▼第5試合 フェザー級 5分3R
〇轟轟(総合格闘技道場コブラ会)同級世界10位
[判定3-0] ※30-27×2、29-28
×シャ・ランディ(TRIBE TOKYO MMA)
フェザー級で注目の一戦が決定した。強靭なフィジカルと堅実な試合運びで連続KO勝利中の轟轟(総合格闘技道場コブラ会)と、長南亮代表率いる“練馬ピラニア軍団”で異彩を放つシャ・ランディ(TRIBETOKYOMMA)が激突する。
轟は連勝で迎えた昨年末の大阪大会で石原“夜叉坊”暉仁との一戦で1R KO負け。世界で戦ってきた夜叉坊の前に屈することとなったが、そこからグ ジユン、ヨシ イノウエを相手に2連続KO勝利。敗戦を自身の糧として見事に消化し、V字回復を果たした。
一方、シャ・ランディは打撃をベースにゲームメイクするTRIBE勢が多い中、極めへと誘う戦法を用いるグラップラー。24年3月にメイヘム和成にリアネイキドチョークで一本勝ち後、10月に浜松ヤマトをバギーチョークで極めて2連勝。
そして、ポイントとなったのは25年3月に行われた、たておとの一戦。高度な寝技を駆使し、互いに一進一退の攻防を展開するも双方決め手に欠き、判定ドローに。その後、たておは9.21ニューピアホール大会で上原平(リバーサルジム横浜グランドスラム)を破り、新環太平洋王者へと登り詰めており、シャ・ランディは王者と実力的には遜色ないものを備えていると言えなくもない。
25年9月の前戦『TTF Challenge 11』でシャ・ランディは石田裕星にリアネイキドチョークで一本勝ちで再び白星を重ね、4戦1分の負け無しとした。また、24年8月に行われた『TTF CHALLENGE 10』では、シャ・ランディと同門の狩野優が轟轟に判定で敗れており、轟轟との一戦にはリベンジの意味合いもあるだろう。
フェザー級のトップには“絶対王者”SASUKEが君臨しており、それ以下はたておが頭少し出てはいるが誰が抜け出してもおかしくない状況だ。トップ下に割って入るには、まずこの一戦に勝利することが必要だろう。
ランディ「轟選手、全局面すごく強くてレベル高い、いい相手だと思ってます。その分、自分の実力も証明できるいい機会だと思うので、試合めちゃめちゃ楽しみにしてます。よろしくお願いします」
轟「9月に続き東京へ呼んでいただいて感謝してます。第4試合、しっかり熱い試合して盛り上げたいと思うんで、応援よろしくお願いします」
フェザー級5分3R。
1R、オーソの轟にサウスポーのランディ。中央で構える轟。じりじりとプレッシャーを掛ける。ランディはケージを背負うがタックルで飛び込んだ。轟が潰してマウント!ヒジ・パウンドを入れる。うつ伏せになったランディを四の字ロックに捕らえた。リアネイキドチョークを狙う。反転しようとするランディだが、轟はおたつロックで反転を防ぐとスコティッシュツイスターで絞め上げる。
向き直ってマウントに戻し解除したランディだが、轟はハイマウントで頭部にヒジを入れる。残り40秒でケージを蹴ってローリングしたランディだが、轟が四の字ロックの体勢で、ランディの腕を背中越しにホールドしながらパンチを打ち込む。1R終了。
2R。右を放つ轟にランディも右を合わせる。ランディがヒザを出したが、ローブローになりタイムストップ。再開。またプレッシャーを掛ける轟。ランディはケージ際まで後退する。右ハイを出した轟。ランディのタックルにカウンターのヒザを合わせた轟だが、バランスを崩した轟がスリップダウン。
すぐに立ち上がると、またプレスしていく。ケージに詰まったランディ。ランディがシングルレッグで飛び込みテイクダウン。そのままバックを狙ったが、足のフックがかからず、離れて立ち上がる。詰めた轟が右ボディをヒット。残り1分。ミドルを蹴る轟。ランディは消耗が見える。手が出ない。轟が右オーバーハンドをヒット。ハイを出したランディだが空振り。最後にあびせ蹴りを見せたランディだが空振りで2R終了。
3R。轟がじわじわと詰めると、ランディが出るところにカウンターの右を合わせる。プレッシャーに下がらないランディにパンチを打ち込む轟。ランディがシングルレッグに入る。テイクダウンを奪い上を取った。逃れようとする轟からバックを取るが、轟は反転して逆ハーフの体勢。
ランディの右腕にアームロックを狙っていく。脇を差して上を取り返そうとするランディだが、轟が足を抜くと肩固めの体勢に。亀になり解除したランディだが、今度はバックマウント。時間がないと見てマウントに移行した轟。マウントからヒジの連打! 腕でブロックするランディ。タイムアップ。
ジャッジ30-27×2、29-28の3-0で轟勝利。


















