キックボクシング
レポート

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2025/11/16 13:11

▼第10試合 ONEバンタム級(※65.8kg)キックボクシング 3分3R
×スーパーレック・ギャットムー9(タイ)(73.20kg)144.6 lbs, 1.0132
判定0-3
〇与座優貴(team VASILEUS)144.6 lbs, 1.0070



 与座は、2024年1月に武尊がスーパーレックに敗れた直後からスーパーレックとの対戦を熱望。ONE参戦が決まった時からもスーパーレックの名を出しており、「たぶん順番にどんどんやっていくと思うんですけれど、やっぱりスーパーレック選手とはやりたいですね。足の骨を折れる蹴りを持った同士の戦いかなっていう。足の折り合いができるのかなと思います」と、ローキック勝負をしたいと語っていた。



 スーパーレックはキックボクシングではフライ級で戦っていたが、ONEムエタイ世界バンタム級王座を保持しており、バンタム級でも問題なく戦えそうだ。



 1R、与座が右カーフを蹴るとスーパーレックは足を上げてカット。スーパーレックは前蹴りを多用するが、与座の前蹴りでケージまで後退させられる。与座の右カーフを脛でカットしたスーパーレックは右ハイキックから右ロー、右ストレート。スーパーレックが左ミドルを蹴ると、与座は左カーフを返すがスーパーレックはしっかりカット。



 スーパーレックは前蹴り、三日月気味のミドル、そしてカカト落としのような蹴り方も見せる。ローの蹴り合いが続き、お互い一歩も譲らない。最後に仕掛けた与座が左フックを当てるが、スーパーレックは表情一つ変えなかった。



 2R、与座は左三日月を蹴り、左フック。スーパーレックはヒザを突き刺すとすぐに飛びヒザ蹴り。与座のローにはすぐローを返し、ヒザにつなげる。与座の左ハイがかすめると場内から大歓声。

 与座の左三日月から右ロー、スーパーレックはバランスを崩す。スーパーレックの右ミドルには軸足蹴り。右カーフを蹴った与座にスーパーレックがヒザを返そうとしたが、与座が左フックを当てた。

 3R、スーパーレックが足を上げると、与座はその足に自分の足を絡めてスーパーレックを転倒させる。与座の左ローにスーパーレックは飛びヒザ蹴り、与座の左ローにスーパーレックが転倒。与座が入り込んでローを蹴るとスーパーレックは右ミドル。与座は抱えて倒してしまい、注意を受ける。

 前に出る与座は左インロー、スーパーレックはヒザ。与座の右カーフにスーパーレックの足が流れる。スーパーレックの右ミドルはヒット。スーパーレックはヒザ、与座は左フックを打ち返す。与座の左ローでスーパーレックがこのラウンド3度目の転倒となり、場内が大きく沸く。



 判定は3-0で与座が勝利。判定勝ちが告げられると与座は顔をくしゃくしゃにして感涙。ケージに登って勝利をアピールした。



「よっしゃーっ! リングに上がるまでは自分が一番弱いと思って練習して、リングに上がったら自分が最強だと思って試合して。スーパーレック選手はオーラがあったんですが、自分を信じて、チームを信じて戦いました」と勝利者インタビューに答えた与座。



 必ず攻撃を返していた理由を聞かれると「勝ちたかったです。苦しい場面でもあと一歩、二歩、コツコツ子供のころからやってきたのでそれが染み付いていただけです。ボーナスが欲しかったので倒したかったです」と答える。

 そして「ハガティ―とやりたいです。王者になりたいので。そして王者より強いと思っているのでやらせてください」とタイトルマッチを希望した。

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