▼第7試合 フライ級 5分3R
〇新井 丈(和術慧舟會HEARTS)前世界フライ級王者
[判定3-0] ※29-28×2, 30-27
×田上こゆる(BLOWS)現世界ストロー級王者
2025年9月21日のニューピアホール大会において世界ストロー級王座の初防衛に成功したばかりの田上こゆる(BLOWS)と、前世界フライ級王者・新井丈(和術慧舟會HEARTS)がフライ級で対戦する。
“Never Give Up”新井丈は、どん底の9連敗から破竹の11連勝を飾り、修斗史上初となるストロー級とフライ級の2階級同時制覇を成し遂げた不屈の闘志を持つスーパースター。
RIZINフライ級参戦を経て、25年5月に当時修斗世界フライ級暫定王者だった関口祐冬(修斗GYM東京)との王座統一戦を予定していたが、怪我により消滅。持っていたタイトルを全て失うこととなったが、常に諦めず這い上がってきた新井はその衰えることのない闘魂で復活を果たす。
対する田上こゆるは、最軽量級ながら抜群のスピードと殺傷能力の高さでKOを量産するスピードスター。24年12月に新井丈が返上したストロー級の世界王座を旭那拳と争いタイトルを奪取し初戴冠を果たすと、続く初防衛戦では約12年ぶりの王座返り咲きを狙う山上幹臣(総合格闘技道場STF)を1R TKOで返り討ちに。
そんな田上が次のチャレンジの場に選んだのが一階級上のフライ級への挑戦だ。
対戦相手の新井もストロー級王者時代にフライ級への挑戦を宣言。大竹陽、関口祐冬を撃破し、安芸柊斗とのストロー級防衛戦をクリア。山内渉との死闘を経てフライ級王座を獲得した。
奇しくも同じ道を歩む両者。共に高いKO率を誇る二人が拳を交えるスーパーファイト。最後に立っているのは復活を果たす“Never Give Up”新井丈か? 最速の拳を持つ“スピードスター”田上こゆるか? 数多くの王者たちが彩ってきた修斗史に新たな歴史が刻まれようとしている。初冬の後楽園ホールを熱く沸かせるか。
田上「どっちが勝っても1Rで終わると思ってます。勢いも流れもすべて今は全部僕に乗ってると思ってるし、絶対に負けられへん試合やなと思ってるし、周りの環境もすべて整えて今回挑みに行くんで、応援お願いします。PPV配信ですけど、僕らの試合はお金払っても絶対見る価値あると思うんで、ぜひ皆さんPPVで応援、お願いします」
新井「押忍、本当、久々の修斗に戻ってこれて“お待たせしました”っていう気持ちです。試合は自分がやりたいことをぶつける。そして田上こゆるも自分に全力やりたいことをぶつけてきてほしいですね。それが結局、俺のやり方、やりたいことなんで。そうした試合になれば勝手に見てる人も、それが見たい試合内容になると思ってます。それは自分たちの実力、やってきたことを信じてますんで。明日はね、堂々とやりきりたいと思ってます。応援、サポートお願いします」
フライ級5分3R。
1R、両者オーソドックス。すぐに間合いを詰める新井。田上はカーフキック。ケージを背負う田上だがジャブ、ボディストレートを打ち込む。ガードを固めて詰める新井。
カーフに右を合わせた新井。パンチで飛び込むと組み付いた田上。離れた新井だが、すぐにまた詰める。ケージに詰めてパンチの4連打。田上も右を当てた。新井が右ボディを入れる。
サークリングする田上を追っていく新井。新井のカーフキック。ケージに詰めて左右のパンチを入れた新井。組んでケージに押し込んだ。押し込みながらヒザを入れる新井。
両脇を差して背中でクラッチしたが、田上はヒジで引き剥がす。田上の左右の連打に左フックを返した新井。右ボディを入れた新井。すぐに圧を掛ける新井。田上はジャブ、ワンツーを出してヒットさせる。新井はカーフを当てている。1R終了。
2R。すぐに距離を詰める新井。左ミドルを入れる。サークリングする田上に新井がダブルレッグでテイクダウン。背中を向けて立ち上がる田上にパンチを入れていく。スタンドバックについた新井。正対した田上はヒジを入れて離れる。しかし新井はパンチが当たる距離から離れない。
ヒザを出した田上。ケージに詰めた新井が再び組んで押し込む。またヒジを入れた田上。新井が離れたが、間合いをキープしたままパンチを入れていく。ヒジを出した田上のスタンドバックに回った新井。田上がバッククリンチからヒザを入れていく。2R終了。
3R。カーフを蹴る田上。さらにパンチを入れるが、新井はブロッキングして詰める。またケージまで下がった田上。アッパーを入れた田上だが、新井は下がらない。飛び込んでパンチを入れた新井。サークリングする田上をすぐに追っていく。
新井が右フックをヒット。ケージ際から抜け出せない田上。新井の右ボディに田上も右を返した。テンカオをボディに入れた田上に、新井は左右のボディを連打すると、ケージに押し込みボディロック。スタンドバックに回った新井。投げて崩した新井がバックからパウンドを打ち込む。
田上が立って正対。離れたがすぐに追う新井。ダブルレッグでテイクダウンした新井。田上はすぐに立ち上がる。お互いの左が相打ちに。休まずに出る新井。打ち合うなか残り10秒でダブルレッグに入り、脇潜りスタンドバックに回ったところでタイムアップ。
29-28×2、30-27の3-0で新井が勝利。互いに凄まじい数の打撃をかわし、前に出続けた新井はテイクダウンの引き出しを増やして戦い、山内渉戦以来、2年ぶりの白星を掴んだ。
マイクを取った新井は「2年ぶりに帰ってきました。お待たせしました。久々のホームに帰ってきて、少し残念な部分もあったんですけど、少しはみんなの心が動くような、気持ちのぶつかり合いを見せられたんじゃないかと思います。
今回、未来がある子どもたちを招待するという企画をやったんですけど、俺みたいに格闘技をやってほしいというわけではなくて、生きててやりたいことが見つかった時に、必死に頑張ってほしい。途中でやめたくなったり、最初好きだったのに嫌いになったりすることもあるんだけど、もう一回頑張って、続けてみてほしいです。そうしたら、隣りにいるお父さん・お母さんが喜んでくれる、立派な大人になれると思います」とコメント。
今後については、「今回、試合期間が開くと良くないというのがわかったので、どんどん試合をしていきます。面白いマッチメイク、対戦相手をじゃんじゃん見つけて、オファーを待ってます」とコメントした。
































