左目下を腫らす。左ボディストレートはヴォルカノフスキー。長いジャブはホロウェイも。一気に詰めたヴォルカノフスキーはボディロック&大内刈でテイクダウンもすぐに金網使い立ち上がる。

 ダブルレッグからシングルレッグに切り替えるヴォルカノフスキー。そこにクリンチアッパーを入れるホロウェイ。ヴォルカノフスキーの強打に跳びヒザ蹴りで応戦する。手数多くしたヴォルカノフスキーのラウンドに。

 最終5R、ハイキックから詰めるホロウェイ。ヴォルカノフスキーも押し返し左右。ホロウェイはハイキックを狙う。ダブルレッグに入るヴォルカノフスキーに差し上げるホロウェイが右アッパーで飛び込むが、ステップバックでかわすヴォルカノフスキーはついにボディロックからテイクダウン! しかし金網使い立つホロウェイ。互いに厳しいタフな試合のなか、四つに組むヴォルカノフスキーも離れる両者。終了間際、左で差して四つから右に崩してテイクダウンを奪ったヴォルカノフスキーがホロウェイに背中をつかせてパウンドを振ってブサー。

 判定は2-1のスプリットで、長期戦で王者攻略をしかけたホロウェイに、パワフルな打撃とテイクダウンも混ぜて対抗したヴォルカノフスキーが勝利。フェザー級王座防衛に成功した。

 王者として再びベルトを巻いたヴォルカノフスキーは試合後、公式のインタビューで「タフな試合だった。マックスは立ったまま後ろになんて下がりゃしない。序盤のラウンドは手こずらされたよ。思ったほどキックを生かせなかったけど、仕事は果たした。俺はわりとオールラウンダーなファイターだけど、前回の試合からまだ足が完全ではなくて右の蹴りはほとんど使っていない。やってみたけど、これは使えないなと思った。そうしたら、左足もヤバくなったけど、使い続けている限り痛みは感じないとも思っていた」と試合を振り返ると、判定勝利について、「2ラウンドずつ取って最終ラウンドに突入するだろうなと思っていたし、最後のラウンドは俺が取るつもりでいた。フィニッシュしたかったけどね。判定でも俺が勝った、それが大事だ」と語った。

 また、試合前の舌戦について、「マックスはタフだ。ゲームもうまい。俺たち2人ともハードワーカーだけど、俺は仕事を果たした。マックスには尊敬しかない。いろいろ言い合ったけど、きっと俺と同じようなことをやろうとしていただけだろう。これはファイトゲームだ。お互いに短いキャンプだったけど言い訳は無しだ」と遺恨は無いとした。

 さらに今後について、「もちろん、年内にもう一度試合がしたい。アクティブでいたいんだ。コンテンダーを追い求めるようなチャンピオンでいたい。この階級は試合を控えているやつが多いから、一人ひとりに注目している。一番のコンテンダーとやりたいからね。俺はそれを希望している」と、コロナ禍のなかでアグレッシブに活動していくことを語っている。

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