▼第8試合 ONEアトム級(※52.2kg)キックボクシング 3分3R
×スタンプ・フェアテックス(タイ)114.8lbs 1.0140
判定0-3
〇KANA(Team Aftermath)114.2lbs 1.0156

KANAは3月の日本大会で最強女王ペッディージャーに敗れており、2試合続けて厳しい相手との戦いとなる。

スタンプは、ONEでキックとムエタイの二冠を達成後、MMAに挑戦。22年9月に女子アトム級王座決定戦をハム・ソヒと争い、KO勝利で前人未到の3競技制覇を成し遂げた。

24年6月に元同門のデニス・ザンボアンガと対戦予定だったが、スタンプが半月板断裂で試合中止。手術リハビリを経て、暫定王者となったザンボアンガと、25年8月2日の米国デンバー大会で「女子アトム級MMA世界王座統一戦」に臨む予定だったが、大会が中止。試合は延期となっていた(※ザンボアンガは11月16日『ONE 173』東京大会で三浦彩佳の挑戦を受ける)。

1R、勢いよく飛び出してKANAが右カーフを蹴っていき、ワンツー打つ。スタンプが右ミドルを蹴るとKANAはバックハンドブロー。KANAは左右のローで前へ出るが、そこへスタンプは右ストレート、ジャブを合わせていく。KANAは左足を上げ下げしながら近付いて行き、右カーフと左インロー、スタンプは右ストレートとワンツーで迎え撃つが、KANAはもらっても構わず前足の右カーフを蹴っていく。

かなりの右カーフをもらっているスタンプだが、ワンツーの連打でKANAをのけ反らせる。それでもKANAは前へ出てしつこく右カーフを蹴り、左右フックにつなげた。

2Rも右カーフを集中的に蹴るKANA。スタンプはジャブとワンツー、KANAも左フックを返す。スイッチしたKANAは左ミドルを命中。スタンプは右ボディを強打し、右ボディを連打して前へ出るがKANAがジャブと右カーフで押し戻す。KANAも負けじと左ボディ。KANAのジャブが何度もスタンプの顔面を捉える。
ケージを背にしたスタンプは前足を上げ下げしてけん制。KANAは右カーフ、右インカーフ、左インロー、右クロスと攻め込み、スタンプも右ストレートと左ミドルを返すが明らかに動きが鈍い。右カーフの連打からパンチで攻め込むKANA。このラウンドは完全にKANAが取った。
3R、ワンツーから右カーフのKANAはケージを背にしたスタンプに連打を見舞う。スタンプは下がり、ケージを背にしての右ローを蹴る。KANAは右カーフを軸に、ハイキック、左右ボディ、ワンツーと攻撃を散らしていく。KANAの右カーフにバランスを崩すスタンプに、KANAが右ハイキック。スタンプは笑みを浮かべる。
KANAはパンチを連打し、バックハンドブローも。パンチを出すとKANAが右カーフを蹴り、下がると左ミドル。右ボディアッパー、ワンツー、左ハイとKANAが手数で攻め込む。スタンプも右ストレート、右ミドルを返すが、KANAの攻勢が際立った。
判定は3-0でKANAの勝利! ONEのトップスーパースターであるKANAを撃破した。

KANAは「対戦してくれたスタンプ選手、大怪我から2年ぶりにリングに帰って来たことは本当に大きなことなのでスタンプ選手に拍手をお願いします」とスタンプを称え、「今日は自分の強みを活かして最後まで倒しに行く姿勢だったんですけれど、タフで倒れなくて。でも自分のストロングポイントを出せて良かったです」と勝利者インタビューに答えた。


